Shane(1953)  

昔ポスター等でよく使われていた写真

 

シェーン死亡説というデタラメが広まったのは、交渉人(1998)の劇中でシェーン死亡説が語られた事で多くの映画ファンの知るところとなり、インターネットの時代になってシェーン死亡説を真に受けた人たちがブログやレビューサイトに書き込んだ為に更に広まって現在に至ると。

ただし、それ以前、劇場公開当時から一部の映画ファンの間ではシェーン死亡説が囁かれていたらしい。しかし、映画を観る限りに於いてはシェーンが死ぬとは感じられない。何故シェーンが死ぬと思ったのか?原作を読んだんだろうな。原作ではシェーンは腹を撃たれて去って行き生死は不明。

では当時原作を読む事ができたのか?シェーンの日本公開が1953年10月、原作の日本語版が早川書房から出版されたのが1953年9月。
原作と映画は別物であるという事は映画ファンなら当然分かっているので「原作では」と言ったところで、「それは原作でしょ?」で終わり。シェーン死亡説が信じられる事はない。あくまでも原作ではという但し書き付きでしか語られない。

つまり、原作を読んだ人が意図的かどうかはともかく原作を読んだとは言わずに「シェーンは死ぬのではないかと思う」と言ったんだろう。そしてその場に原作を読んだ人が他にいなかった。

映画ではシェーンが撃たれる部位を腹から左腕に変更してあるにも関わらずそれに気付いた人が殆どいないというのが全て。

それは作り手のせいではなく日本の観客に鑑賞力が無かったからだ。

ウィキペディア日本語版「シェーン」では、2019年1月31日現在『しかし、シェーンもまた脇腹を撃たれていた。』などと書かれている。

英語版では、腹を撃たれていた等というデタラメな記述はない。 

 

映画会社は基本的にヒーローである主人公を死なせたくはないんだよ。

それにシェーンには死ぬ必然性がない。ただその場を去ればいいだけだ。

映画を観ただけでもシェーンが死なないのは分かるが、原作と比べれば制作者の意図は明白だ。

馬に跨ったシェーンがジョーイの頭を撫でているポスターなどにも使われた有名なシーン。実は原作には存在しない。

原作では頭を撫でようと手を伸ばした瞬間、撃たれた腹に激痛が走りその手で腹を押さえる。

映画化するにあたり作り手はシェーンにジョーイの頭を撫でさせたかったんだろう。

シェーンが撃たれる部位を腹から腕に変更することでその必然性を持たせた。

シェーンが撃たれたのが左腕でありジョーイの頭を力強く撫でる事で命にかかわるような怪我ではないという事をジョーイに理解させ観客にも伝えている訳だよ。

@シェーンが撃たれたのは左腕。 だからシェーン死亡説はデタラメ@

これだけ言えば終わる話なんだけどね。

 

結局、シェーン死亡説というデタラメが広まってしまったのは日本にはまともな鑑賞力を持った映画評論家がいなかったという事だね。

 

 

 

4コマ映画 ライカー君とシェーン君

これでも喰らえ!

ヒョイっと避ける

パカ~ン!

あっ!!

 

 

 

 

 

 

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