ども、名人です。

 

今日の東京の空は雲で覆われています。

夕方過ぎからは雨が降る様ですので、これから出かける方は雨具を用意した方がいい様です。

 

 

さて、先日、バーチャルボーイの思い出を書きましたが、今日はその続きを書いてみたいと思います。

 

バーチャルボーイ(以降VB)が発売された時に、マニュアルやチラシにどうやってゲーム画面を印刷するかについては、前回書きましたが、宣伝部としての次の課題は、これでどうやってイベントを行うかという事でした。

 

この当時、任天堂さんがやっていたイベントは、ステージイベントではなく体験会がメインでした。

コーナー上に、VBを数十台セットして、ユーザーさんに順番に遊んでもらうのです。

当然、遊んでいる人が、何をやっているのかは、全く分かりません。

VBの画面を、外に出力出来ないのですから、ステージイベントやゲーム大会も出来ない様な状況になります。

 

VBの発売前、1989年に発売されたゲームボーイ(以下GB)の時も、外部出力が出来なかったので、イベントは難しかったのですが、GBの場合は、机などに固定したGBの後ろにカメラを設置して、それをモニターに出力する事でなんとかなるのですが、VBの場合は、ゴーグルの中に映像が展開されているので、カメラを設置する事が出来ません。

 

そこで悩んでいるときに、一筋の光の様な情報が来ました。

それは、50インチのプロジェクタータイプのモニターを改造すると、例の赤青の眼鏡を使う事で立体に見える映像を見られる様になるというものでした。

 

このモニター、ネットで検索しても画像が無いので、言葉で説明するしか無いのですが、背面に3管式のプロジェクターが内蔵されているので、普通のプロジェクターの様にスクリーンを設置しなくても大丈夫なタイプになります。

 

ただ、このモニターは50万円ほどの定価で、改造費が100万円。そして、一度改造すると、元に戻せないというのです。

 

イベントでは使うかどうか分かりませんが、社内でどんなゲームなのかを評価するためには必要なので、とりあえず1台を発注し、みんなで確認したところ、確かにVBと同じ画面を立体視する事が出来ました。

が、モニターですので、あまり明るいところや、モニターの左右幅が狭い事などで、イベントで使えたとしても、少人数でのイベントになってしまう事などを考えてしまいました。

 

という事で、いろいろ悩んでいる間に、VBの話題は薄れていった事もあり、仕事としての活動は無くなっていったのです。

 

VBは、目が悪くなるのではないかという風評被害が大きくて、人気が出ませんでしたが、実は目には良かったという報告も同時期に出ていたのです。

でも、良い意見より悪い意見のイメージの方が広まるのが早いんですよね。

そういう意味では、勿体ないゲーム機ではあるのですが、そもそもこれを作った横井軍平さんは、VBをゲーム機ではなく玩具として作ったらしいので、私がこれを取り上げるのも変な事なのかもしれません。

 

今ではPSVRがあるので、もしかしたらVR様のDLCとして遊ぶ事も出来ると思うので、どこかのメーカーさんがやってくれると嬉しいなと思います。

 

 

 

 

では、今日も一日楽しみましょう!