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筋ジス患者のバンドがコンサート/迫力の演奏、大きな拍手
1999年8月29日(琉球新報ょり転載参照)


 筋肉が委縮する難病、筋ジストロフィーと闘いながら音楽活動に取り組んでいる「niy-s(ニース)」とその後輩に当たる「POWER OF POP(パワー・オブ・ポップ)」のコンサートが28日夕、県女性総合センター「てぃるる」で開かれ、約200人が温かな拍手を送った。

 宜野湾市内の沖縄病院内で療養生活を送る両バンドのメンバー。その一人のホームページにイベント企画会社・パックの狩俣英規業務部長がアクセス。「コンサートをやるなら手伝う」と申し出て、両バンドの夢だったコンサートの話がとんとん拍子に進んだ。当日は多くの音楽関係者、ボランティアが裏方を務めた。

 初めての大舞台となった「POWER OF POP」の長田隆さん(19)と野田桂一さん(20)。緊張しながらも「パワー・オブ・ポップでーす」と長田さん。野田さんが「運動会の前日のような緊張感ですね」と漫才のようなテンポの良さで会場を沸かせ、恋愛をテーマにした七曲を披露した。

 「niy-s」はオリジナル曲がCMに採用されるほどの実力バンド。迫力ある舞台を見せ、曲の合間に「地球上の存在はすべて意味がある。僕らはみんなに支えられ、歌うことが役目」とボーカルの謝花伊早武さん(21)。謝花勇光さん(22)はおどけ役で会場を笑わせた。終了後、リーダーの西平直樹さん (26)は「観客の反応が温かかった。自信にもなった」と緊張した表情を緩ませた。

 最前列で見ていた那覇市の伊礼二美さん(30)は「自分も負けずに頑張ろうという気持ちがわいてくる」と話していた。