原作はもちろんのこと、京極夏彦先生。
作画は志水アキせんせ。
短編小説を漫画化したもんです。
どっちが面白い?
って聞かれると、
「どっちも面白い」
としか答えられない。
榎木津礼二郎さん(榎さんと呼ぶけども)は特殊な能力がありまして。
他人の記憶を見ることが出来るそうです。
それを活かして、探偵なんて職業をやってますが
この人の破天荒さには爆笑ものです。
人の名前を覚えない!
言ってる意味が理解できるのは中禅寺秋彦(京極堂)くらい(笑)。
破天荒すぎて、私には理解できんww
それが逆に面白い。
結局全て理にかなっているのだ。
イコール、結果オーライなわけ。
回りにいる人間達もまた、一度見たら忘れない人たちばかり(笑)。
そんな人たちに囲まれて、難事件を解決していくっていう。。。
どのシリーズを読んでも面白いと思うけど、
私は「テッソの檻(漢字が出ない)」が一番かな。
女郎蜘蛛の理は一種軽くホラー(いや、ミステリー小説なんだけどね)。
女って怖いとしか思えない←
だからって私はシリーズ読破してるわけじゃないのだけど、
高校の時に部活で薦められてとりあえず読んでみただけだった。
分厚いし字は難しいし、読みにくくて諦めてたりもしたけど、
「テッソ」だけは頑張って読んだんだよね(一番ページが多いんじゃなかろうか)。
もう一度読もうかなとも思ってるけど
京極堂シリーズで別のが3冊あるから、それ読んでからじゃないとなんともいえない。。。
そして漫画だからって侮ることなかれ。
あの分厚さに耐えられない人は、漫画を読めば理解可能。
漫画だったとしても、京極堂の台詞は長いのです。
絵がついているだけ、動作があるだけ読みやすい。
基本的に原作を忠実に描かれているので映画のようにシーンはまず途切れない。
魍魎の匣は5冊(約2年に渡り単行本が刊行)
現在は狂骨の夢を連載している途中(多分)ですが
人間の汚さや醜い表情、その時に感じた堕落などが絵として表現されているので
入り込みやすい。
そして京極堂の憑き物落としの儀が行われた後の、
落とされた当人達の穏やかな表情もまた、見ものである。
まるで本当にお化けや何かにとりつかれていたんじゃないのか?
と思えるほど、表情が変わる。
何よりも京極堂の知識の膨大さには驚かされること相成る。
とはいえ、京極堂のようなクドクドした人がいたら…
正直げんなり…かも(笑)。
まあ、一筋縄ではいかない人たちが多数存在する奇特な小説、漫画を
一度読んでみるのもいいんじゃないかと思います。
活字が苦手な人はぜひ漫画を。
瓶長と鳴釜は1冊完結なので読みやすいと思います。
(比較的京極堂の会話が短いため(笑))。
