まるで、ツタンカーメンのように見えるが
これは、かつら合わせなのです。
「お茶子のブルース」での、お茶子さんのかつらを創って頂くために、
念入りにサイズを、合わせて頂いてるのだが・・・
私は、このかつら合わせを経験する度に、自分のトラウマを思い出す。
小学校時代、黄色の通学帽子を注文をしたときだった。
56センチという私の帽子のサイズに、皆が大笑いしたのである。
大体普通は53センチで、小顔の子なんて、51センチ。
私の大きい顔と頭が、初めて世に知らされたのだ。
挙げ句の果て・・
担任の先生までが、「ぷっ」と吹き出した事を私は忘れてはいない。
私の幼い心は、深く傷つき・・・
私は、ツラい気持ちをぐっとこらえながら、
こっそりと帽子裏の、56と記されてるタグを、ハサミでちょん切った。
長年お世話になってます、ながのかつらさんも、
きっとサイズを合わせながら
「でかっ！！」
と、いつも心の中で
叫んでらっしゃるにに違いないと思う。