Mr.Childrenに「タガタメ」という曲がある。

 

一見何を意味するのか分からない、タガタメというコトバ遊び。
実は、仕事を為す上でとても大事な意識を言い表している。

 

今日までの自分は、社内の人に認めてもらおうと、ただそれだけを考えて仕事をしてきた。
すごいねと言われれば、それがやりがいであり喜びだった。

 

結局まだその視野までしか見えていなかったということ。
そこでもう根本的な間違いを起こしていたんだな。

 

お客様に満足して頂くこと、それこそが一番の喜びだったはず。

 

下町の商店街、冬の寒空の下で自分たちの作った商品を売ったあの頃。
480円のちゃちな商品1個売れた時、どれほど嬉しかったか。
どれほど自然に、心から「ありがとうございます」と言えたことか。

 

インターネットビジネスでは、お客様の顔は直接見えない。
でもそれはお客様への気遣いが足りないだけだった。
本当にお客様のことを考えれば、いくらでも良くすることが出来る。

 

そしてもう一つ大事なこと。


誰がお客様なのか常に考え、どこまでがお客様なのか広く捉えること。
ステークホルダーという言葉を用いたほうがしっくりくるかもしれない。
誰に、どんな影響を与えるのか、見落としてはならない。
関わる人全てを満足させなければ。

 

自分の仕事が世の中に何かしらのインパクトを与えているんだという意識を持とう。

 

誰のために、何のために、自分は今この仕事をしているのか
それを常に考え、意識し、形にしよう。

 

それが半年間インターンをしていて、ようやく学んだこと。

 

「タガタメ」
口に出すと、その意味するところが感覚として伝わってくる。不思議な言葉だ。

 

「タガタメ」
大事な言葉だ。

僕は今集客のためのコミュニティサイトを作っている。
出来立てほやほやの掲示板に書き込んでくれる人はどうも皆無らしく、
どうやったら登録ユーザーを増やせるか、それに苦心しているところだ。

まずは人気のある雰囲気を出さねばと、会社の皆さんに書き込みの協力を求めたのだが、皆さん忙しいのでなかなか書いてくれない。かと言って「書いてないじゃないですか」と強く言えるはずもないので、途方に暮れてしまう。

すると、社長がこんなアドバイスをくれた。
忙しさの中で、人を動かすには、自分のやってることに惹きつけられるようなコミュニケーションを取らなきゃダメだよ、と。