いま管官房長官は「令和おじさん」として、すっかり有名になられた。
いまどきの若者達に至っては、巷で管官房長官の姿を見かければ
「令和じゃん!」と歓声をあげる。
もちろん、この人気の元となったのが、ひとつ前の「平成」と記された
額を掲げて新元号を公表した当時の小渕恵三官房長官の写真だ。
あまりにも広く知られて後世にまで語り継がれることなった。
今、目の前にある書籍にも、その小渕長官の写真が掲載されている。
その隣には小津安二郎監督の名画「東京物語」の一場面が。
さらには、その隣に、湯川秀樹以来の日本人ノーベル賞受賞者一覧の
表まで載っている。
この見開き頁を覗くだけで、家族や友人と会話さえ弾むようだ。
実はこの書籍、明成社から出され、今現に高校で使用されている
歴史教科書の市販本『日本人の誇りを伝える 最新日本史』の中の
「昭和から平成へ」「戦後の文化」という見出しの頁である。
もちろん、頁の最初まで戻れば、一気に数千年の時を経て縄文文化
の世界がそこに広がる。
そこから始まる日本史の大きな流れを体得できて、高校生のみならず
一般の人達にも、本書は「面白い」ときな人気を博した。
学校現場では、新しい学習指導要領に基づいて、
令和4年からはまた新たな教科書となる。
ますます学び甲斐があり、面白い教科書となることを期待したい。
(彦星)