仕事にて山間部を移動する。
数日ぶりの晴天。
優しい光が銀杏並木からこもれ思わず微笑。
車上から見える景色は僅かながら夏の気配を感じさせ・・・。
嗚呼・・・。
なるほど・・・。
「綺麗・・・」
「キミの方がキr・・・なんでもない」
「変なの。あ、ほら、夏の香り・・・しない?」
「え?あ、うん、えっと・・・なんでもない」
「なんでもない禁止!でもホント、なんだかロマンティック・・・」
「が止まらないよね」
「本当にヘンだよ?」
「だって君が」
「なによ、私のせい?じゃあ、私のこの気持ちはあなたのせいね」
「・・・え、どういうこと?」
「なんでもない・・・は禁止、だね」
そう言うと潤んだ瞳で俺をm
#①
・・・。
ってところで目が覚めた。
朝か。
会社行く準備するかな。
と思って廻りを見渡すとここ会社じゃん。
昼食食べた後は眠いもんね。
うん。
不可抗力だもんね。
目の前のモニタには『j』と『k』の摩訶不思議な羅列。
左手親指は鼻穴左に第一関節まで埋まってて思わず発した言葉も濁って「ンが」。
「何かの暗号みたいですね」
事務機器メンテナンスで来社中の由佳が俺のモニタを覗き込む。
「せやろ。この幾何学的な模様は我々人類の範疇を超えたえいc」
言い終わらないうちに彼女が遮る。
「いや、まぼさんがキーボードに指置いたまま寝てたからでしょ」
罰が悪く俺は人差し指で鼻の頭を掻いた。
「あらら・・ヨダレの跡までついてる」
「あ」
「どんなイヤらしい夢でも見てたんですかぁ?」
挑発的な言葉。
彼女は吐息が触れる距離まで顔を近づけていた。
二人の鼓動が同調する。
「あは。ドキドキしてるの私だけじゃないみたいですね」
「ちょ、お、おm・・」
いつしか彼女の唇は俺の耳元へ。
囁く口元は微かに耳朶に触れそのまま始まりの言葉を解き放つ。
「夢の続き・・・しましょうヨ・・・」
いいぜ。
お望みならn
(#①へ戻る)
「くだらないこと書いてないで現場パトロール行きやがれ」と、自分の中の良心が諭します。
というわけで、行ってきます。