母が「信濃デッサン館」に行きたいと言っていたので
そんな母に付き合い、上田に行きました。
最初にデッサン館のそばの無言館へ。
こちらには、今の芸大などを卒業し、絵を学んでいたのに
戦争で若くして亡くなった若者達の遺作が飾られていました。
作品の一つ一つは、とても素晴らしく今であれば
その才能を十分に伸ばし、日本の芸術界を率いていただろうと思われます。
筆ではなくて、銃を持ち、戦地へ赴き、帰らぬ人となった
人々の無念の思いを感じて、泣かないようにしたのに涙が零れました。
優しい兄が描いた妹の浴衣姿の日本画や
奈良の精巧な唐招提寺や身重の妻に宛てた400通の
手紙が・・・その素晴らしい沢山のものがこの上田の地にあります。
母は立原道造が大好きだというので。