夢の島思念公園 -3ページ目

夢の島思念公園

2005年から書き続けている夢日記

私は幼稚園の先生をやっていた。

子供達は知ってる子も知らない子も居た。

穴の空いた積み木に木の杭を打ち込んで柵を作ったり、直径7センチほど、高さ1mほどの木の棒とエナメルとラバーの中間みたいな素材の色とりどりの(でも白が多め)の屋根のテントを張ったり、幼稚園児の遊びにしては少し高度な事をやっていた。

休憩の時間に、絵本の読み聞かせの代わりに、何故か私の生い立ちをお話しする事になった。

「私は一本の桃の木が真ん中に生えたちいさな島のある泉で生まれたの。

私は桃と泉の水を飲んで育って、時々泉に遊びに来る白い水鳥たちに色々な事を教わったわ。

数字、天気、酸素と二酸化炭素、愛、死、とにかく生きるのに必要な事は大体水鳥たちに教えてもらったわ。

ある日泉の水を汲んでいると、大きな昔の戦車(今で言う4頭引きの馬車)に乗った金とも銅とも言えない謎の金属で出来た甲冑を着た戦士が泉にやってきて、王子様が私を呼んでいるから来てください、と言うので、私は外の世界見たさに戦車に乗って天界に行ったの。

天界は暖かくてさらさらしていて、あらゆるものが上質で、どんぐりが通貨になっていたわ。

そう、つまりこの世界に来たってこと。

私は王様の居るお城で、「お酌」といって、グラスにお酒を注ぐだけの仕事をしていたの。

でも退屈しちゃって、こっそり抜け出して、逃げているところをノアちゃん(お絵描きが好きな女の子)に助けてもらって、オオハシ先生が私を雇ってくれたの。

そしてこうしてみんなにお話をしたり、お歌を歌ったり、一緒に遊んだりできるようになったのよ。」

と締めくくると、ほとんどの子供はポカンとしていた。

人間界へ降りて人間と結婚する神は居ても、人間界から天界に連れて来られる人間はあまり多くはないのでどうゆう事かわからないのも仕方ないと思った。

子供達が帰る時間になり、保護者が迎えに来た。

私と子供と母親の3人で写真を撮っていく人も居れば、遠くから無許可でシャッターを押すモサめの太った母親も居た。

私が金髪なので、園長が私を奥に隠した。

クレーム対応乙と思った。

残った子供は延長保育、預かり保育、という名目で18か19時頃まで預かっていた。

その子供達と遊ぶのが私のメインの仕事だった。

日中は出来ない、空中にパチパチ光る熱や電気を持たないプラズマのようなものをたくさん浮かべて、それに当たらないようにスタートからゴールまで行く遊びや、パズルのピースが時間や何かの条件で変形する高難易度すぎるパズルをしたり、水彩でセルアニメ(手塚治虫のベラドンナみたいなやつ)を作ったりした。

外は真っ暗で夜の神様達が闇の中を行ったり来たりしていて、その巨大さと光を必要とせず真っ暗闇で俊敏に動き回る様子が私は少し怖いというか、畏れ、尊敬と勝てねー感と逆らっちゃいけない感でちょっとビビり、子供達が怖がらないように外の見える窓のカーテンを閉めた。

園の照明は光度がかなり高くあたたかい色をしていて、とても安心できた。

次々に子供の保護者が迎えに来て、誰も居なくなると、私は園庭のサッカーゴールの周りを掃除した。

園舎と園長先生が住む家が同じ敷地内にあるんだけど、その二つの建物の間には人が1人通れる空間があって、なぜかその細い道を出たところに目立つようにゴミ袋がひとつ置いてあった。

やたらまんまるい形をしていて、中には黒い濡れた物体が入っているようだった。

なんだかそれと悪戦苦闘した記憶があるけど詳細は忘れた。

私は13日に34歳になる。

天界に来たはいいけど私はいつか歳をとって死ぬのだろうか、それとも天界にいる時点で永遠の命を授かっているのだろうか、その辺の大事な説明受けてないんですけどと思うと同時に、天界で老化が止まるとしたら、子供達は永遠に成長しないのかと思ってなんか疲れた。

帰って眠りたかった。

でも私の家ってどこだっけ…って途方に暮れてしまった。

私は前に来た事がある、河原の道をずっと行くと右手に見える砂でできたコロシアム状の大きな建物を所有するセレブっぽいリゾート系リラクゼーション施設で、地下闘技場の試合があるからお風呂に入らなければいけなかった。

