「“有機”は理想……でも、“地産地消”が現実的」
先日、入会している組織の研究会にオンライン参加し、靏(つる)理恵子氏の「有機給食のとらえ方」を聴講し、学ばせていただきました。
7~9月の研究テーマは「学校給食と地産地消」。
第2回でしたが、当初、初回の演題に企画したそうで、テーマを総括するような内容でした。
靏氏は、今年、農文協から「有機給食スタートブック 考え方・全国の事例・Q&A」を谷口吉光氏と共著で出版されています。
2004年頃、地産地消を進める社会的諸要因の研究をはじめ、社会学・民俗学の観点から様々な研究を経て、現在に至っているそうです。
「研究は、常に社会的状況の影響を受けるもの。研究テーマに、はやりすたりもある。それをふまえた上で、時代に迎合するのではなく、また押しつぶされるのでもなく、先を見据えた研究が求められる。
研究の成果が社会にどう受け止められるか、ということも常に意識すべきこと。リアリティのない研究はそもそも意味をなさない。」
いただいたレジュメの中の研究者としてのことばの抜粋ですが、腑に落ちます。
先行研究として紹介されたのは、
農業史・食の思想史の研究の藤原辰史氏は、「学校給食の多元的効果(福祉政策・教育・災害)」を研究。(子どもの貧困、食育、災害時の拠点に関与)
社会政策の研究は、阿部彩氏。格差による貧困は社会問題。
行政学の鳫(がん)咲子氏は、平等性に着目した食のセーフティネットとしての社会保障。(学校給食を無償化へ)
そして、靏氏は、農村社会学・環境社会学での地産地消および食育の研究を続けて来られました。
何のために学校給食に目を向けるのか……。
「子どものために」を考えれば、メニュー、食材選び、調理法、栽培法、提供法を通じて教育現場や地域農業が変わるはず。
農業の現場に近い立ち位置で思うことは、
頭から"有機(オーガニック)"にこだわることよりも、できる限り健全な慣行栽培も加えた“地産地消”の給食からはじめることが現実的だと思えます。
米粉や菜の花(菜種油)、小麦の取材をした頃、学校給食に視点が向いた自分の活動も振り返ってみました。
学校給食を理想に向けて、実現性のある取り組みにするためには、栽培現場の実態を知り、体系的に構築することが望まれます。
***********************************
ブログ春夏秋冬いつもそよ風
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わが家の食育 お家でつくろう!食べよう!
地産地消と特産品を訪ねて
素材を知って食べる かんたんクッキング
