笹の葉さらさら
さすがに7月なので(?)学期末らしい感じになってきている。
もちろん、その皮切りは期末考査なのだった。
7月といえば七夕。
……かもしれないけれど、試験でごたごたの最中、それを気にする教員も生徒もほとんどいない。
とはいうものの、中学校の保健室では数年前から廊下に少し大きめの笹を立てて、短冊を置いて、「願い事」を自由に書けるようにしていたりする。
思えば、この時期、ごく目先のコトでいえば期末考査で成績を上げたかったり、もう少し先のことで言えば、総体でいい成績を残したかったり、中学生には中学生なりに願い事が結構あるはずなのだった。
そんなわけで、今年も保健室前に笹が立てられた……のだけど。
なんだか、例年と様子が違う。
へんだぞ?と私たちが気付いたのは、笹が立てられて2,3日たった頃だったと思う。
休み時間になると、保健室前がなんだか混雑しているのだった。
いちねんせいたちが何かのムシのように(え)笹に群がっている。
ようするに、彼らは熱心に「願い事」を書いては笹に結びつけているらしい。
たしかに、いちねんせいはそういう行事が好き。
保健室前の笹に願い事を書くのも、たいていはいちねんせいなのだった。
……それにしても。
何日たっても、群がるいちねんせいの数が減らない。
それどころか、増えていくのだった。
…………。
笹にはだんだん、みっしりと短冊が結びつけられていく。
本来は軽やかに風になびいたりするはずの短冊が、千羽鶴みたいな感じになっているのだった(倒)
7月7日は曇り空。
期末考査も始まっている。
それなのに、笹にはまだいちねんせいが群がっている!!!!(汗)
笹の先端は短冊の重みで垂れ下がり、床にくっついてしまっている。
もぉどこまで笹でどこまで短冊だかわからない(涙)
というか、そこまで短冊を切って用意してあげている(たぶん)養護の先生に合掌してみたりして。
どうしてこんなことになっているのか、やっぱりよくわからないのだけど。
でも、いちねんせいの何人かに話を聞いてみると、どうやら、人数が多いというだけでなく、毎日のように短冊をつるしにいったり、新しいものに(?)書き換えてつるしなおしたり、というようなことをしている生徒も結構いるらしい。
「書き換えては駄目でしょう!」
と思わず叫ぶ私に、生徒たちはきょとん?とするのだった。
「神様にお願いをするのに、ちょっと待って、今のナシ!とかやってたら罰が当たります。それに、取り替えるもなにも、笹は本来願いごとを書いたら川に流すものだから、書き換えるも何も……」
「せんせい、アレ、流れないと思います」
…………。
たしかにそうかもしれないのだった(涙)
#あの笹結局どうするんだろうやっぱり燃えるゴミだよなそうだよな(しみじみ)