今日は皆さんに「見事な進運」の一例を紹介します。

 

先日、ライター(執筆業)をしている「Oさん(女性)」から年運鑑定のご依頼を受けました。その進運(プログレス)は「強力な進運とはどのようなものなのか」の好例になるもので皆さんの参考になると思います。Oさんに引用したい旨をお伝えしたところ、「皆さんの参考になるのなら私の出生データも公開してくださってけっこうですよ」というご返事をいただきました。(Oさん、ありがとうございます)

 

1983年8月8日 05時03分 東京

 

これがOさんの出生です。これを基に私はP・2022年8月8日を出したのですが、次の3点に目を見張りました。

 

①、P金星の留(S・ステーション)

②、P太陽「合」P水星(00分離21)

③、P木星「合」P天王星(1接近05、長期形成)

 

①のP金星の「S」はプログレスにおける決定的な表示です。このSの時刻を計算してみるとOさんの37才の終わりころ、2021年の夏に該当します。実はOさん、2020年には苦境に陥っていました。それが2021年夏ころから「持ち直して」、2022年には過去最高の収入を得たのです。「書く仕事の依頼を受けた」ことは②が「その表示」ですが、太陽と水星が「合」しただけでは増収の表示にはなりません。もちろんR(リターン)も強力でしたが、その背後に「P金星のS」があることが私には決定的に見えるのです。

 

Oさんは金星逆行で生まれました。Oさんは「N金星の逆行の意味は何だったのか?」と聞いてきました。私は「何もない」とお答えしました。私は逆行そのものには何のネガティブな意味もないと考えているのです。そのOさんの金星が出生37日後に「完全に停止」したのです。それは「金星の動きの方向が変わる」ことですから、人生のステージ(場)が変わる意味なのです。

 

この「Sの定義」は全惑星に適用されます。Sする惑星が何であるかは考えますが、どの惑星であろうが「S」は「人生の変化」の表示です。

 

OさんのP金星にはさらに注目できる点がありました。それはP火星との関係です。

 

OさんのNの金星と火星は40度以上離れていますが、金星は出生日以降一貫して逆行することによって火星との距離を縮めてきました。そしてこの合はOさんの42才(2025年)に実現します。私はそれを見て「まるで、恋人同士の(待ち望んでいた)ランデブーじゃないか!」と感じたのです。

 

その金星の37才のSは合の2度手前で起きました。まるで男性(火星)が近寄ってくる相手が愛しい彼女(金星)であることを認めた瞬間、彼女は立ち止った(留)。「私よ」と言いたげに・・・。

 

申し訳ありません。あまりにも文学的、情緒的表現ですね。しかし、私にはそう見えたのです。

 

③のP木星「合」P天王星(接近)もOさんにとって大きな助力です。出生時すでに3接近53でしたから先天的幸運なのですが1度未満に入る2023年からはしっかりと背後から支えてくれるのでしょう。

 

今回の例のように強い運というものは「強い形成の重複」によって示されるのです。

 

Pの惑星はどれも「意思」をもって動いているのです。その意思は「方向」と「速度」によって示されています。逆行は「悪い」のではありません。逆行は「逆に行こうとするその惑星の意思」なのです。

 

Oさんの金星は火星と出会えて目的のひとつを達成できたようです。天を移動する全ての惑星は特定の意思を持って動いているようです。