鼓岡城1(新潟県胎内市鼓岡) | えいきの修学旅行(令和編)

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鼓岡城

 

郭と堀の位置を示しました。ケバは入れていません。

郭1は、郭2に対して土塁を備え、二重堀切で遮断している。

したがって、1が主郭で、2は主郭の北を守る郭となろう。

切岸、堀鋭く、横堀と竪堀のコンビネーションもあり、小城ですが、気鋭の城です。

 

 

南から主城域

(大山祇神社社殿から7分)

鋭い薬研の堀切が尾根を遮断する。

両側面は、鋭い切岸と横堀で備えている。

その横堀は竪堀とのコンビネーションが巧い。

 

主城域南の尾根遮断堀切

堀底

東から。

 

左(西)側面横堀との接合部

遮断堀切は横堀よりも長く竪堀状に堀り下げ、侵入を阻止する。

 

西横堀

(主郭からの俯瞰を後掲)

 

 

東切側面横堀

通路状

もちろん、鋭い切岸上からの監視、迎撃が効く。

 

 東横堀は一旦途絶え、高いラインには両端を竪堀とする横堀があり、そのラインから、主郭へと至る導線が有る

 

高い横堀ラインから主郭へ上がる導線

 

 

高いラインの東横堀

南北端が竪堀に変化する。

 

南の竪堀変化

 

北の竪堀変化

北の竪堀

 

その北

接続せず。

 

 

郭1への導線

 

郭1出入口

掘り込みはない。

 

振り返り

高いラインの横堀と北の竪堀変化を俯瞰

横堀への導線?

竪堀が城外とのルートってこと?

 

 

郭1内

南に緩く降る緩斜面に削平面を造作し、段差をもって区切っている。

 

南下方

はじめに掲載した遮断堀切方向。

 

はじめに掲載した南の遮断堀切

堀底

 

西横堀を俯瞰

こちらも両端は竪堀となる(南は遮断堀切と接合)

北の竪堀変化部

 

 

東の横堀を俯瞰

 

 

1北上方

北辺は、土塁を盛り、二重堀切で郭2と区切る。

 

1北辺

土塁を盛るものの、後背からの遮蔽を完全にするには低い。

 

塁線と二重堀切越しに郭2

あるいは、胸壁土塁か。

 

二重堀切

 

東部

 

西部

 

鼓岡城2に続く。

 

 

登り口から

 

南東麓

大山祇神社参道。

 

社殿後背、右(北)から取り付きます

(道なし)

 

ひとつめのミニ堀切

うえから

ミニとはいえ、結構しっかり掘ってある。

 

 

ふたつめの堀切

うえから

この堀切から東へ水場へ至るルートがある。

 

 

水場

 

 

 参照文献

 渡邉昌樹(1996)「新潟県黒川・関川村の城」、中世城郭研究会『中世城郭研究』、10号、pp.45-6