夏にお勧め!!低糖質の麻婆豆腐とわらび餅風デザート | トランシルヴァニア カルパチア山脈 ドラキュラ城の黄昏

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私は元々、中華料理が余り好きではなく、そんなに食べるほうではなかった。


糖質制限を始めてからはさらに、中華料理には「糖」と「脂」両方が多い、AGEsまみれの料理、というイメージを持つようになり、ほぼ、縁を切っている状態だった。


しかし、よく考えれば、麺類や、炒飯や、餃子・焼売などの点心類や、片栗粉のあんかけなど、糖質まみれのものはともかく、たっぷりの野菜を一気に手早く炒め、適度な油や、食欲増進につながる辛み調味料で味付けした中華風の炒め物なんかは、糖質も低く、夏バテ防止にもなるのではないかという気もし、最近少し見直すようになった。


興味に駆られ、中華料理でよく使われる調味料の糖質を調べてみると、小さじ一杯の糖質が、ラー油0g、オイスターソース1.1g、豆板醤0.2g等、全般的に低く、ソースやケチャップやポン酢なんかより、はるかにヘルシーだった。


ただし、甜麺醤だけは、あの甘い味から想像が付くように、小さじ一杯3gと、少々糖質お高めだから、注意が必要だ。


とは言え、一回の料理に、甜麺醤一びん全部使う馬鹿もあるまいから、小さじ一杯以上は使わないようにすれば、問題ないだろう。


(ちなみに、これは中華料理ではなく、韓国料理で使うものだが、コチュジャンに関しては、糖質がべらぼうに高いから、体のことを思うなら、使わないほうが賢明かも知れない。コチュジャンの糖質は、何と、豆板醤の5倍以上である!!)

それと、意外と盲点なのは、にんにく。


にんにくの糖質は意外に高いから、日常的に大量に摂取するのは、避けたほうがいい。


が、そんなに、にんにくを日常的に大量摂取する人もあるまいから、たまに風味付けや、肉の臭み消しに少々使う程度なら、こちらも問題はないと思う。


そんな諸々を踏まえて、低糖質の麻婆豆腐というものを作ってみた。


普通の麻婆豆腐と全く変わりなく、美味しいから是非お勧めしたい。


作り方も簡単なので、ご紹介しよう。


【低糖質の麻婆豆腐の作り方】


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材料(分量は記載しないので、人数や食べたい量に応じてご随意に)


ネギの青い部分
ニラ
絹ごし豆腐
豚挽き肉
にんにく

胡椒
鶏ガラスープ(粉状のもの)豆板醤
甜麺醤
好みで山椒


作り方


①ネギの白い部分は糖質が高いので、青い部分を使うこととし、刻んでおく。ニラも糖質の低い野菜なのでお勧めで、同様に刻んでおく。


②フライパンにごま油を引き、①を炒め、豚挽き肉とおろしにんにく少々も加え、さらに炒める。


③その間、絹ごし豆腐を下茹でしておく。豆腐の中まで熱する時間短縮のためと、余計な水分を茹でることで抜いてしまい、麻婆豆腐が水っぽくならないようにするため、さらに、豆腐に味が付きやすくするためである。


④豚挽き肉に火が通ったら、塩、胡椒、鶏ガラスープ(粉状のもの)、豆板醤、甜麺醤を加えて、さらに、下茹でして水気を切った豆腐を加えて、加熱し、馴染ませたら、出来上がり。


ポイントは、酒、水など余計な水分を入れないこと。

水分は野菜と豆腐から出たもので充分、それも加熱中に蒸発したり、豆板醤と甜麺醤を入れた時、調味料と一体化してしまい、ほとんどなくなるから、片栗粉でとろみを付ける必要はなくなる。


すなわち、余計な糖質を摂る必要がなくなるのだ。


また、麻婆豆腐といえば、ご飯にかけて食べたりするのを好む人は多いが、もちろん、私は、ご飯は食べない。


ご飯を食べていたら、低糖質な麻婆豆腐を作った意味がない。


これは、ご飯を進ませるためのおかずではなく、これ自体がメインの料理なのだ。


だから、濃過ぎる味付けは不要であり、塩分は控え目、辛さも、豆板醤には既に辛みがあるので、鷹の爪などは入れない。


これはお好みだが、山椒をかけると、味に深みが出て、唐辛子だけの単調な辛さを大量に摂る必要がなくなるので、お勧めだ。


ご飯がなくて、麻婆豆腐だけで満足感があるのか?


