今、毎週日曜午後6時から教育テレビで『ハーバード白熱教室』という非常に楽しい番組が放映されています。大勢の生徒たちを前に、マイケル・サンデル教授が提起するテーマは「JUSTICE(正義・公平)」です。
占星術では、ユースティティアという天秤を持ったローマ神話の女神が正義と公平の象徴になっています。天秤は正義と公平を実現するための量りであり、弁護士バッジに刻印されていることはみなさん御存知のことと思います。
占星術で人間関係(パートナーシップ)を担当する星座は「天秤座」です。正義と公平の女神・ユースティティアの星座です。ということは、人間関係でもっとも大切なことは正義と公平ということになるのでしょうか。
なんだか堅い話しになりましたが、単純にいえば「相手と自分を平等に扱うこと」ですね。これが難しい(笑)。たんに権利を認めあうというだけではなく、「常に相手の気持ちを考える。相手の存在を忘れない」という意味が天秤座にはあるのです。一方の主張だけでは天秤は傾いてしまいます。 ビジネスでは、この天秤は「テイクアンドテイク」の公平な取引の象徴になります。
もうひとつだけ追加します。
人間関係をより発展させるための秘訣があります。
天秤座から数えて5番目の星座「水瓶座」が教えてくれます(なぜ5番目かの説明は省略させてください。勉強している方はすぐわかりますね)。
水瓶座は「友情と団結」の星座です。それも「遊びの友情」ではなく、「同じ目的のために団結した友情」という意味なのです。この意味での結束の強さは、戦争からスポーツ、政治活動、企業活動、そして趣味の会にいたるまで無数の事例が見られます。それでは「結婚」ではどうでしょうか?
結婚では幸福な家庭を築くという 1対1 の目的があります。本来は最も強固な結束であってよいはずです。ところがそうなっていないことが多い。なぜでしょう? それは「同じ方向ではないから」です。幸福な家庭を築くという目的がありながら、その強度も、方法論も、心構えさえも違うのでは「一致」とはいえません。
有名な言葉があります。
「愛とは互いに見つめあうことではない。愛とは2人で1つの方角を見つづけることである」
占星術におけるパートナーシップの基本は3点に要約されます。
①.正義(不正なことをしない)。
②.公平(相手を忘れない)。
③.一致(同じ方向を見る)。
以上、原則を示しました。お読みいただいてありがとうございます。