100mSv以下、がんなどの病気になった明確な証拠はない:小学生用放射線副読本 | 男も女もすなる日記といふものを、オカマもしてみむとてするなり

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一度に100ミリシーベルト以下の放射線を人体が受けた場合、放射線だけを原因としてがんなどの病気になったという明確な証拠はありません

これは文科省の小学生向けの放射線副読本の内容であり、13ページに記載されている。

ネット上では上記記述からダイレクトに「文科省が100mSv以下なら安全だとウソを子どもに教えるものだ」という反応が見られるが、それは正しくない。
上記記述は疫学的に証明されていない、という意味で真実であってウソではないからだ。
「病気になった明確な証拠はない」という文章を「証拠がないってことは、安全だと言ってるんだ」と解釈してはいけない

刑事裁判では証拠によって犯罪事実が証明されない限り、有罪には出来ない。どんなに疑わしくても、「証明される」ことが必要である。
もし証拠が足りず証明までいかなければ無罪判決が出る。しかし無罪と無実(犯罪を犯していないこと)は違う。

科学的な事実もこれに似ている。はっきりと証明されたものが科学的事実とされる。
100mSv以下の場合、病気の原因になるとはっきりとは証明されていない、というだけで、安全だとは言っていない

もっとも文科省は、読んだ子どもが(ネット上の反応を見ると大人も)誤解するように意図していることは明らかだ。
なぜなら、これ以下だったら健康被害はない、と言い切れる数値は放射能の場合存在しないのに、その事実については触れていないからである。