ウパニシャッド瞑想では、師の傍らに坐る人たちに「何もせずに、ただそこにいるだけ。一切の自己コントロールをしないこと」が求められます。呼吸や姿勢を整えようともしない。雑念も湧くに任せますし、何かに集中することもしない。「ただそこにいるだけ。。。」


 ですが、それはそれでかなり難しいことです。

 やはり何らかのウォーミング・アップはした方がいい、というのが私の36年間の結論です。

 

 私は瞑想に際して、次の5つの準備をご提案したいと思います。

 これはアーサナを行う時にも必ず役立つはずです。(あなたのヨーガが一変するかも!)


① 仰向けに横になって、床と体の接点で体重を感じること。(脱力できます)
② 全身の骨格を内観すること。 (脳の状態が穏やかになり、リラックスできます)
③ 血液の流れと体温を感じること。(ムスビが整います)
④ 足から頭へ、そして頭から足へ、断層写真を撮るようにスキャンをかけ、全身の細胞のジュワジュワ感を感じること。(細胞レベルで、生きていることを実感することができます)
⑤ 足を組んで座り、周囲の大気と自分が支え合う様に、空間の中に自分を安定させること。