明成社編集部有志のブログ
編集・出版のこぼれ話、うら話など大公開
  • 27Sep
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      好評だった明成社初の試み

      9月21日土曜日の午後、明成社刊『自由を守る戦い』の著者、ナザレンコ・アンドリー氏の「新刊出版を祝う会」が都内で開催されました。明成社としても初の試み。50名近くのアットホームな、また手作りの集まりでしたが、アンドリー氏の滑らかな日本語で、ウクライナと日本が直面している現実がわかりやすく語られた後、お茶菓子タイムをはさんで、参加者からも多くの質問が出され、とても充実したつどいとなりました。参加者の多くが講師と親しく語り、サイン会も盛況で、「今後もこうした催しを」という期待の声が多く寄せられました。(彦星)

  • 21Aug
    • ナザレンコ・アンドリー氏 新刊出版をお祝いする会

      本年5月3日の「公開憲法フォーラム」での提言が話題になったウクライナの青年、ナザレンコ・アンドリー氏(24歳・留学生)。彼の初著作となる『自由を守る戦い』(明成社刊)の出版を祝う会が下記の通り開催されます。「日本よ、ウクライナの轍を踏むな!」 流暢な日本語で、愛する日本に訴える彼の講演に耳を傾けるとともに、ますますの活躍を願い、応援しましょう!★開催日時/令和元年9月21日(土)14時開会★会場 大橋会館(東京都目黒区東山3-7-11)★講師/ナザレンコ・アンドリー氏(ウクライナ人留学生)★約1時間の講演+質疑応答★会費/一般3000円 学生1500円 (上記書籍代含む)参加は先着120名まで! お申込みは各イベントページまで。https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01pw1810eq91c.html(彦星)

  • 30Jul
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      歴史教科書は面白い!

      いま管官房長官は「令和おじさん」として、すっかり有名になられた。いまどきの若者達に至っては、巷で管官房長官の姿を見かければ「令和じゃん!」と歓声をあげる。もちろん、この人気の元となったのが、ひとつ前の「平成」と記された額を掲げて新元号を公表した当時の小渕恵三官房長官の写真だ。あまりにも広く知られて後世にまで語り継がれることなった。今、目の前にある書籍にも、その小渕長官の写真が掲載されている。その隣には小津安二郎監督の名画「東京物語」の一場面が。さらには、その隣に、湯川秀樹以来の日本人ノーベル賞受賞者一覧の表まで載っている。この見開き頁を覗くだけで、家族や友人と会話さえ弾むようだ。実はこの書籍、明成社から出され、今現に高校で使用されている歴史教科書の市販本『日本人の誇りを伝える 最新日本史』の中の「昭和から平成へ」「戦後の文化」という見出しの頁である。もちろん、頁の最初まで戻れば、一気に数千年の時を経て縄文文化の世界がそこに広がる。そこから始まる日本史の大きな流れを体得できて、高校生のみならず一般の人達にも、本書は「面白い」ときな人気を博した。学校現場では、新しい学習指導要領に基づいて、令和4年からはまた新たな教科書となる。ますます学び甲斐があり、面白い教科書となることを期待したい。                                      (彦星)

  • 28Jun
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      日本人のこころ

      令和の御代と共に、いよいよ来年の東京オリンピックが近づいてきました。ところで五輪招致大使の滝川クリステルさんがプレゼンテーションで使った「おもてなし」という言葉が人気となり、その年の流行語大賞ともなりました。 その際、滝川さん自身は「おもてなし」について、次のように発言されています。「それは訪れる人を心から慈しみお迎えするという深い意味があります」「そのおもてなしの心があるからこそ、日本人がこれほどまでに互いを思いやり、客人に心配りをするのです」この「おもてなしの心」について、さらに深くその意味とすばらしさをわかりやすく説いているのが呉善花さんの『「おもてなし」の心が世界を救う』(明成社刊)です。うっとうしい梅雨の日々でも、本書をひもとけば、「日本人の心」に目覚めて清らかな気持ちにさせてくれます。(彦星)『おもてなしの心が世界を救う-復興の原点は、日本の心にある』 呉善花/著 定価600円+税

