世界の在処 | くずかご。

世界の在処

唐突に私は、私の下の地面が無くなって行くのを感じた。
それは、まるで落ちてゆく瞬間のような無重力感で、
私はむずがゆさを感じる。

それはきっと絶望なので、私はそれを無視した。

でもたとえばもうこれからずっと私に地面が無いとしたら
私は落ち続けてゆくのだろうか。
底なんてないと、私は知っている。

「どんぞこのしたはじめんだよ」

と誰かが言ったけれど
底のないものだってこの世にはあるんだってことを
私は知っている。
知っているけど、本当は知りたくなかった。

その気になればどこまでも落ちてゆけるんだよ。

「どうせ世界は砂の味」


でもとりあえずそんなことは置いておいて、
目の前のことだけやっていれば
そのうちきっとお迎えが来てくれる。
そのうちきっと。