いぬねこサロン ジュン トリミング日記

二宮町にあるトリミングサロン、
「いぬねこサロンジュン」です。

お店に来てくれた、
ワンちゃんたちを紹介します。


テーマ:

「殺処分ゼロの現場」

 

「犬猫の殺処分ゼロ」について、

現場は今どうなっているのか、そしてこれからどうしたらよいか、

一ボランティアとして書きたいと思います。

 

私は、「神奈川県動物保護センター」に収容されている犬猫を引き取って

里親さんに譲渡するというボランティア活動を行っています。

また、収容犬のシャンプーを行うシャンプーボランティアもしています。

 

月に1~3回保護センターに行きます。

そうして実際見たこと感じたことをありのままに、

誇張なく書こうと思います。

 

なぜそうするかというと、

それは見た者、知った者の責任だと思うからです。

 

一頭シャンプーした、一頭助けた、それだけで終わってはいけない、

私が見たことを伝えなければ、現状は変わらないと思うからです。

 

 

センターを批判することが目的ではありません。

犬猫の収容状況をよくすることが目的です。

 

 

●なぜ神奈川県動物保護センターは「殺処分ゼロ」が実現できたのか。

 

神奈川県動物保護センターでは、

2014年度から犬猫の殺処分がゼロとなりました。

 

各都道府県に動物保護センターはありますが、

犬猫殺処分ゼロを実現できているのは神奈川県だけで、

これはとてもすごいことです。

 

なぜ、神奈川県が「殺処分ゼロ」を実現できたのか。

 

神奈川県は、野犬がほぼいない状況になっており

捕獲収容される犬の頭数が他県より少ないこともありますが、

一番の理由は、ボランティア団体が多く、

ボランティアが収容犬猫を引き取り、

里親さんへの譲渡へとつなげているからです。

だから、センターの収容頭数が限界を超えず殺処分せずに済んでいるのです。

(しかしいつもギリギリの状況です)

 

 

●センター(行政)とボランティアの協力の必要性

 

「殺処分ゼロ」は、センターとボランティアの協力があってこそ実現したことです。

センターはボランティアを受け入れ、

ボランティアはセンターから犬猫を引き取り譲渡につなげる。

そういう関係が神奈川県では確立されています。

 

以前は、ボランティアは施設に入れないし、見せないし、

収容犬猫も渡さないということもありました。

殺処分の現場をみせれば、センターや職員が批判されるからです。

おそらく現在でも、ボランティアがセンターの中に立ち入ることを禁止している

ところはあるかと思います。

 

しかし、神奈川県は、他県に先駆けて、センターを公開してきました。

 

約20年前、私が学生だった頃、犬猫の現状を知る目的で、

神奈川県動物保護センターを訪問しました。

その時対応してくださった職員の方は、たった一人の学生のために、

OHPと資料で保護センターのことを処分の部分も含め教えてくださり、

施設内ほぼ全てを案内してくださいました。

 

当時、施設内部(犬猫収容部屋、処分機、焼却炉)を

一般まして学生に見せてくれるところなどどこにもなかったように思います。

 

そして早くからボランティアを受け入れてきました。

最初はやはりボランティアが介入するのは難しく対立が続いたことも事実です。

 

センター(行政)と愛護団体、ボランティアは対立するという構造があります。

殺処分する側と、それを阻止したい側。

殺さなくてはいけない側と助けたい側。

時に、職員は批判の対象となり攻撃の対象となりました。

うるさいことをいう、批判される、

だからボランティアは受け入れたくない。

そうして、センターは、閉鎖的なところとなっていました。

 

けれど、センター(行政)は、

野犬の咬傷事故対策、狂犬病対策、野良猫の苦情対策、

飼育放棄された犬猫を飼い主の代わりに処分する、

という責務があって行っていることで、

次から次へと収容される犬猫の処分を止める訳にはいかず、

助けたいボランティアとは対立し平行線となったのです。

 

でも、対立では、犬猫の殺処分ゼロは実現できません。

センターとボランティアがそれぞれの立場で協力する、

それが殺処分ゼロにつながる方法であり、

神奈川県は早くから公開、ボランティア受け入れをしてきたからこそ、

殺処分ゼロにつながったのだと思います。

 

 

 

●「殺処分ゼロ」の現場。

処分されず生かされている犬猫は幸せか?