  • 29May
    • 武士道精神を重んじる新大関の画像

      武士道精神を重んじる新大関

      大相撲5月場所、トランプ大統領が観戦に訪れて、千秋楽は大いに盛り上がりました。ところで令和初めての場所に、新大関として昇進したのが貴景勝。大関昇進の伝達式の口上では「大関の名に恥じぬよう、武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進してまいります」と述べました。なぜ「武士道精神」という言葉を用いたのかと記者から質問されると「小さい頃から自分を築き上げてきたものだと思っている。プロに入ってからも何度も救われた言葉なので、この言葉を言わせてもらった」とのこと。小さい頃から武士道精神に学んだとはさすが貴景勝。きっと強い横綱になるのではと期待します。明成社刊『永遠の武士道 語り伝えたい日本人の生き方』是非ご一読を。(彦星)

  • 26Apr
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      世界的に有名な陛下のご研究

      4月10日、東京・国立劇場にて「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝のつどい」が開かれれました。ユーミンや、ゆずなど豪華アーチストの競演、たけし監督のユーモアあふれるスピーチなどで話題を呼び、テレビでご覧になった方も多いと思います。その中で、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授が「天皇陛下は研究者でいらっしゃる」と話し、多くの論文などを通して、ハゼの研究者としていかに世界から賞賛を受けておられるかを紹介していました。一方、まもなく新しく天皇となられる皇太子殿下も、水問題の分野で世界の第一人者として知られています。明成社刊『皇太子殿下 皇位継承者としてのご覚悟』には次のような描写があります。「(皇太子殿下は)それぞれの国の持っている地形や自然的条件が自然の力の使い方にも影響している状況をいろいろな視点からお話になるので、世界の人たちは自分の流儀で受け止めることができます。自由自在なのです」天皇陛下、皇太子殿下について、世界の人々が知っていて、私たち日本人が知るべきことはまだまだたくさんあるようです。(彦星)

  • 28Mar
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      天皇陛下御即位三十年奉祝文集を刊行!

      すでに一般でも報道されている通り、4月10日に東京・国立劇場にて「天皇陛下御即位三十年奉祝感謝の集い」が開催されます。祭典は宮城県出身のクラリネット奏者、伊藤圭さんらの演奏で始まり、続く式典では、安倍晋三首相や映画監督の北野武さん、ノーベル医学生理学賞受賞者の山中伸弥京都大教授らが祝辞を述べる他、歌手のMISIAさんや松任谷由実さん、フォークデュオ「ゆず」が祝賀コンサートを行い、天皇、皇后両陛下の詠まれた御製・御歌に音楽プロデューサーの松任谷正隆さんが作曲した奉祝曲も演奏されます。またこの行事に合わせて、音楽家のYOSHIKIさん、声優の水樹奈々さん、将棋棋士の羽生善治さん、フィギュアスケートの羽生結弦さんなど各界275名からの奉祝文を収載した『天皇陛下御即位三十年記念 平成の御代をことほぎて 天皇陛下に捧げる奉祝感謝の声』(定価1.380円+税)が刊行されます。胸を打つ被災地へのお見舞いのお姿、心温まる園遊会のひととき、忘れ得ぬ両陛下のご会釈・・・。今上陛下と共なる「私たちの平成」を記録に留める一冊となっています。お求めの方は直接明成社までお問い合わせ下さい。(彦星)

  • 28Feb
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      沖縄の真実

      日本はまもなく「御代替わり」という大きな節目を迎えようとしていますが、世界情勢は、目まぐるしく動いていきます。米朝首脳会談を経て、米国と北朝鮮の関係が今後どうなっていくのかも気になりますが、中国では習近平の独裁化が進み、「改革開放40年」の記念イベントや学術会議でも、改革開放路線の立役者であった鄧小平の影が薄くなり、書店からは鄧小平の本が消えたとも言われています。再び日本に目を転じると、沖縄では基地移転を巡っての県民投票が行われ、政府と沖縄の対立構造のみが取りざたされていますが、そもそも沖縄の基地問題は、そんな対立構造の図式や、沖縄県民だけの問題としてとらえていいことではありません。厳しい国際情勢の中で、沖縄を、日本を守っていくために、日本人全体が沖縄のことをもっと知ることが大切です。『これだけは知っておきたい 沖縄の真実 - 誰が沖縄を守るのか?』是非一読下さい。(彦星)

  • 06Feb
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      百地先生おめでとうございます!

