私のページにお越し下さり、ありがとうございます。これは、私が実際に経験した実話です。事実だけを綴っています。
はじめましての方は、第1話から見ていただけるとうれしいです☆
前回はこちらです☆
太田先生に無視される日が続くなか、
私は高校2年生の夏休みに
突入していました。
もう、こんな辛い思いをするなら
学校に居ても悲しいし、
別の学校でやりなおそう。
余計なことは何も考えずに、
そろそろ受験のことを考えなきゃ。
そのためにも、この高校にいてはいけない。
はかどらない勉強にも焦りがあり、
私は転校する道を模索し始めました。
夏休みも半ばに差し掛かる頃、
私は退学届を提出しに学校に来ました。
「おうっナオコ!久しぶりやんかー、
しばくぞー」
「イテテテテテ〜」
まず、廊下で泉先生に会うなり、
いつものように挨拶代わりに
真っ先に柔道の技を掛けられていると、
「何やってますねん」
通りかかった垣内先生が
私たちを見て笑っています。
その流れで、
私は垣内先生に
そのまま生徒会室に連れていかれました。
部屋には垣内先生しかいなかったので、
私は正直に
「退学の手続きしようと思って…」
と言い、
カバンの中から退学届の入った封筒を
取り出して見せました。
垣内先生は目をまん丸にして、
慌てて封筒の中から
退学届をつまみ出して広げると、
「どうしたんや、何でや?!」
大きな声で叫びました。
「う…ん……」
正直な理由など言えるわけもなく、
私が言葉に詰まっていると、
タイミング悪く
太田先生が部屋に入ってきました。
私の顔を確認するなり
「あぁ」
と相変わらずそっけない挨拶をする先生。
しばらくして雰囲気を察したのか、
太田先生は聞いてきました。
「どないしたん、お父ちゃん?」
(太田先生は垣内先生のことを
『お父ちゃん』と呼んでいました。)
垣内先生が困った顔で太田先生に話します。
「ナオコが都二工を辞めるってゆうてるねん」
【次へ続きます】