 

「殺処分ゼロ」となってから、犬は3年、猫は2年が経過しました。

「殺処分ゼロ」の現場は今どうなっているのでしょうか。

 

シャンプーボランティアの活動を通して、見たこと知ったことを書きます。

 

月に1回程度、ボランティア仲間と一緒に、収容犬のシャンプーを行っています。

収容されている犬は、常時40頭ほど。

その中から、被毛の手入れが必要な犬を優先的にシャンプーカットしています。

 

収容犬をシャンプーする目的は、

ただ単に被毛の手入れをするだけではありません。

 

シャンプーする過程で、犬の性別、年齢、収容理由を知り、

健康状態や性格を把握することができます。

 

そして、その犬たちをブログにあげ、里親募集のチラシを作り、

譲渡につなげることができるのです。

 

大部屋では、犬が4~8頭一緒に収容されています。

収容室の外から一頭一頭の健康状態や性格を知ることは難しいです。

 

シャンプーする目的で収容室から出し、体を触り、目を見て、

声をかけて、やっとその犬のことが「個」としてわかります。

 

甘えん坊なのか、怖がりなのか、触られるのが好きなのか嫌いなのか、

皮膚の状態がどうであり、治療が必要な箇所はあるかなど、

「個」として向き合ってこそわかることです。

 

廊下から、ガラス越しに見ている時は、犬の集団としてしか見えませんが、

ふれあうことで一頭一頭の個性が見えてきます。

 

そして、シャンプーした際には、名前をつけさせてもらいます。

名前をつけることで親しみがわき、より「個」として見ることができます。

 

シャンプーの後は、写真を撮って譲渡につなげます。

おやつでよい表情が撮れます。

 

そして収容されたいきさつを聞いたり、体調や性格を見たりすることによって、

その犬の人生が見えてきます。

「きっと死んだ飼い主さんにはかわいがられていたんだね」とか、

「たたかれていたんだね」とか「これまで大変な思いをしたんだね」とか、

犬の気持ちを考えてやることができます。

 

シャンプーすることでわかるのですが、皮膚が非常に悪い状態の犬が多くいます。

本来犬は、和犬は特にそうですが、

シャンプーしなくても皮膚はきれいな状態なことも多いです。

 

2年センターに暮らしている雑種をシャンプーしたことがあるのですが、

表面はベトベト汚れていて獣臭(けものしゅう)はかなり強いですが、

アンダーコート(冬毛)をとってみると、皮膚の状態は思いのほかよかったのです。

健康な犬ならば、臭いは別として、毛に守られて皮膚は案外きれいなものなのです。

 

けれど、センターに収容されている犬の多くは、

高齢犬であったり、皮膚病であったり、病気のためたいへん毛づやが悪いです。

 

また毛が伸びる犬種は、伸び放題になっており毛玉となって

そこに糞が付着して衛生状態が悪く、皮膚も悪くなっていることが多いです。

 

 

●治療をしてもらえない現実

 

一頭一頭シャンプーしてみると、皮膚の状態がよくわかり、

治療が必要と思われる犬も多くいます。

 

皮膚がただれて血がにじんでいたり、

耳はマラセチア菌で真っ黒な耳垢が堆積し腫れ上がっていたり、

腫瘍ができ化膿していたりします。

 

治療が必要なのは明らかです。

家庭に暮らす犬だったら、治療を受けているでしょうが、

センターにいる犬たちは治療を受けることができません。

 

先日シャンプーしたアメリカンコッカーは、

のどと腹に腫瘍が3つぶら下がっていました。

 

腫瘍部は膿んで血がしたたり、前足の毛は血糊でべとべと

異臭を放っていました。

 

毛を短くカットして、シャンプーして被毛はきれいにできましたが、

腫瘍はどうすることもできません。

そのままです。治療はしてもらえません。

 

