ヴォイサリオン  Mr.Prisoner


読み合わせがありました。

3年ぶりの顔合わせ???
とはいっても

前回、たった4回の公演に、離れがたく
その後も、山寺、上川、林原、藤沢
なんだかんだ、お互いを褒めちぎり合う(笑)
飲み会はしてました。

先日、パンフレット等の取材でも会いまして
ひとしきり盛り上がりました。

でも、やっぱり、ピリっとするね。
飲みニケーションではなく

「お仕事」「役者」として
また対自できる、この上ない幸せと、緊張!

そんな中
例によってやらかした私
ごっそり「筆箱」忘れちゃって、書くものが無い…

「ねえ、山さん、なんでもいいんだけど、書くもの貸して」

お稽古用の、今日配られた、3年前からブラッシュアップされた
真新しい台本に、コンコンとチェックする山寺宏一に、
ペン貸してと哀願してみた。

すると、
なんだか、太めな6色ボールペンを貸してくれた

「うわ、女子高生じゃあるまいし、6色持ち歩いてんの?」
と軽口で聞いたら

「ほら、俺、一度に色んな役やらなきゃいけないからさ」

ずんっ!!



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そうだった…

台本上、目に入って来たときに戸惑わないように
役を色で分ける…実は、初歩的な「作業」
とはいえ
今回だって9役をやってのける

なんだか当たり前に、
声の変化をさらりとやってのけちゃうから

そういうこだわり、
結構近くにいるつもりだったけど
わかってなかた…。

そんな自分に2ミリくらい落ち込んだけど
ふりきって「読み合わせ」

当然、色分けされただけの文字達が
声に変換されるだけじゃない

人物の人生や、経験や、苦しみを背負った
Mr.Prisoner(囚人)の声が空間を一変させる。

やばいよなあ…
山寺宏一

とか思いながら

その空気に
圧倒的な存在感で
上川隆也氏が
語りかけてくる
そんな上川さんの緊張も空間をピリっとさせてくれて
なんと心地よい。

誰一人、手の抜き方を知らない集団。

ちびるよ…
ちびる…

(すみません)


私はレスという、女性の人生の
少女と今を
行ったり来たり…。


第-幕の読み合わせしただけで
脳の中の水が、プツプツと沸騰する。

休憩15分
お互いの目配せには
言葉にする必要のない、信頼と感謝がある。

ああ、朗読劇って
体力じゃないんだけど、物凄い疲労(心地よく良い意味でね)
神経力??を使います。

アニメの「絵」がないとこに
「絵」を召喚しないといけないからね。

私たちが、気持ちよく読んでしまうと
なんとな~く、ステキ感のある読みはお届けできるけど
景色までには行き届かない

今回は読み合わせだから
音楽はタイミングをとるためだけの
録音音源だったけど

次回のリハは音楽の
手練れたちも集結。

ちびる…じゃ、足りないかも(笑)

なんか
今日、筆箱忘れて良かった。(言い訳じゃないぞ)