      2月5日、都内のホテルで開かれたフジサンケイグループ第34回「正論大賞」の贈呈式に、受賞者の一人、百地章先生のお招きで参加させて頂きました。今回の受賞理由としても挙げられていますが、百地先生は「国家論なき戦後憲法学」の問題点を厳しく批判し、緊急事態条項や自衛隊明記の必要性をいち早く訴え、憲法改正実現に向け議論を牽引してこられました。先生は受賞の挨拶の最後に得意のジョークを交えて「元気(前期)高齢者として憲法改正実現に一層精進したい」と決意の言葉で結ばれています。先生には明成社からも一昨年には『緊急事態条項Q&A-いのちと暮らしを守るために』昨年には『これだけは知っておきたい「憲法9条と自衛隊明記Q&A」-神学論争に今こそ終止符を!』と、次々状況に即応して執筆いただき、出版させて頂きました。このたびの受賞を心からお祝い申し上げますと共に今後ともますますのご健勝、ご活躍をお祈り申し上げます。(彦星)

  • 27Dec
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      新宮殿造営物語

      平成最後となる今年の一般参賀には、初めて、という方も多く行かれるのではないでしょうか。さて、その一般参賀は皇居の長和殿で行われています。昭和20年の空襲で焼かれた後、工事をして新しくなったので新宮殿と呼ばれています。この新宮殿完成が目前になった頃、参観に訪れた小林秀雄は「あらゆる要素が建築の姿をつくるために協力している。最新の技術と最古の技術とが協力している」「腕に自信のある人だけがあつまって、腕によりを掛けて作ったという静かな感銘を受けたな。・・職人さんたちが、これほど存分に腕がふるえたことはなかったでしょう」と語ったそうです。昨年末まで放映された人気テレビドラマ「下町ロケット」でも、ロケットエンジンなど最先端の日本の高度な技術は下町の小さな町工場からも生まれている事が描かれていました。この新宮殿こそは、まさに当時の日本の第一級の職人達が最高の技術と英知で作り上げたものでした。新宮殿造営の感動的な物語は明成社刊『私の日本史教室 甦る歴史のいのち』(占部賢志著)でも詳しく知ることができます。(彦星)

  • 29Nov
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      基本が大切

      秋の休日、自宅近くの大学の学園祭で、元プロ野球、中日ドラゴンズの投手として活躍した山本昌氏の講演会があったので聴きに行きました。山本さんは50歳まで現役を続け、数々の最年長記録を更新するだけでなく、3度の最多勝をはじめ多くのタイトル、また投手として最高の栄誉と言われる沢村賞に輝くなど、レジェンドと呼ばれる大投手でした。しかし、その山本さんもプロ野球に身を投じた当初は、自身の実力のなさに愕然とし、球団からもしばらくアメリカの球団の「4軍」で修行するように言い渡されます。アメリカでもしばらく失望の時期が続きますが、ドジャースの国際担当だったアイク生原氏と会う事で、そんな山本さんに転機が訪れます。「上から投げろ」「低めに投げろ」きわめつけは「ストライクを投げろ」。プロ経験もない生原氏からのあまりに基本的なアドバイスに、最初は反発を感じましたが、言われたとおり、基本に帰り、基本をしっかりと身につける事で、山本投手の才能は一気に開花し、その後スター選手としての道が開けていくのです。この基本の大切さは、プロ野球の世界だけでなく、人生全般に言えることではないでしょうか。特に私たち現代の日本人は、日本人の生き方の規範、よりよく生きるための指針として、「武士道」にもっと着目してよいのではと思います。国民一人一人が武士道を通して、日本人としての自覚、誇りに目覚めれば、新たな御代も、日本全体が、ますます活性化していくと思います。                                        (彦星)『永遠の武士道-語り伝えたい日本人の生き方』

  • 30Oct
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      明治維新150年 記念の二冊

      まもなく11月3日、文化の日を迎えますが、この日はもともと「明治節」と言って、明治天皇の誕生日をお祝いする日でした。今年はその明治天皇が「明治」と改元された明治維新から150年。明成社ではこの秋、記念の書籍二冊を発刊しました。その一冊『明治維新という大業 “大東亜四百年戦争”のなかで』(松浦光修著)は、アジア、アフリカの国々が次々に欧米の植民地となっていく中で、なぜ日本は独立を保てたのか?その問いに応えるべく16世紀から20世紀へかけて壮大なスケールで描く“大東亜400年戦争”という視角から明治維新の本質を描き出す画期的な一冊です。そしてもう一冊『維新のこころ 孝明天皇と志士たちの歌』(多久善郎編)は、幕末維新の激動期に活躍し明治維新という歴史を切り拓いた志士たちを中心に、当時を代表する人物達の歌1650首を厳選した和歌集。これらの和歌を詠み味わうことは、やはり明治維新の本質を理解し、我々自身が日本人本来の姿を取り戻す事につながります。明治維新150年の歴史に思いをはせ、日本人の誇りを取り戻す二冊、是非ご一読下さい。 (彦星)

