2月27日の夕方に表明された全国の学校に対する一斉休校の要請。

 

この一斉休校という政府の判断は、果たして正しかったのでしょうか。

 

3月2日からというあまりにも突然の要請だったので、働いている親御さんたちにとっては、子どもの預け先の確保など、たいへんだったと思います。

 

自治体ももちろん対策に奔走しました。

 

一方で厚生労働省は、保育施設や学童保育については、親が働いていて家に1人でいることができない幼い子どもや留守番が困難な低学年の児童を受け入れているため、原則、開所するようにと、27日夜全国の自治体に通知を出し要請しました。

 

緊急事態ですから、子どもの安全が最も優先されるのは当然です。

 

国立市でも、迅速な対応で3月2日からの学童の長時間稼働を決めました。

 

 

ただね…

 

学校に集まることは危険で、学童保育所が安全というのは大きな疑問です。

 

 

学童保育所がどのような現状で運営されているのか、厚労大臣はご存知なのかしら?

 

共働きの家庭が増えてきたことで(政府が推奨しています)学童保育所への入所申し込みも年々増えてきました。

 

しかも、これまでは小学3年生までだった受け入れを、昨年から小学校全学年としたことで、さらに希望者は増えました。

 

当然のことですが、建物は急に大きくなることはありませんから、どこの保育所も過密な状態で運営されています。

 

私が議員になったばかりの5月。

 

「市内の保育所が定員の2倍近い受け入れをせざるを得ない状況になっていて、子どもたちの生活が危ない!」というお声をいただいて、すぐに調べに行きました。

 

国の基準では、一人あたりの専用区画の面積は、1.65㎡(約たたみ1畳分)以上が望ましいとありますが、これは義務ではありません。

 

しかも、1.65㎡というのは、保育園の乳児の基準と同じです汗
 

さらに、国の基準では、1ヶ所で預かる適正な児童数は「おおむね40人以下」となっていますが、実際には41人以上の施設が多いのも事実です。

 

市内の学童保育所では、50人が定員のところ、実際には91人が登録されていました。

 

 

これは登録者全員が毎日来ることはないのと、国の基準に従えば待機児童を発生させるため、やむなく受け入れるという経過措置。

 

子どもが未就学児ではないので、ある程度の自己管理ができることと、預かる時間が放課後の数時間なので、なんとか対応できていたというのが実際のところです。

 

 

国の基準が絶対ではないにしても安全とは言いがたいので、福祉保険委員会の場で、猛烈な抗議と増築のお願いをしたことを今でも鮮明に覚えています(^^;)

 

その後…

 

対応が早い国立市では、翌年に定員100名を超える施設に改築してくれました!!!

 

それでも・・・

恐らく、未だに過密状態で運営されている学童保育所は多いと思います。

 

学校より、遥かに人口密度が高くなる学童保育所で、通常は行わない食事の提供までするとなると…

 

支援員さん(学童の職員さん)たちの対応や気遣いがどれほどたいへんになるのかと、心配でなりません。

 

先ずは、とにかく子どもたちの居場所で感染が起こらないことを祈るばかりです。

 

 

国立市では、新型コロナウィルス感染症に関するコールセンターを設置しました。

この土日も職員さんが対応します。
※学校の臨時休校に関しては、各学校で受け付けています。