と、心配する方もいらっしゃるかも知れないが、その点も大丈夫。


何せ、今回私は、ネギの青い部分は長ネギ3本分、絹ごし豆腐は2丁も使ったため、凄いボリュームで、一度では食べ切れなかったほどなのだ。


凄く満足感はあるし、食欲がなくても食べられるし、元気になる。


余計な水分、糖分、塩分、辛さ、濃過ぎる味付けなしの、豆腐メインのヘルシーな、安心して食べられる麻婆豆腐、是非お試し頂きたい。


尚、私は絹ごし豆腐が大好きなので、絹ごしを使ったが、木綿が好きな方は木綿をお使い頂いてもいいと思う。


そして、麻婆豆腐の後は、夏らしい、涼しげな、わらび餅風のデザートを頂いた。


しかし、片栗粉やわらび粉は糖質が高いので、当然使わない。


私はサイリウム(Psyllium)を使って、わらび餅風デザートを作ったのだ。


レシピをご紹介する前に、まずサイリウムに関して、少し・・・。


サイリウムとは、オオバコ(プランタ・オオバコという種類のオオバコ)の種子の皮殻から精製した、粉状の食物繊維のことである。

よく、ダイエット食品で、オオバコが利用されることがあるが、アレだ。


私が通販で購入したのは、インド産のサイリウムだったが、日本産のものも販売されている。


大部分が水溶性の食物繊維だが、不溶性食物繊維も含み、吸水作用、膨張作用、吸着作用、整腸作用、血糖値抑制作用、血中脂質調整作用などの効果に優れる。

サイリウムの食物繊維は、糖質の吸収を緩やかにして血糖値の上昇を抑える働きをするのだ。


さらに、水分を含むと30倍に膨らむため、人によっては、食前に摂取し、食べる量を減らすことで、ダイエット効果を上げる人もいるという。


私もよくは知らないが、どうやら、日本で一般的にオオバコと呼ばれているものと、サイリウムになるオオバコは、また少し、種類が違うのか、日本で「エダウチオオバコ」と呼ばれているものが、サイリウムになるオオバコらしいのだ。


私がサイリウムを購入したのは、最初はそれこそ、片栗粉やコーンスターチの代わりに、とろみ付けに使うためだった。


料理によっては、とろみを付けないと成立しないものもあるし、かといって、糖質の高いスターチ類を使いたくはなかったので、ヘルシーなサイリウムを購入したのだった。


しかし、サイリウムの粘り気は物凄いゲル状なので、片栗粉やコーンスターチの比ではなく、代わりにはならないことが、すぐにわかった。


そこそこ値段も高いし、使い慣れない食材だし、とろみ付けに使えないとなると、こんなもん、どうしよう?


一時は困り果てた。


が、あのゲル状になりやすい性質を生かし、サイリウムで、わらび餅風デザートが作れることを知り、試してみてからは、定番デザートとなった。


作り方も簡単だし、味にも変な癖は全くなくて、美味しいのだ。


レシピをご紹介しよう。


【サイリウムのわらび餅風デザート】


今回私は、抹茶味と、チョコレート味を作った。


タッパーか、小さなボウルを二つ用意する。


①一つには、サイリウム大さじ1、エリストール、抹茶をいれ、そこに水と豆乳を入れてよく混ぜる。


②もう一つには、サイリウム大さじ1、エリストール、糖質カットのチョコレートをいれ、そこに水とアーモンドミルクを加えて、よく混ぜる。


③両方ともレンジで1分加熱して、再度よく混ぜ、もう1分加熱し、冷蔵庫で冷やす。


④きな粉にエリストールで甘みを付けておく。


⑤冷えたわらび餅風デザートを水で濡らした包丁で切り、きな粉をまぶす。


出来上がりはこんな感じ。

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きな粉がかかっているから、どれが抹茶かチョコレートかはわからないけれど(笑)、どっちも美味しかった。


※ 尚、きな粉は大豆だから低糖質だが、あんこや黒蜜は言うまでもなく、べらぼうな糖質なので、このデザートには向かない。使いたくなる気持ちはわかるが、ご注意を。