見かねたボランティアの一人が、職員さんと交渉して、

後日動物病院に連れ出し、腫瘍をとってもらう手術を行いました。

もちろん、自腹です。

 

たとえ血だらけになっていても、かゆみでずっとかきつづけていても、

センターにいる限り、病気の治療はしてもらえないのです。

 

犬たちが治療を受けられるのは、

ボランティアが引き取ってセンターから出た後です。

 

ボランティアが、動物病院に連れて行き治療をし、

そして里親さんに譲渡するのです。

 

私の場合は、里親さんに治療をお願いすることもあります。

 

この子は、皮膚が悪く、センターにいる4ヶ月間、

ずっとかゆみに苦しんできました。

7月にセンターを出て里親さんの家へ行き

ようやく皮膚の診察と治療を受けることができました。

 

 

●保護センターでの長期の生活は、過酷です。

 

保護センターでは、ご飯は一日2回もらえます。

お掃除もしてくれるので糞便の上に寝るようなことはありません。

 

けれど、収容施設は地下室なため日光が入らず、冬は寒く夏は暑いです。

冬の寒さで病犬や老犬は死ぬこともあります。

 

個室が少なくいつも満杯なので、大部屋に4~8頭収容されています。

 

不安や恐怖から、犬たちのけんかがしばしば起こります。

 

収容される前は、一頭で、部屋の中で暮らしていた、

そんな犬たちが飼い主から離れ、急に他の犬との集団生活となる。

不安や恐怖は当然です。

 

職員さんは犬たちの性格を見ながら、部屋割りをしてくれていますが、

それでも時には咬み合いのけんかとなることもあります。

夜間は人が不在のため、

朝職員さんがきたら犬が咬み合い死んでいたということもありました。

 

時々、職員さんに散歩に連れて行ってもらえることもあります。

でも頭数が多いので毎日ではありません。

 

職員さんが声をかけたりなでたりしてくれますが、

業務をこなすので日々たいへんですし、

職員さんの人数に対して犬の数が多すぎますから、

犬に十分なスキンシップや声かけ、散歩をするのは不可能です。

 

また、被毛の手入れ、病気の治療は行っていません。

(シャンプーはボランティアが行うことがあります)

 

これが、「殺処分ゼロの現場」です。

犬たちにとって、快適な環境ではありません。

 

一般の方たちは、「殺処分ゼロ」になり、「殺されないのだからよかった」

と安堵されている方がほとんどだと思います。

 

ボランティアによってセンターから出してもらい、

新しい里親さんのお家で幸せになった犬猫たちもたくさんいます。

 

それは、殺処分ゼロになったから、生きていたから叶ったことでもあります。

 

だから殺さないのは、幸せになるチャンスを奪わないということでもあります。

 

でも、「殺さない」=「全ての犬猫が幸せに生きている」というわけではないのです。

 

殺されはしないけれど、苦痛を強いられて地下室で生き続けている犬猫がいます。

 

ご飯はもらえるけれど、病気の治療や被毛の手入れ、

十分な散歩、スキンシップはしてもらえないのです。

 

老犬は寒さで死んでいくこともあります。

病犬は、症状が悪化して、ご飯が食べられず結果、衰弱死することもあります。

 

殺してはいないから、殺処分数にはカウントされないけれど、

実質処分しているということになるのではと私は思います。

 

もしかしたら、衰弱死、病死させるのは、

ガスによる殺処分よりも苦痛を長引かせる分、

動物には酷なことなのかもしれません。

 

 

治療が必要なのにしない、苦痛を伴っているのに適切な処置をしないというのは、

不適切な飼育となりますし、故意ではないけれど虐待になるのではないかと思います。

 

国が定めている「動物の愛護及び管理に関する法律」には、

 

第2条に「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、

傷つけ、または苦しめることがないようにする」とあり、

 

「動物を取り扱う場合には、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理並びに

その動物の種類、習性等を考慮した飼養または保管を行うための環境の確保を

行わなければならない」とあります。

 

 

収容犬猫の管理者である保護センターは、この法律に則って、

適正な飼養をする必要があり、病気の治療も適正に行う必要があると思います。

 

