日曜日。
 
クズ的にめいっぱいダラけて過ごそうと思った僕の計画としては、午前中はパチスロで脳を溶かし、昼食でこってりした中華を食し、宝塚記念でリスグラシュ→キセキからほどよく流した三連単を諭吉数枚で遊んだあと、余韻に浸りながら21時まで高知競馬で当たりもしない馬券と戯れる、そんな蔑んで見られるような一日を過ごそうと思ってました。
 
ました。
 
が。
目覚めの甘いミルクを舌で転がしていた頃です。
招かざる訪問客によって計画は頓挫しました。
 
同僚の尚也です。
※彼については何度か書いてますので参照ください。
 
「つまらンもンやけど」
 
と渡されたストロングゼロドライロング缶500ml×6とケンタッキーバーレル。
こいつは学習不足だろうか、それとも確信犯か?
めんどくさいが、とりあえず使い古したフレーズを投げてみた。
 
「禁酒してるの、知ってるよな、な、な」
 
 
・・・。
まあいいや。
僕はフライドチキンワンピースを口の中に放りなげ、ストロングゼロで流し込むとようやく彼と対峙する覚悟ができた。
(↑飲んだんかい)
 
え、あのさ。
ケンタッキーとストゼロって最高の組み合わせでしょ。
誰がこれを拒絶できるの?
そゆ聖人がいたらむしろ紹介して欲しいくらい。
(↑開き直っております)
 
同じ会社所属とはいえ、かたやJV、進捗状況や雑談などしてる間に時は過ぎていった。
時計の針は16時。
それではと腰を上げたところで思春期の少女よろしくもじもじと「帰りたくない」上目遣い。
 
「何それ怖い」
 
よくよく確認すれば「帰りたくない」→「帰りにくい」の聞き間違い。
めんどくせぇなあ(しかもなんなの?このデジャヴ感)と思いつつ話を聞いてみることにする。
 
「結婚してから何度もあなたの浮気で喧嘩してきたけどその都度仲直りしてきた。でもどうやって仲直りしてきたのか思い出せないし、もう仲直りしたくない」
って嫁に言われました。
(尚也談)
 
あらら今回ばかりはヤバそうな雰囲気。
なるほど、そう言われてみると当の本人もかなり憔悴しきってて元気がない。
このまま離婚されでもしたらコイツのモチベーション下がりまくりで業務に支障をきたす。
なにしろうちのような零細企業にとっては彼はなくてはならない貴重な戦力。
ってよりも、た、大切な友人として、あ、し、心配だからだ。
ってのは個人的にツンデレ属性をアピールしてみただけで特に意味はない。
 
「いっそ死んでくれたらどんなに素敵でしょうね」
って嫁に言われました。
(尚也談)
 
気持ちがなくなると一緒にいるだけでも苦痛になるからなぁ。
なんて過去の自分の赤点の答案と答えあわせをしてみると切なくてやるせなくなった。
実際この懸案についてはかねてより全社一致で「自業自得」の採決が採られたわけなんだがさりとて本気で彼の家庭の崩壊を本気で望んでるものなど一人もいない。
 
「子供は二人とももうすぐ卒業なのできっと理解してくれます」
って嫁に言われました。
(尚也談)
 
エンドフラグ立ってるじゃねぇかよ。
土下座しろ。
誓約書書け。
スマホ折れ。
誠心誠意謝って話し合え。
僕はそんな漠然とした誰でも言えることしか言えなかった。
 
「全部したで、でもさ、でもな、まだ希望はあるように思うンや」
「ほう、その根拠は」
「スマホ側は壊滅したけど、PCの偽装フォルダに放り込んでるハメ撮り写真がまだ見られてないから!!」
 
・・・お前天性のアホやろ・・・。
 
本当にめんどくさくなったので、「他所で相談してろ」と放り出して辛口一献舐めながらこのブログを更新してるわけだが・・・。
 
なにより購入し忘れてた宝塚記念。
僕の予想完璧だった件について・・・。
 
※尚也のその後については追って記載していきます。