私のページにお越し下さり、ありがとうございます。これは、私が実際に経験した実話です。事実だけを綴っています。



はじめましての方はこちらから見ていただけるとうれしいです☆登場人物紹介を追記してます 



前回はこちらです☆ 






気がついた時には

私は食事が採れなくなっていました。

なぜだかわかりませんが、

何も喉を通らなくなり、

みるみるうちに体重は減っていきました。




ある時、

鏡に映る痩せた自分の身体を見て

危機感を持った私は、

これ以上自ら惨めに、

そして不幸になる道を進んではいけない

と思い、

覚悟を決めました。




先生から離れる決断をしたのです。




4日ほど先生と連絡も取らず

先生が来ても部屋の灯りをつけないで

隠れていました。




すると数日後、

太田先生は友人のヨーコちゃんと一緒に

私のバイト先の飲食店まで

食事をしにきました。




私は表情を変えずに注文された品を

テーブルに置きました。

先生に話しかけられましたが、

何も答えずにいます。




すると先生は今度は一人で、

私のバイトが終わった頃に

バイト先まで迎えに来ました。




周りの目を気にして仕方なく

私が先生の車に乗りこむと、

先生は行き先も告げずに走りはじめました。



「どうした、ナオコ」



先生はちょっと怒っています。



それを見て

私は糸が切れたように言いました。




「先生は私のことなんか

 別にどうでもいいんでしょ!


 私は先生のことがすごく好きだけど、

 それは私だけ…。

 先生は私のことどうでもいいんでしょ!」





「そんなこと…」




先生がいつもより優しく答えたので、

私は調子づいてきました。



「先生は私のことなんか、

 好きじゃないでしょ」




「そんなわけないやろ」




「だって先生は、

 他の女の人と付き合ったりするし」




「ごめん、

 でもそれは少し仲良くなっただけや。

 しかもかなり前の事や。

 もう最近は誰とも付き合ってないよ。」




「私は真剣に先生のことが好きなのに。

 私には先生しか…、

 先生しかいないのに。

 私は結婚とかまで考えてたんだよ。

 先生なんか、ただの遊びなんでしょ!」




「俺だって結婚考えてるよ。」




「え、何て?うそ?」




「何度も考えてるよ

 


 いつかはって。

 考えてない訳ないやろ!

 


 それより、お前、

 何でこんなに痩せてしまったんや。

 ちゃんと食べてないやろ?」




そう言って先生は

私を抱きしめました。





こうして愚かな私は、

いとも簡単に

先生へと舞い戻ってしまうのです。




【次へ続きます】