2月6日早朝トルコを襲ったM7.8の地震で、8日までに隣国シリアと併せ12000人以上の死者が出たと報道されています。自然災害で死者が1万人以上になるのは世界的に2011年3月11日の東日本大震災以来とのことです。

 

トルコの首都・アンカラの春分図、冬至図を出してみました。

 

春分

 

2022年3月20日 18時34分 Ankara Turkey 39N56 032E52 -3:00 ASC=25乙女座36

 

この春分図の簡明な表示は

 

IC=土星/冥王星(誤差0度23)

 

もちろん、MC=土星/冥王星ですが「地震」ですから「4ハウスカスプ・IC(国民生活、地盤)の=」と記しています。

 

ただし、チャートとしては冬至図のほうがずっと簡明で説得力があります

 

冬至

 

2022年12月22日 00時49分 ASC=00天秤座26

 

ASC 135 天王星

MC 45 天王星

ASC/MC=天王星(誤差0度06)

 

これが決定的表示です。そして「正確」です

 

1995年1月17日、05時46分に発生した「阪神淡路大震災」は、太陽26山羊座15、天王星26山羊座24、月26蟹座24と、「天王星に正確な満月が重なった瞬間」に起きましたが、月と天王星の衝の誤差0度00は衝撃的という言葉以外ありません。

 

地震は天王星 が明らかです。

 

被害が多く出た地域は首都・アンカラとはかなり離れていますが「国の運」はやはり「首都」で見るのが第一義的なのです。

 

この冬至図の強力な示唆がASC~太陽~木星の「サイン0度」のT角です。この形は極めて稀です。しかも、「00天秤座26」にあるASCと小惑星・セレス(00天秤座46)が合。その反対側、7Hカスプ・DSCに木星があり、セレスと正確な衝です。これらは何を意味しているのでしょうか。

 

私は以前、天秤座について「天秤座は”人”を見ている、人と対峙する」と記事で書きました。そこに「セレス」が重なっているのです。セレスは石川源晃先生が著書で「主に女性の妊娠・出産に関係する」と書いています。私もそう思いますが、私はそこにさらに「無私の精神」を提示しました。セレスは「ベルリンの壁崩壊」の時にも表示者として顔を出していて私はそれを「新しい国家の誕生」と見ました。新しい命が生まれること、そこに愛を捧げること、その喜び。そして、社会的には「無私の(対価を求めない)貢献」がセレスの意味になると考えています。そう見れば、冬至図のASC天秤座0度と、そこに合するセレスは、トルコに生まれた「他人に対する無私の心」の意味であると思うのです。大災害を通してトルコ国民は天秤座とセレスを学び、経験するのです。

 

さらに、DSC上の木星は「パートナーシップの幸福」ですから、これは世界各国からの「助力」の表示でしょう。その「セレスと木星の無私の心」がアンカラの冬至図のIC(4Hカスプ)に正確に乗っている「山羊座0度の太陽」に起因している(セレスと木星の中間点にある)という形が実に絶妙です。冬至図ですから太陽が00山羊座にあるのは当たり前ですが、太陽がICに重なっているということが重要なのです。

 

実に甚大な被害。全ての犠牲者とそのご家族に哀悼の意を捧げます。多くの人たちが治療困難な怪我を負ったことでしょう。

 

人の世に絶えることのない悲劇。その悲劇に対して「星」は常に「表示を見せて」くれますが、それは私たち占星術を学ぶ人間の目には「語っている」ように見えると思います。

 

占星術は人間の生み出した「素晴らしい叡智」。未だ「市民権」を得ているとは言えませんが「数々の証拠」がその叡智の神髄を感じさせてくれます。