ヘッドの特性を理解してさらにシャフトで傾向を強める
ある日のユーザー様…。
「ロッディオSデザインを持ってますが引っかかってしまう…」
との相談を受けてのフィッティング。
ロッディオの新型ドライバー”Sデザインオーバーサイズ”は引っかかる特性を持ったヘッドではありません。ヘッド特性として慣性モーメントも高くインパクトでの挙動を安定させる効果を最大限狙った設計思想はややもすると捕まり方が悪くも感じるヘッド特性だ。
ロッディオの場合にはそこからの”チューニング”と言う手段を経て自分のものにする特性を持つが今回のオーバーサイズの場合ヘッド重量がデフォルト時からまずまず重い為にチューニングの幅は少し狭いものになってしまうのがウィークポイントだ。
そこで装着されるシャフトが重要になるが今回の相談者のシャフトはフジクラの”ベンタスブラック6X”が装着されていた。
ロッディオSデザイン+ベンタスブラック6Xの組み合わせは正直言って引っかかるセッティングではない。むしろ捕まりを悪く感じる位のセッティングだ。
前にもお伝えした通りの指数で考えるならばベンタスブラック6Xは捕まり指数として当てはめるならば-3.0。そこにロッディオのSデザインの私の評価-1を加えるとつかまり指数としては合計-4になり一般的には捕まりの悪いクラブとして捉えても不思議ではない。
-4が”捕まる”と言う感想ならば試打セッティングの指数として-5~-9あたりのセッティングを何本か用意してフィッティングすることに…。
【ロッディオSデザインオーバーサイズ/マットブラックMID】スリリング・ギアチェンS
4~5本のマイナスセッティングの中からスリリングのギアチェンSが最高のフィットを見せた!捕まり方、直進性、方向性のすべてにおいて非常に高いレベルの結果であり同時にヘッドも購入して頂いた。(2本目)
「何で1発も左が出ないんですか??」と…。
傾向を考慮すると…
ギアチェンは、先端剛性も高いのが特徴だが同時にバット側の剛性は比較的緩いシャフトだ。スチールシャフトで言えばダイナミックゴールドのような特性をもったシャフトだが捕まる方にとってベンタスブラックのように先端剛性が高いシャフトを好むのは間違いではないが実はそれだけでは足りなかったことになる。
”手元の緩さ”がインパクト付近でのゾーンを自然に長くさせてフェースのローテーションを抑える一定以上の効果がこのユーザー様にとってギアチェンで認められた。
ここでこのように書くとまるでロッディオSデザインにギアチェンSが最高のマッチングのように思えるがそれは”このユーザー様にのみ!”と言うことで個々のスイングのレベルによって逆の効果をもたらすこともあり得ることもお伝えしておきます。
とここまでで1時間経過してしまいました…(笑)
ここからはサラッと…。
【GTDブラックアイス】ループバブルライトEV L
【エポンAF-706 #6~#T】ゼロス7S
”何でこのシャフトになったのか?”
必ず理由が存在する為に時間が許す限り記載して行こうと思います。
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