お風呂は銭湯や温泉みたいな感じなんだけど、荷物の管理や色々な事を1人に1人ずつコンシェルジュみたいな全裸のお姉さんがついてお世話してくれるシステムだった。

私はよく考えないで適当にコンシェルジュを選んでしまったんだけど、まだ20代前半と思しき小柄な髪が傷んだ女性で、丁寧に付き従ってくれるんだけど、ヤク中感がすごくて、抱きしめたら肉は柔らかいんだけど、若いのにたるんでいるというか、ハリが無くて薬ってこわ!と思った。

コンシェルジュはセックスもさせてくれた。

周りを見るとめちゃくちゃいじめてる人も居るし、仲良くしている人も居た。

私は入浴を終えると外へ出た。でもそこは地上から何メートルも上で、私は地面を歩いてみたいと思ったので下の階に向かった。

1番下ではないけど微妙な1.5階みたいな場所で外に出ると、例の砂の塔に行く事が出来た。

歩いて砂の塔に近づくと、中がゴルフコースになっていて、1人の男性がゴルフの練習をしていた。

このコースは幅20センチほどの溝の中をはみ出さないようにボールを転がし、蛇行してコロシアムの壁を降り、1番下の排水溝みたいなゴールに入れる遊びだった。

男性が練習しているボールのほかに、途中にいくつも新品のゴルフボールがたくさん落ちていた。

1番上からは以前私がここを見上げた川らしきものが見えた。

こんなに遠かったのか。


そういえば私は仕事でまた後日スペインとフランスに行かなければいけなかったので、準備をしなきゃ!と言ったらコウイチが自転車の後ろに私を乗せて急いで浅草っぽいところを走ってくれた。

アンパンマンのぬいぐるみやプラスチックの人形をやたら飾りまくる一角のひとつがお惣菜屋さんで、コウイチはそこで自転車をとめた。

私達は急いでお餅を買った。

私はお店の手前の方に並んでる個包装になった切り餅でいいや!って言ったけど、コウイチが「どうやって食うんだよ!」とツッコミを入れたので!ああ確かに、と思ってふにゃふにゃ状態のお餅を探した。

私はおはぎっぽいのと、なんか揚げたやつっぽいのと、やたら赤い生ハムで包まれたやつをお惣菜を入れるあのケースに自分で入れてゴムで縛った。

コウイチはびっくりするほど大量に色んなもの買ってて、レジでコウイチの後ろに並んだら「あっ、あじまんも!」って言ったのでマーラーカオ4つ入りの袋を持ってきてあげた。コウイチは「ありがと」と言ってお会計をしていた。

私は財布をどこにやったか思い出そうとしていたけど、その私の想像している財布は見たこともないショッキングピンクのざらっとしたキメの革財布だった。


高校生の私と舞ちゃんとたいしょー君はいつも仲良し三人組で、たいしょー君は舞ちゃんの事が好きだった。

私達は学校をサボって吉祥寺の街を歩いていると、背が低く痩せて目がぎょろっとして日焼けしてオレンジ色のTシャツを着た頭が少しおかしいおじさんが時々何か叫びながらおかしな動きをしていたので、よく見たら仮面ライダーカブトの変身ポーズを一連やっていたので、私はそのおじさんに「仮面ライダークウガ!」と言うとクウガの動きを完コピしてくれたので、「仮面ライダーアギト!」と言っておじさんとシンクロした動きをして遊んだ。

たいしょーくんは滝君になっていて、私の完コピを笑って見ていてくれた。

舞ちゃんはキョトンとしていた。

舞ちゃんはギャルなので頭が悪くてもいいのだ。

吉祥寺の街には北町4丁目の公園の後ろに堆い坂に住宅がひしめいている地区があって、キルラキルみたいな…ええと、モンサンミシェルみたいな感じ。

夜中にモン・サン・ミシェルの頂上に降り立つと、周りには「テーブルチャージ 58,?91円」と書かれたのオカマバーが軒を連ねていて、とんでもねぇ値段だ…と思っていると、いかにもタチの悪そうな未成年の男達が群れをなして意地悪な笑みを当たりに振り撒いていたので、私は反射的に逃げ出した。