  • 05Sep
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      皇位継承を考える

      この頃、何かにつけ「平成最後の~」を冠した言い方がされています。日本の歴史において元号は、その時を共に生きているという感覚を刻み、人々の間で共有され、時代を確かに記憶し、後に呼び起こさせてくれる付箋のような役目を果しています。西暦だけで語ると、メリハリがなくなり、時代状況が迫ってこないのではないでしょうか。近代以降は、西暦との併用も使いこなしています。来年のカレンダーには、新元号を書き込めば済むのだし、旧表記は新しいものにみなせば良いと心得ています。さて、御代替わりまで半年余り。問題は、この先の皇位継承です。皇統の危機をいかにして乗り越えるのか、責任重大な岐路に立たされているのです。『皇位の継承―今上陛下のご譲位と御代替わりの意義』では、次のような主張を検証しています。コンパクトなブックレットなので、どうかご一読下さい。男系継承に対する錯覚・「女性差別」か?・「姓(氏)」の原理、「家」の原理・皇位の正統意識とは?女系肯定論の誤謬・古代すでに「女系継承はあった」のか? ・「法的に認められていた」のか? ・「そもそも天照大神は女神だから、女系で始まっている」のか?・「側室なしで男系継承は維持できない」のか?・「血筋が遠い旧宮家の復帰はふさわしくない」のか?・「男子出産の期待が過度な負担を強いる」のか?・傍系継承の意義・「当事者が望まない旧宮家の復帰はありえない」のか?

  • 30Aug
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      自衛隊を憲法に明記しよう

      この夏も台風の影響による大雨など、多くの自然災害がありました。とりわけ大きな被害が出た場合は、自衛隊がかけつけて様々な救助活動にあたることも多く、その意味でも自衛隊は国民のくらしの上でも大変身近な存在となっています。にもかかわらず、いまだに自衛隊は「憲法違反の存在」ということで、自衛隊と国民の仲を裂き、自衛隊に対する様々な嫌がらせが続いています。最近でも、昨年12月、陸自イベントへの読谷中学吹奏楽部の参加が村教委の指示で出演が中止となり、一生懸命練習していた生徒達をとても残念がらせることとなりました。今年8月にも、埼玉県鴻巣市のショッピングモールでの自衛隊車両展示どが共産党の抗議で中止となり、楽しみにしていた親子など一般の市民の間からは逆に怒りの声が上がりました。こんな自衛隊へのひどい差別、嫌がらせが続くのも、元はといえば、憲法にその存在がきちんと明記されていない、という問題があります。明成社では、自衛隊の存在と憲法の関係について、Q&A、マンガ、絵本など、さまざまな形で万人にわかりやすく説いた書籍を続々出版しています。ぜひ参考にして下さい。(彦星)明成社刊の自衛隊関連書籍『これだけは知っておきたい「憲法9条と自衛隊明記」Q&A』『マンガ 聖子と明美の憲法トーク「自衛隊明記」考えてみた』『えほん 自衛隊ってなあに?』

  • 13Jul
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      ベルギーと日本の深い絆

      世界の親日国と言えば、台湾、ブラジル、トルコなどをあげる人が多いと思います。激闘を繰り広げたサッカー、ワールドカップで日本が決勝トーナメントを決めたときの相手国、ポーランドも、1920年7月から2年の間に765人のポーランド人孤児をシベリアから保護し、日本に迎えた史実をはじめ、絆が深い事で有名です。そして実はその決勝トーナメント初戦で戦ったベルギーも、日本との間に深い友好の歴史がある国です。明治26(1893)年、駐日公使として赴任したアルベール・ダネタンは日本を愛し、明治43年に死去するまで17年間、ワシントンやバチカン公使などの「栄転」を断ってまで日本に駐在し続け、世界における日本の地位向上のために努めました。日清戦争で日本が旅順港を占領したとき、諸外国では、「日本が現地で一般住民を虐殺している」となどと人種的な偏見から来る誤った報道がなされました。このときダネタン公使は、事の真偽を確かめようと調査に乗り出し、べルギー本国政府に次のような報告書を送って、それらの報道が間違っている事を明らかにしました。「そこに居合わせたフランス武官・ラブリ子爵に会ったが、彼は断言した。殺された者は軍服を脱いだ兵士たちであり、婦女子が殺されたというのは真実ではないと。占領の数日前にほとんどの住民は避難しており、町には兵士と工廠の職工たちだけであった」これはほんの一例です。ダネタン公使の死後も、その夫人、また後を承けたバッソンピエール大使も日本に深い親しみと信頼を寄せ続けました。さらに第一次大戦では中立国でありながらドイツに蹂躙され苦衷に立つべルギーへの支援活動が日本国内で熱烈に展開され、一方、関東大震災ではベルギーが日本にあらん限りの援助を尽くした事など、日本人が知っておくべき日本とベルギーとの友好のドラマは多々あります。詳しくは是非、明成社刊『私の日本史教室 甦る歴史のいのち』(占部賢志著)を繙いて下さい。(彦星)

