まぼろし | くずかご。

まぼろし

幻を見る話をしよう。
くるくるリズミックに
回る円盤はそこらここらに
ぴょこぴょこ出てくる
XXXX。
あれは何。


 朝、目が覚めると、今まで見ていたのが夢であることを確認した。夢から覚めた夢、夢から覚めた夢から覚めた私。本当に今は起きているのか、それは誰にも解らない。解らないけど。右手の指を見る、五本ある。さっきは六本あった。
 白昼夢、白昼夢は幻なのか。道を歩いているはずなのに、いろいろな花が頭から降る。赤、黄色、紫。頭から花が降る。ガーベラ、スミレ、黄色いバラは嫉妬の象徴。
 私の頭から植物がめきめき育つ。一瞬にして消えるイメージ。それは世界、或いは他の何か。空は球体に、球体じゃない空なんてどこにあるのでしょう。私は夜を見る。
 海に沈んでゆく町はきっと美しい。

 ではこれが幻ではないと、誰が証言するのか

「幻じゃない」

 むなしく。


_____________________
短い。