でもガキの1人が目ざとく私を見つけて、吹き矢で探知機をつけられた。

私は逃げながら犬を呼ぶと、ベルクの言う名前のリーダー犬が来てくれたので探知機をベルクにつけて別れた。

ベルクの特技は念能力で言うところのカストロのダブルやゴレイヌのゴリラ2人出すやつみたいなもので、ベルクは探知機ごと2匹に別れ、2匹はそれぞれ念能力を使って4匹に増え、8匹に増え…とやって散り散りに逃げた。

私は民家の小さな生垣の内側で呼吸を殺して隠れていた。

ガキどもは犬を追いかけて返り討ちにあったようで、頭部らしきものと、どの部分だかよく分からない皮膚と骨のかけらと衣服の一部だけが複数見つかった。

ベルクを呼ぶと恥ずかしがって念で出した他の犬に隠れていたけど、もう一度呼ぶと渋々出て来て私にデッロデロに撫でられた。

そのままベルクと別れてモン・サン・ミシェルを下っていくと砂浜に出た。

トライアスロンとサスケを組み合わせた競技をやっていて、目の前で小太りのおじさんがノーモーションで4メートルくらいの高さの網を張った立方体の上に飛んでいった。

すごーい!と思っておじさんを応援していると、かすかに横を向いて笑顔を作ったので、その方角を見ると、小学生くらいの少年が居たので息子かなと思った。

私はたいしょー君と滝君は私より8歳年下なのに、どうして同じ高校で一緒に遊んだ記憶があるのだろうと不思議に思って、舞ちゃんは同い年だけど多分何にも分かんないだろうからたいしょー君に聞きたかったけど、そのおじさんが人気で人だかりができちゃってなかなか近くに行けなかった。

やっと近くに来れたと思ったら曼荼羅と呼ばれる歌を歌いながら中心を輪になって囲み時計回りに回っているいる集団から一つ外の輪は反時計回りで違う歌だけど中心の歌のハモ李みたいになってるのを歌っていて、その外の輪は時計回りで何か合いの手を入れていてその外は反時計回りで伸びやかに歌っていて、見ていると目が疲れる事をやっていて、1番外から2番目の輪にベルクと一緒に引き入れられた。

私は一生懸命歌って時々みんなに合わせて手を伸ばしたり上にあげたりした。

たいしょー君を見つけたけど、聞きたいことがあるの!と大声で言っても届かず、他の動きに合わせるので精一杯でやがて見えなくなってしまった。

吉祥寺の井の頭公園から駅に向かう途中にあるマンションの一室の住人が蒸発したんで住まないかって言われて、いたの君が一緒に住もうと言ってくれてすごく嬉しかったけど家の中はどうしてこうなったというほど大量の木製の椅子がぐちゃぐちゃに組み合わせた重なって山になっていて内見するのに一苦労だった。家賃が18万9千円だったので諦めた。

私はなんか特殊な大学に入学した。

新入生が10人ちょっとしか居なくて、そのほとんどが子供で、私を含めた3人だけが成人だった。

教科書はやたらデカくて薄くて、湿気やなんやですぐブワブワになった。


授業の内容は主に宇宙とか振動エネルギーとか量子力学とか、時々思考実験というか、シュレーディンガーの猫とかスワンプマンみたいな、悪魔の証明みたいな授業もあって、その授業の単位を取ると、今度は念動力やパイロキネシスやテレパシーの授業を受ける事ができた。

一応先生が居たけど、「信じろ」の一点張りで、実習で超能力をやらされたけど、私が合格できたのはESPカードだけだったけど一応単位はくれた。


クラスで仲良くなった17歳くらいの女の子はエリザベスという名前だったんだけど、みんなにエリーとかベスとかバラバラな呼び方をされていた。栗毛の髪をフワちゃんっぽい色味のぱっちんで留めていて、ロロノハ君という成人の黒人の男の子の事が好きだった。


私達成人組は3人で飲みに行ったり喫煙所で話したり、割と仲が良かった。

ロロノハは黒人だけど日本語がペラペラで、父親が居なかった。歳はよく分からないけど20代前半だと思う。

もう1人はヒサトだったかヨシトだったか、なんかそんな感じの名前のブサメンだけど身なりのきっちりしたスマートなアラサーくらいの青年だった。ヒサトとする。


ある日ベスが私みたいになりたいと言って髪を金髪に染めて来た。

ブリーチ1回目とは思えないほどダメージを食らっていて、綺麗な栗毛はガサガサと乾燥していた。

でも顔が可愛いから大丈夫だった。


ヒサトが「死にたい、自殺する」と言い出した。

私は死なせないようにヒサトに勉強の質問をたくさんした。

ヒサトは優しくとてもスマートに教えてくれた。

私はヒサトに質問するネタが欲しくて資料室で例のやたらデカくて薄い冊子を片っ端から読んでいたら、宇宙船の乗組員で、画期的な理論の提唱者として、ゾロスナ・ロロノハという黒人の写真を見つけた。4856年に亡くなっているようだった。