虐待と言うといいすぎかもしれません。

しかし、「殺処分ゼロ」の現場、保護センターでは、

動物の習性に考慮した適切な飼育ができているとは言えません。

 

 

●保護センターでも「動物福祉、アニマルウェルフェア」の向上を

 

「動物福祉、アニマルウェルフェア」という考え方があります。                                       

 

これは、動物の苦痛は悪であって、

動物に苦痛を与えてはならないという考え方です。

 

日本人は、殺生を嫌います。だから「殺処分ゼロ」は皆、大賛成です。

 

「動物を虐待してはいけない」「動物を愛す、かわいがる」という

動物愛護の考え方も多くの方が賛同します。

 

けれど、日本人には動物の苦痛に配慮するという「動物福祉」

の考え方はあまりありません。

 

「生きてさえいればいい」のではなく、

「苦痛なく生きている」ことが重要なのです。

日本にはそれがまだ足りません。

 

 

●「殺処分ゼロ」の次は「収容中の苦痛ゼロ」

 

「殺処分ゼロ」を実現できたことは、これはたいへんすばらしいことです。

 

まずは、「殺処分ゼロ」で生きる機会を与える。

 

その次は、

「収容中の苦痛ゼロ」です。

 

「殺処分ゼロ」の現場では、長期収容の犬猫が増えています。

 

それに伴い、犬猫たちが快適に心身共に健康に暮らせるように

改善していかなくてはいけません。

 

治療や被毛の手入れ、散歩、スキンシップも行う必要があります。

 

けれど、現在それは十分にできていません。

 

センターが悪いのではありません。職員さんが怠けているのではありません。

これは、システムの問題です。

 

現在全国にあるセンターの多くは、犬猫を処分するために作られた施設です。

 

不用とされた犬猫、飼い主のいない犬猫、野良犬、野良猫を収容し、

処分するため場所です。

 

だから、飼い主が現れるのを待つ5日間だけ、

収容して生かしておければよい施設であって、

それだけの設備、業務しかないのです。

 

長期間暮らすことを想定していないので、

コンクリート床の大部屋で、日は入らず、換気は悪く、夏は暑く、冬は寒い。

 

5日後に殺処分する犬猫に、

病気の治療や被毛の手入れをする必要もないので、

業務には入っていないし、そのための職員数や予算もないのです。

 

けれど、現在、神奈川県動物保護センターは「殺処分ゼロ」となりました。

 

それにより、犬猫は、長期間、収容されることになりました。

だから、次は「収容中の苦痛ゼロ」を進めなくてはなりません。

 

保護センターで暮らして2年の「くまちゃん」という柴系雑種がいます。

以前、「くまちゃん」をシャンプーしました。

アンダーコートがごっそりとれました。

 

左目は治療が必要ですが、それはしてもらえません。

ボランティアがここから出してくれるその日までずっと悪いままです。

 

2年以上もの間センターで暮らすのは幸せでしょうか?

いつか出て家庭に迎えられるチャンスを待っているのですが、

短い犬の一生を考えると、ここでの2年という時間は長すぎます。

 

ボランティアも必死に引き出しては里親さんに譲渡することを

繰り返していますが、どこの団体も手一杯で、

保護する場所も人手も限界を迎えています。

 

 

小型犬や人気犬種、人なつこさが際立つ犬はボランティアの目にとまり

センターから出られる確立も高いのですが、

柴犬、中・大型犬、雑種犬、老犬、病犬は数も多く里親も見つかりにくいため、

ボランティアも引き出すのを躊躇してしまいます。

 

 

●ボランティアでさえ引き出せない犬がいます

 

以前、秋田犬系雑種の白ヤギのような犬が収容されていました。

脱肛しており、皮膚の状態も悪く、下痢が続き、あばらが浮き出て、

人にも多少攻撃性がある犬でした。

 

脱肛しているのだから、治療は必要です。

しかし治療をされぬまま、衰弱していき、

最後の最後でボランティアが病院に連れ出したようですが、

すでに手遅れで亡くなってしまいました。

 

私は、この犬が収容されている間、

シャンプーや他の犬の引き出しのため3回ほどセンターに行っています。

 

