人生なるべく充実させたい人のための
仕事観、子育て観、人間関係構築法、不安や悩みの対策、
自分をなんとか好きになること、日常を新鮮にすること、
夢を現実化すること、ときには日記、を書いています。
陽立門の友人男性の話です。
アビリティは官門。
（門学についてはこちら）
先日、息子さんに、
うつの疑いが出たそうです。
高校入試のあと、本人は出来が悪かったと思い、
死にたい死にたいと言ったり、
卒業式にも出られなかったり、
ずーっと寝ていたり。
起こそうとしても体に全く力が入っていなかったり、
そのような症状だったそうです。
このお父さんには
旧友に精神科のお医者さんがいたらしく、
思い当たる原因や経緯を、
長いメールにしたためて送りました。
詳しいことは省略しますが
返ってきたメールでは
お母さん（つまり友人の奥さん）と息子の関係に
主な原因があるのではないかと。
お母さんと息子さんが激しくケンカする時は
どうやらお酒が入っている時が多い、ということがあったのです。
「子供に言動を変えてほしい時には
子供に直接働きかけるよりも
両親の態度を変える方が有効なことがある」
これが家族療法でオーソドックスな考え方だそうで、
「夫婦で協力して
禁酒に挑戦してみてはどうでしょうか？」
と。
旧友ということもあるのでしょう、
いきなりの大胆な提案です。
このお父さんは、
大学生あたりでお酒を飲み始めて以来、
ほぼ毎日飲んでいるであろうほどお酒が好きな方です。
飲む量も多いです。
それを禁止するとは！
酒好きの人からすると
かなりハードル高いこと・・・
酒好きでない人は
スイーツを断つことなど
想像してみるとわかるかと思います。
しかしです、
驚いたことに
このお父さんは、
精神科医の旧友からメールをもらったその日から
禁酒を始めたんだそうです。
まだ数日しか経ってないですが、
それでも、
禁酒を決心して以来続いています。
本当に息子さんのことを
思っているのだなと。
いっぽう、
禁酒し始めたのはよいのですが、
このお父さんアルコールを飲まなくなったら
よく眠れなくなってしまいました。
知らないうちに、
アルコール→眠る、というリズムができていたわけですね。
あまり眠れずウトウトする夜を過ごすうち、
この時間を有効に使えないかと思うようになったそうです。
そのお父さんの仕事柄、
夜間に相談を受けるようなサービスが可能ということで、
「やってみようかな」と思っているそうです。
私よりだいぶ年上の人なので、
新しいことを始めるというのは
若い人にくらべると腰が重いはず。
でもさすが
陽立門だな、と。
常に前向きです。
新しいことをするならば、
子供にもそれを伝えて、
親が新しいことに挑戦して、
努力している姿を見せるとよいのではと思います。
子供は、
親が挑戦している姿や
努力している姿は
おのずと尊敬します。
子供の心のどこかに響きます。
親がいくら仕事で頑張っていても、
疲れているからと
家に帰ってずっとゴロゴロしてたりダラダラしていると、
その頑張りは子供に伝わらないです。
家で、
子供の見ているところで
何か努力する。
まさにその姿を見せる。
あまりうまくいかないときの姿も、
壁を乗り越えた姿も、
すべて。
それが、
子供から尊敬を得るために必要なことです。
すると子供も、
挑戦したり努力したりということを
自然にするようになります。
失敗を恐れなくなります。
このお父さんの努力が身を結び、
いつか息子さんが心に元気を取り戻し、
力強く自分の将来を選び取り、
この先高校、
大学、
社会人と生きていけるようになったらいいなと願うのでした。
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