ロロノハに教えるべきか、人違いだったら、死んでる事にショックを受けたら、ちょっとかわいそうだな、と思って迷っていた。


私はその資料を貸し出してもらって、ヒサトの車に勝手に乗ってヒサトが帰るのを待った。

ヒサトは車のドアを開けると、小さなほうきでサッサっと車内を掃いてから乗った。

私は「もしかして土禁なの?」と聞いたらそうゆうわけじないよ、と言っていた。


ロロノハの父親らしき人物を見つけた事を報告したら、「それ知ってる、大学じゃ有名な話だよ、ロロノハ博士の息子が入学してきた!って教授達はしゃいでたじゃん」って言ってたけど周りの人間見えないマンこと俺は全く気づいてなかった。


唐突に「どうやって死ぬの?」と聞いた。

ヒサトは「大学の敷地内に屋外プールがあるじゃん、あそこにこの車ごと沈もうかなって思ってる」と言った。


私は「やめなよ!子供達がプール楽しみにしてるんだよ!まあ、プールにRX-7沈んでたらめっちゃテンション上がるけど」と止めるのか幇助するのかはっきりしない事を言った。


何故か子供達は実写じゃなくて約束のネバーランドの絵柄の一枚絵だけで表現されていて、「死んだみたい」と思った。


ヒサトは私を乗せたまま車を出すと、前にジャンクさんと行ったダーツや居酒屋がある金田君達の溜まり場にヒサトが入って行った。

何かの映画を見るらしい。

後をついて行って、ふかふかの絨毯が敷いてある薄暗い映画館のロビーでロロノハを見つけて、何か話したけど忘れた。

ディッピンドッツアイスが売ってて良いなあ〜と思ったけど私は1円も持っていなかったので映画館を出た。

前置きしておくと、私はパンダマンさんと会った事がないし、素顔も見た事ないんですけど、

私はパンダマンと18時半に約束をしていたのに、眠すぎてガラケーのメールが見れなくて、なんか「お部屋はスイートルームがいいよね?」というようなメールが来ていたので「お泊まりにそんなに気遣いをしてくれて嬉しい!」という事を伝えたかったんだけど、とにかく眠くて眠くてボタンも押せなくて、眠気にギリ耐えていたら22時になってパンダマンから「今取材先から向かうよ」とメールが来たのでああ、家に来るのか、と思ったら私は実家に居たのでこそこそと部屋に連れて行った。


私の部屋は何故か中央にデカい円柱がぶち抜いている丸いコロシアム状の部屋で、肝心の決闘スペースはどでかい柱が邪魔なので特に使い道が無く、コロシアムの最上段の輪形のスペースに、輪をなぞる形でダブルサイズのベッドを置き、あとは硬めのトゥルースリーパーくらいの低反発な謎のモコモコの上にシルクとも綿ともつかないどことなくオーガニックな素材のシーツのようなものを被せた敷布団とラグの中間みたいなもので部屋の床は覆われていて、寝ようと思えば部屋中のどこでも寝られた。


パンダマンは中央の柱の根元を気に入ったようで、そこに毛布を持って行ってパソコンやら何に使うのかわからない精密機器っぽいデザインの正方形の暑さ1センチのコースターのようなものや何かの健康用品のような、形状的にはエネマグラによく似ているが、大きさが肩凝った時に肩甲骨を押すステッキ型のアレくらいあったので多分エネマグラではない。


私が「紅茶サイダー」なるものを入れたグラスを持って行ってあげたらコースターみたいなやつの上に置いてた。


詳細は省くけどパンダマンといちゃついていると何かにパンダマンが笑った時にパンダマンはEDなので「ちんちん萎んじゃった」と言ってあははは笑い、私も笑い転げていたら両親に呼び出された。


はい死んだーと思いながら階下へ降りて両親の元へ行くと、「今何時だと思ってるの?あの人は誰?どうして知らない男の人が家に居るの?水君はこの事知ってるの?」と言われたので「あの人は私の仕事の先輩だから、朝には出るから気にしないで」と言っても「その人連れて来なさい、ちょっと話をさせなさい」と言うので面倒な事になってしまった、と思って渋々パンダマンを呼んで来た。


