クンダリーニには、質的に、生気系と光輝系の2種類があります。
一般に知られるクンダリーニは生気系の方ですが、こちらは熱や電気系のエネルギーとして体感できます。
そもそもクンダリーニとは生命の根源的な力を指す用語ですが、その活動のステージは、アランデール師の説くように、4段階にわかれます。
ところで、岸本秀夫博士によれば、リグ・ヴェーダの終期頃から散見されるタパス(TAPAS=熱)という言葉が、ヨーガ的行法の前身に深い関わりがあるということです。
古ウパニシャッドの時代から、このタパスの制御を通して生命力を高めようとした痕跡が見受けられます。
たぶん、人間が死ぬと身体が冷たくなるので、熱が生命力に直結すると考えたのでしょう。
密教ヨーガの体系では、性力~精力~生力の順でエネルギーを増強・昇華してゆきます。
これはある意味、中国の「精・気・神」の考え方にも通ずるものです。