帝王切開で出産後、
空っぽになったお腹に虚しさを
感じながらとても長い夜を過ごした

『昨日まであんなにこのお腹で
動いて居たのに』
そう思うととても寂しくなった

ちゃんとベビはいるけどNICUにいる。
夫から元気そうと聞いてはいたから
とても安心して
身体を休めることができた看板持ち

硬膜外麻酔のおかげで
帝王切開の傷の痛みは全くなく
うとうと眠ることができた

3時間置きに看護師が乳房マッサージを
しにきてくれた。

それが、とてつもなく痛かったえーん

羊水が出るまであんなにパンパンだった
おっぱいは萎んでしまっていた
そこからまた復活させるというのだから
痛みを伴うものなのだろう

看護師のしごきのお陰で
うっすい母乳が一雫だけ出た
その一雫を綿棒に吸わせ
NICUに運んでくれるという
まだ飲めない赤ちゃんの為に
嗅がせたり、口元に運び舐めさせるらしい

そんなことまでしてくれるんだ、
と思っていると
『母乳は赤ちゃんにとって凄く大事なので。
一滴でも全然違うんですよ』
と見透かされたような言葉を掛けられた。

さすがベテラン看護師!

しかし搾乳は
千切れるのではないかという痛さえーん
ここからどうやってみんな母乳を
出しているのだろうと疑いたくなる
くらいには痛かった不安

母乳の時間に合わせて
NICUに面会に来ていい
とのことだったので3時間毎に足を運んだ

1892gで産まれたベビー👶
未熟なので
もし母乳が出ても
まだ飲ませることは出来ない

口から栄養カテーテルが入っている
1週間様子を見て大丈夫そうだったら
その管から栄養がいくらしい
ベビーは物欲しそうに唇を動かしていた
『お腹空いてるんだね』
そう言ったけど何cc入るの?
っていうくらい小さい胃袋。

見学するとドクターがやってきて
今の状況を詳しく説明してくれた

肺にはまだ羊水が残っていること
ハイフローセラピーをやっていること
無呼吸が時々起こっていること
身体に必要な栄養は点滴から行っていること
この2週間は急性期として診ていくこと

思ったより元気ではないかな、
という印象に変わった
サポートがあってやっとという状態

元気そうに見えて
戦っているんだ

『もう少しお腹に居させてあげたかったな』
と先生の話を聞いて思った

とても小さく産んでごめんね
でも君も会いたくて
この世界に産まれてきたんだよね

もう少しゆっくりでいいから
一緒に成長していこうね