第二の肝臓とは? | 目黒訪問リハビリマッサージ協会

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今回は、筋肉についてのお話です。私たちが日常的に認識している体の筋肉は「骨格筋」と呼ばれるもので、実は「第二の肝臓」とも称されています。それは、筋肉が肝臓と同じように血液中の糖や脂質を消費し、体のエネルギー管理に深く関わっているためです。

 

30歳を過ぎると、筋肉は年に約1%ずつ減少すると言われています。そのため、年齢を重ねても運動を続けることが非常に大切です。筋肉の減少を放置すると、体の代謝機能が低下し、肥満や生活習慣病のリスクが高まります。筋肉は体重の約40%を占めており、骨格筋は人体で最大の臓器と言っても過言ではありません。

 

特に全身の筋肉は下半身に集中しており、その割合は約60~70%にもなります。

ちなみに、人体で最も大きな筋肉は「大腿四頭筋」という太ももの前側にある筋肉です。次に大きいのは「大臀筋」、つまりお尻の筋肉です。3番目は「三角筋」という肩の筋肉、4番目は太ももの裏側にある「ハムストリングス」、そして5番目は胸にある「大胸筋」です。

 

このように、最も大きな筋肉群が下半身に集まっているため、筋トレを行う際には下半身を中心に鍛えることが効率的です。

 

筋肉の役割はそれだけではありません。

最近、運動とともに注目されているのが「マイオカイン」という物質です。マイオカインは、骨格筋が運動によって収縮する際に分泌される物質で、筋肉が活動することで体に良い影響をもたらします。マイオカインという言葉は、ギリシャ語の「myo(筋肉)」と「kine(作動物質)」から成り立っています。

 

マイオカインの働きは、糖や脂肪の代謝を促進し、肥満や糖尿病の予防に寄与することです。また、脳の神経細胞の成長を促進し、認知症の予防にも効果が期待されています。さらに、マイオカインは全身の炎症を抑えたり、血管の健康を保つ役割も果たしており、健康を維持するために欠かせない物質です。

 

このように、筋肉を鍛えることは単なる体力向上や見た目のためだけでなく、体全体の健康維持にとっても非常に重要です。特に下半身の大きな筋肉を鍛えることで、効率よく体の代謝を高め、マイオカインの分泌を促進できます。筋肉は年齢とともに減少しますが、適切な運動を続けることでその減少を抑えることができ、健康な生活を維持することが可能です。

 

日常的な運動習慣を持つことが、今後の健康を大きく左右します。筋肉を第二の肝臓として捉え、しっかりと鍛えていくことが、長期的な健康維持に繋がるのです。