脱肛した状態で、下痢便、ガリガリ、なんとかしてあげたいが、何もできませんでした。

 

そして、次に行ったとき、その犬の姿は見えず、職員さんに聞いたところ亡くなったと。

 

「何もしてあげられなかった」という後悔と、

「誰かが助けてくれるのを願う」そんな自分のずるさと無力さにへこみました。

 

センターになんとか治療をして欲しかったという思いもあります。

あの状態で治療を施さず放置するのは虐待だと思います。

 

けれど、この犬を見殺しにしたのは、

人間である我々全員であって(私もその一人)、システムの問題です。

 

センターの現状が動物福祉の視点からよくないのは、

「誰が悪い」のではなくて、「システムが悪い」のです。

 

 

●システムを変える

「殺処分ゼロ」の現場で動物福祉を改善するには、

システムを変えなくてはいけません。

 

収容中の犬猫が快適に暮らせるよう、

治療、体の手入れ、散歩、スキンシップを与えられるようにしていく必要があります。

そして、早くセンターから出られるように、もっと譲渡を進めなくてはなりません。

 

「殺処分ゼロ」の現場である、神奈川県、熊本県では、

「殺処分ゼロ」の弊害として、長期収容の犬の苦痛が問題となっていて、

 

職員や専門家、学者からも「殺処分ゼロ」をいったん取り下げた方がよい

という意見も聞かれます。

 

また、「殺処分ゼロ」を簡単に言うな、かかげるなという現場の声がでてきています。

 

 

実際、現場となっているセンターの職員は、

殺処分をのがれ生き続ける犬たちの悲惨な現状を目の当たりにし、

 

けれど現在の施設や職員数ではどうにもならず、

かといって殺処分を簡単に再開するとも言えず、疲弊してきています。

 

また、愛護団体やボランティアも手一杯となり、

結果、収容されている犬猫に苦痛をしいているという状況になっています。

 

けれど、私は「殺処分ゼロ」を取り下げることに反対です。

「殺処分ゼロ」を目指さないでどうするんだ?という考えです。

 

「殺処分ゼロ」は、目標として掲げるべきです。
それを目標から下ろしてはいけないと思います。

 

しかし、同時に、「収容中の苦痛ゼロ」を進めなくてはなりません。

 

 

すべき治療をするのは当然ですが、

たとえば、苦痛をともなう重傷、重病で、

生かしておくことで苦痛を長引かせる場合は、

動物福祉の観点から安楽死をさせることもあるかもしれません。

ガス処分機ではなく、動物病院で行うような安楽死で、です。

 

殺さないで生かしておくことが、動物の苦痛となってはいけません。

長期収容に耐えられる環境を整備しなくてはなりません。
被毛の手入れも散歩もコミュニケーションも必要です。

収容犬猫の情報を一般に広く伝え

譲渡をどんどん進めることも必要です。

 

●「シェルターメディシン」の導入を

 

アメリカで取り入れられている「シェルターメディシン:保護施設の獣医学」
を日本の保護センターでも取り入れていく必要があります。


「シェルターメディシン」は収容施設での動物の群管理、健康管理、治療、

ボランティアの教育と活用方法、

譲渡率を上げるためのマッチング(里親と犬との相性選定)など、

動物福祉に配慮した飼育管理と譲渡率向上のための学問・研究・システムです。

 

動物福祉向上のため、譲渡率を上げるため、

よいものは積極的に取り入れてほしいと思います。

 

 

●「捨てられる命ゼロ」も目指す

 

「殺処分ゼロ」「収容中の苦痛ゼロ」と同時に

「捨てられる命ゼロ」も目指す必要があります。

 

それは、飼い主教育であり、ペット業界の改善です。

 

犬猫を捨てる飼い主をなくし、

飼い主がどうしても飼えなくなった時に受け入れるシステムを作り、

 

ペット業界は、

安易に繁殖しない、売らないといった意識改革が必要です。

 

もし、殺処分しなくてはならないほど犬猫があふれているのであれば、

これ以上犬猫はいらないと思います。

 

人の管理を超えた数を、生み出してはだめです。

 