  • 05Jul
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      夏休みに読みたい本

      ●日本史は面白い‼茂木貞純・前田孝和/著『遷宮をめぐる歴史―全六十二回の伊勢神宮式年遷宮を語る』「日本人の心のふるさと」といわれる伊勢の神宮。この本は、1300年もの歴史がある神宮の式年遷宮を、第1回から第62回まで、全て紹介している唯一の本です。しかも、簡潔に書かれているので、難しくありません。その頃の時代背景にも触れているので、遷宮の歴史から、日本史を眺める面白さも絶妙です。また、一回ごとに書かれているので、最初から読み通さなくても、気になる時代の回から、そしてその前後を、という読み方もできます。定期の式年遷宮のほかに、仮殿・臨時といった遷宮もあるのですね。このようにして、古くて新しい状態が保たれ、遺物ではなく生き続けている伊勢の神宮を、今も私たちは実際に訪ね、観ることもできます。世界には、歴史も伝統も断絶して伝えられない国や民族もあるし、戦乱や貧困などにより、現在それどころではない状況におかれている人々もあります。このように自国の歴史に親しめるとは、実は、恵まれた事ではないでしょうか。先人が築いてくれた、かけがえのない歴史。大切にしたいものです。/坂

  • 27Jun
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       『皇太子殿下 皇位継承者としてのご覚悟』を読む  

      すっかり夏の日差しが強くなりました。街行く人々も、涼しげな格好の上に、さらにハンカチやタオルで額や首の汗を拭う姿がそこかしこに見られます。ところが炎天下、どんなに熱い最中でも、したたる汗をぬぐおうともせず、しかも微笑みながら、説明をする人の話に耳を傾け続けられた方が……平成19年、佐賀県での高校総体開会式に臨まれた時の皇太子殿下のお姿です。「暑い」と決しておっしゃらないのは、周りの者を心配させる。それ以上に、懸命に説明してくれる人々への礼儀とお考えなのかもしれません。本書の中ではこのように礼儀正しく、そして思いやりの深い、殿下のお人柄を示すエピソードが随所に出てきますが、ではそのような殿下のご人格はどのようにして形成されたのか、その一端を深く示しているのが、本書の冒頭に掲げられている、殿下の次のような2首の御歌です。朝早き函館港に立ちて偲ぶ明治の帝の御幸ありしをももとせの昔帝の見ましけむ白山にして我登りゆくこの二首に共通するのは函館、白山という景勝の地を訪れながら、はるか昔、同じ土地を訪れられ、或いは同じ光景を目にされた明治天皇を偲ばれていることです。幼少期より、明治天皇のみならず歴代天皇のご事績、ご聖徳を熱心に学ばれてきた、そのことが現在の殿下のご姿勢、ご人格に大きな影響を与えられたのではと拝察します。読むほどに、皇太子殿下のご人徳にふれ、暖かで清らかな空気に包まれると共に、皇室の伝統がしっかりと受け継がれる中で、新しい御代を迎えることができる確信と喜びがジワジワと涌いてくる本です。(彦星)『皇太子殿下─皇位継承者としてのご覚悟』https://meiseisha.thebase.in/items/921396

  • 11Jun
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      樺太真岡 軍使の手紙

      昭和20年8月20日、樺太の眞岡では、終戦の日を過ぎてなお侵攻するソ連軍の戦闘を止めるため、停戦軍使が派遣されました。ところが、初めに停戦軍使に派遣された村田中尉、そして次に派遣された村山中尉も、ソ連兵に射殺されてしまいます。村田中尉が、直前に両親へ宛てた手紙の写真が、『樺太1945夏』という本に掲載されていますが、何と書かれているのか判らず、説明もありません。不鮮明な写真を睨めっこしながら捜しましたが、手がかりは乏しく、ようやく判ったときには胸が熱くなりました。手紙に添えられていたのは、「君がため散れと教へて己れ先づ嵐に向ふ桜井の里」という、会津藩士矢野常方の和歌でした。これを目にされたご両親のお気持ち、如何ばかりであったでしょうか。一人でも多く眞岡の人々を守るために、村田中尉は、楠正成公を仰いだ会津藩士に自らを重ね、軍使の務めを果たされました。数々の切なくも尊い犠牲のうえに、樺太の停戦は成り、スターリンが計画した北海道分割占領も阻止されたことを、心に留めてほしいと思います。宗谷岬から僅か43㎞先。晴れた日には樺太の島影が、肉眼で見えるそうです。ほんの70年ちょっと前まで、樺太に40万もの日本人の暮らしがあった事を、忘れてはなりません。ロシアによる樺太の実効支配は違法であり、正当性がない事を訴えるのは、日本人しかいないのです。『国家なくして平和なし―樺太・満洲 故郷はるか』ぜひ、繙いてみて下さい。

  • 31May
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      今上陛下のご聖徳を知る

      まもなく私たちは今上陛下のご譲位による御代替わりを迎えようとしています。今上陛下は平成28年8月8日、譲位の「お気持ちの表明」をされ、その中で天皇としての大切な務めである祭祀、そして地方巡幸などの公務が高齢のため行えなくなっても、天皇としてあり続けることは正しいのかという、ひとつの「問題提起」をされました。言い換えれば、今上陛下がそれだけ全身全霊を傾けて、祭祀と公務の務めを果たしてこられたことが偲ばれます。平成の御代をふりかえり、いま一度、そのような今上陛下の御心やお務めを知るにあたっての格好の一冊が渡邉 允著『平成の皇室 両陛下にお仕えして』(明成社刊)です。平成の御代、天皇陛下は昭和天皇がご高齢のため制限された祭祀をすべ元に戻して継承されました。「おそらく、歴代天皇の中でも特に真面目になさっている」と、著者は長く侍従長として陛下のお側にお仕えした経験から、本書の中でそのように証言しています。また行幸啓については、「両陛下は、『人と会う』ことを第一義にお考えになっています。いわゆる名所旧跡へはまったくいらっしやいません。いらっしゃるところは、福祉施設、障害者施設、老人ホーム、あるいは保育園。そして、農業や漁業といった地域の産業に関係するところ、そして、人と会う時間をなるべく作ろうとなさいます」とも。著者があとがきで「お伴の私は退任しましたが、両陛下はこれからもずっと、弛まぬお務めの日々が続きます」と書いてからすでに10年。改めて、天皇皇后両陛下への感謝の思いがこみ上げてくる一冊です。                         (彦星)

  • 24May
    • 挫折した建武中興の理想は、明治維新という形で復活した。の画像

      挫折した建武中興の理想は、明治維新という形で復活した。

      神戸の湊川神社では、御祭神の楠木正成公が殉節された5月25日、楠公祭(なんこうさい)が行われています。今年は、5月26日(土)に、楠公武者行列があるそうです。http://www.minatogawajinja.or.jp/festival/next.html久保田収/著『建武中興―後醍醐天皇の理想と忠臣たちの活躍』には、https://meiseisha.thebase.in/items/921395「建武中興は、わずか両三年で挫折したとはいえ、それはわが国の歴史に重要な意義を有するものであった。」とあります。今年は明治維新150年となりますが、明治維新の原動力の一つは、建武中興に対する景仰であったと言われています。『太平記』やその中に記された楠木正成の志操は、次第に王政復古の運動を導き出し、それは時と共に、さらに強くなっていったのです。僅かな期間で挫折しながら、後世にかくも多大な影響を与えた「建武中興」とは、どのようなものだったのでしょうか。明治3年~7年まで日本に滞在したアメリカ人グリフィスの書『ザ・ミカドス・エムパイア』には、日本の学生や友人に、日本の歴史の中でもっともすぐれているのは誰かと聞いたとき、彼らはすべて楠木正成と答えた、と述べられているそうです。果して今の学生や子供たちは、楠木正成を知っているでしょうか? 『太平記』を知っているでしょうか?建武中興が、明治維新を後押ししたことを、日本人は知っているでしょうか?本書でぜひ、明治維新の原動力に触れてみて下さい。