「この人、私の仕事の先輩、今日は仕事の事で色々教えに忙しい中わざわざ来てくれたんだから邪魔しないで」と言うと、パンダマンは(了解)とアイコンタクトしてくれて、「娘さんはかなりの才能をお持ちなのに技術面、構図やデザインに関する知識不足によって大変残念な事になっています」と遠回しにディスられ、パンダマンが自分が教えられる事や与えられるツテについて一通りプレゼンすると、私は昏睡のハーブティーを両親に飲ませた。


永遠に思い出せないハーブの名前を、知らない3歳くらいの不細工な幼女が教えてくれた。


いつの間にかパンダマンの姿は無く、代わりに目がぱっちりしてるわけでもなく切れ長というわけでもないけどなんか印象的で、真っ黒くて自然なツヤとサラサラ感のある髪をした20代後半くらいの女性が私のすぐ隣に居た。


白いTシャツに白いズボンを履いていた。

イメージとしては、ハンター×ハンターのハンター試験に出てくる囚人達が着ているようなものを着た三吉彩花さんのような感じ。(各々ググれ)


彼女はとてもわがままなんだけど、そのわがままを口に出さないので、して欲しい事や欲しい物があっても言わないので、神がアスペの私に与えた唯一の共感覚性、スキル:占いを発動した。

起きている間、呼吸をするように脳内で毎分、あるいは毎秒占い続けて彼女の気持ちを読み取り続けた。


彼女が「暇だな」と思っていたら私の大好きなノンストップで読んじゃう系小説を与えてみたり、デスゲーム系映画を流してみたり、彼女が「お腹空いたな」と思っていたら「何か食べない?私お蕎麦食べけど」と声をかけて「過剰」と占いに出るともっと軽い食べ物を提案した。こんにゃくゼリーを喜んで食べた。


私はシームレスリアルタイム占いを始めてたった17分で鼻血を出した。

出血がわずかだったので、あまり気にならなかったけど、サマーウォーズを思い出したら少し怖くなって、占うのをやめたら昏倒してしまい、「これってエンペラータイムのツケと一緒やん…」という気持ちを最後に気絶した。


目が覚めると真っ白な立方体の部屋の中に居て、お気に入りのベッドと机があって嬉しかったけど、なんと天井が無かった。

ガラスとかそうゆうんでもなく、ほんとに無かった。

天井が無いってなんて心細いんだろう!屋根があるってなんてありがたいんだろう!と思っていると、案の定空から枯葉やら噴き上げられた砂やらが部屋に入ってきた。

ヒィ〜!実質屋外〜!と思っていたら、壁をよじ登ったのか、他の建物から飛びついたのか、濃い焦茶色の体毛が光の加減で時々青く光る美しい悪魔が壁のへりからこちらへ足を向けてぶらぶらさせながら座っていた。

悪魔には羽が無かった。

私が見る悪魔には大抵羽が無い。

偉い悪魔ほど体毛が少なく、ゴム質の皮膚が剥き出しになっていく。

この悪魔は毛も角も長かった。

毛は長いけど、フサフサした感じではなく、ツヤツヤとしなやかな体毛が四肢や胴体の筋繊維に沿うように密着していて、ほっそりとしていた。

顔はよく見えなかったし声も聞かなかった。

ただへりから私を見ているだけだった。

私はこの悪魔のように邪悪な人間が私の、私だけの部屋に入って来るのではないかと思ったら死ぬほど眠かったけど眠ることはできなかった。

夢の中でも寝不足、夢の中はいつも眠い。

現実もずっと眠いので、時々不思議な事が起こる。白昼夢って言葉が大人っぽくて嫌いだけど、そうゆう事なんだと思う。


実は夢と現実の見分け方があって、人それぞれなんだろうけど、私は現実では、正しい直角であるはずのものが↙︎↗︎こうゆう方向に少しだけ引き伸ばされて歪んで見える。

あと、現実ではレンズの中心点がやや下にある。だから基本的に本もスマホも上辺の方が短い台形に見える。

夢の中では視力が関係ないので直角は直角に見えるし、レンズの中心点はきちんと画面の中央にあるので歪みが無い。


物が歪んで見える方が、脳や心を持ったユニークな生き物が居る現実の世界って感じする。