そうしないと、殺処分ゼロは難しいですし、

行政やボランティアの苦労はいっこうに減りません。

 

 

2年後の2019年に、

神奈川県動物保護センターは

「処分する施設から生かすための施設」へと建て替えられます。

県では、そのための寄付金を募っています。

 

おそらく、新しい施設では、

病気の治療、被毛の手入れ、散歩、スキンシップ等がされるようになると思います。

 

あと2年、待てばいいのかもしれませんが、

それまでの2年間は、センターの犬猫は治療を受けることができず、

現在の状況に耐えなければいけない思うと不憫です。

 

 

●神奈川県から変えていく


神奈川県動物保護センターは、

おそらく日本の動物保護行政の先頭にたっていると思います。


殺処分ゼロを達成したその先は、動物福祉の観点にたった収容・保護です。

神奈川県が先頭に立てば、かならずそれは全国の手本となり広がっていきます。

なので、神奈川県動物保護センターで、

被毛の手入れ、病気の治療、散歩、スキンシップ、コミュニケーション等を改善していくことは、

日本全国の行政施設を改善していくことにつながります。

全国にある保護センターが全て新設となるまでには、まだまだ時間がかかります。
 

●今やることが大事


なので、まずは古い建物の今の状況でやり、
古い施設でも、ソフト面の改善(ボランティア、職員の努力)で環境がよくなる
という実践例を作ることが大事だと思います。

 

神奈川県動物保護センターは、

シャンプーボランティアを受け入れ予算もつけてくれました。

 

次は、治療をしてもらえるよう、

治療するシステムと予算と人員を確保していただけるよう

センターにお願いしたいと思います。

さらには散歩ボランティアの受け入れもしていただきたいと思います。

 

冒頭でも言いましたが、

センターの批判ではなく、犬猫の収容状況をよくすることが目的です。

 

センターへは批判ではなく、お願いを。

 

センターとボランティアは、対立ではなく協力が大事です。

 

センターの職員さんは動物が好きな方々ばかりです。

 

お世話をしてくださる職員さんからは犬猫への愛情を感じます。

 

けれど仕事として立場として、やらなくてはいけないことがありますし、

本音を言えないこともあります。

 

殺したい、治療したくないと思っている人はいないと思います。

治療したくても、状況をよくしたくても現状では限界がある。

 

 

「殺処分ゼロ」の現場は、決して明るいものではありません。

 

でもそれを職員さんは言えないし、殺処分を再開するとも言えない。

職員さんも苦しんでいます。

そしてボランティアも助けるには限界があり、苦労しています。

 

 

誰が悪いのではなく、システムが悪いのです。

 

「殺処分ゼロ」の現場を、「苦痛ゼロ」の現場にしたいのです。

 

そのためには、医療が必要です。治療が必要です。

本来は、犬猫の管理者である保護センターが、治療をすべきだと思います。

そのための予算を組むべきです。

 

しかし、すぐの実現は難しいようなので、

まずはボランティアができるところから治療をしていくしかないのかなと思います。

ご協力いただけるという獣医さんもいらしたらぜひお願いしたいです。

 

 

ボランティア仲間がセンターの犬を病院に連れて行って治療をしています。

治療にあてる費用を募っております。

 

ゆうちょ銀行

いぬ・ねこ笑顔の会

口座番号 00250-2-84481 

他行からのお振り込みの場合は、店番029、口座番号0084481

 

 

 

「殺処分ゼロ」の現場について私が見たありのままを書きました。

 

意見は私論なので、違う考え方もあるかと思います。

言い過ぎたところもあるかもしれません。

 

けれど、書いたことは、見たからこそ、知ったからこそ言えることだと思っています。

 

知らないことはしかたないけど、知ったのに伝えないことはいけないと、

また犬猫たちの現場の声を伝えるのは、

そこで活動させてもらった者の責任だと思って書きました。

犬猫たちの現状をよくしたいから書きました。

 

どうか、動物たちの声が届きますように。

 

保護センターの犬猫の里親、または預かりボランティアを

ご希望される方は

090-9319-7206 小島までご連絡ください。

 

 

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(6)

kayoさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります