水元公園 お散歩 野鳥観察 ~ デジカメ一つ持って 気軽にお散歩 ② ~ | メジロの会通信

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自然観察を楽しんだり、
子どもたちの環境学習・体験学習を応援するグループ、
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「水辺の野鳥」その2

冬に水元公園で見られる水鳥は・・・。
マガモ・ヒドリガモ・コガモ・オナガガモ・カルガモ・ハシビロガモ・キンクロハジロ・ホシハジロ、
カイツブリ、
ダイサギ・コサギ・アオサギ、
オオバン・バン、
カワウ、ユリカモメ、
ハクセキレイ・セグロセキレイ、
カワセミ、など

冬枯れの葉の落ちた木々の間から、可愛らしい小鳥たちが。
水辺に目をやれば、カモやさぎの仲間たちが。


 
カワセミです。
この写真は少年キャンプ場の裏手の水辺です。

カワセミは水辺のルビーとも言われています。
背中の青とお腹のオレンジが綺麗です。
水元公園では、数羽が幾つかの縄張りをもって暮らしています。

カワセミは水辺の土手に穴を掘って巣を作ります。
対岸をよく観察してみると、小合溜(こあいだめ)と大場川をしきる低い堤防に、
幾つかの穴が開いているのが見られます。
どれかが、巣なのかもしれません。
そんなところに巣を作るので蛇が天敵です。

ところで、この公園にはカワセミの里という施設があります。
野鳥観察へおいでの際は、立ち寄られると、専門の職員の方がいらっしゃって色々教えてくれます。
初めてこの公園へ野鳥観察をされに来る方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
午前と午後、決まった時間にガイドウォークもしてくれます。
よろしかったらどうぞ。


 
水際にはハクセキレイが・・・
鳥なのに歩くことが多くて、自分が鳥だとわかっているんだろうか?
「もっとまじめに飛べー」と良く声をかけます。
でも人懐こくてかわいいですよ。
仲間のセグロセキレイも、冬にはよく見かけます。
どちらも、水辺にちょこちょこと歩いています。


 
こちらはオオバンです。
ヤンバルクイナなんかの仲間です。
黒い羽に、額とくちばしが白。
「昨夜飲みすぎたのかい?」と聞きたくなるほど目が赤い。


 
水元公園で一番多いのはこのカモ。
さて何てカモでしょうか?
 
ヒドリガモのオスは黄色のモヒカンヘッド。
双眼鏡でのぞいてみると、羽の細かな模様もとても綺麗(きれい)で優しい顔をしています。


 
水元公園の松浦の鐘の辺りです。
人目を盗んでは、陸に群れが上がってきます。
運が良ければ、陸を行くカモの大行進に出会えるかもしれません。


 
東京都の鳥です。これもさて何て名前でしょう?
良く、餌を与える人を見かけます。
ユリカモメは、フライングキャッチが得意なので、面白いと思うかもしれません。
でも。
この鳥に限らず、鳥たちの生態系を考えると、交雑種などを生むきっかけになってしまうため、
決して良いことではないので、控えましょう。
・・・とは言いつつ、近寄ってきてほしいときは、餌を投げる真似なんかしてしまうこともあります。
いけない、いけない。

 
見えにくいですけれど、
真ん中にいるのは、ヒドリガモとアメリカヒドリガモの交雑種(こうざつしゅ)です。

自然界では普段、群れごとに少し距離を置いて住分けているのに、
人が餌を与えることで、群れが近づき、
こうした「ハーフ」が生まれるケースが増えているそうです。
人間でたとえると、人とゴリラの混血?
繁殖能力も、他の個体よりも劣ります。
安易な餌やりは、やはり慎むべきでしょうね。

次回は小鳥たちのご紹介です。

(written by 森のクマさん)