「守るために、無農薬米の消費拡大を」
「食文化がなくなってしまう…佐久の小ブナ生産、市が経済的支援へ」
という、新聞記事が一昨日の地方紙に載りました。
「佐久小鮒甘露煮」は、「佐久鯉」を特産とする信州佐久にある、地産地消の特産品です。
米づくりの八十八(米)の手間の中に、雑草取りがありますが、佐久では小鮒を田に放ち、雑草を餌にすることでその手間を省く栽培が行われていました。
新米の収穫前に育った小鮒を水揚げして食べる食習慣が脈々と受け継がれ、食文化として季節の風物になっています。
取材当時から、振興を模索していましたが、生産者の高齢化はさらに進んでいるようです。
時代背景を考えると、当時より環境問題が重視され、持続可能な生産を望まれるようになっています。
無農薬栽培の稲作と、田で小鮒を養殖する組み合わせは、環境にやさしい栽培そのものです。
米どころ佐久平には、八ヶ岳、蓼科山水系の豊かな水が流れ、地元酒蔵が13あります。
無農薬栽培の酒米による日本酒も、差別化されています。
最近は、未来の食を考慮して"昆虫食"などが注目されていますが、小鮒はたんぱく質、カルシウム・ミネラル源として自然に受け入れられる食材でもあります。
合鴨よりリスクの少ない小鮒による稲作…。
以前は、昔の農業技術のようでしたが、今や"持続可能"を考えた新しい栽培法と言えそうです。
「持続可能」のためには、生産者と収益も必要ですが…。
無農薬米と、小鮒の甘露煮、新たな小鮒の加工品など、体系を考えた戦略で支援が進むことを願います。
持続可能な生産には、消費が生産を促します。
付加価値にどんな物語をつけて販促するか…期待!
今秋は、小鮒を揚げた甘酢漬けを冷凍保存してみようかな。
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