江戸川乱歩作品ですね。
初めて読んでみました。
フィーリングが合うようです。
これは短編集なのですが、個人的にオススメなのが、
1作目収録の「何者」
7作目収録の「黒手組」
かな。
タイトルの「D坂の殺人事件」は普通、だと思ってしまう。
多分「何者」のインパクトが強すぎるんだと思う。
何者の後にD坂~の流れなので、D坂~が薄く見えてしまうのかもしれない。
もう一度読めば視野が変わるだろうか?
黒手組はまさかの暗号解読が加わります。
面白かったです。
間の
一人二役
算盤が恋を語る話
恐ろしき錯誤
赤い部屋
は、恋が絡む話であったり、狂人に成り果てた話であったり、ホラーに近い話でしょうか。
赤い部屋は読んでてちょっとだけぞっとしたっていうか。
ただ、思えばこの短編のお話、
大正12年、大正14年、昭和4年に書かれたお話なんですよ。
何者だけ昭和4年で、他は大正時代です。
時代を跨いでいるわけです。
私的にその跨いでなお、読まれる本がある、ということに感慨深さを感じる。
多少は編集して字が直されてるのかもしれないけれど、小説家が生きていた時代を文章で感じることが出来るのは素晴らしいと思う。
文字というものは偉大で素晴らしい。
だからこそ、読まねばならないと思う。
源氏物語とかも一回読んでみたいな。
ちなみに、先日読んでいた新書の本は諦めようと思う。
多分、読めない。
読めないっていうより、ページが進んでいかないんだよね。
そういう場合は「文章が体に合わない」ので止めたほうがいいのだ。
全員合うわけではないから。
昔読めなかった本が今読めたり、昔読めてた作家さんが今読めなくなってたりするのはその所為なんだよね。
文章や書き方が自分に合わないから読めないっていう。
次読もうと思っているのは、島田荘司せんせの本かな。何でも御手洗潔初の事件だったっけ。
ちょっと気になるので買っちゃった本があるのです。
そしてまた、江戸川乱歩の本は探してこようと思います。
今度は長編が読みたいです。