彼にカミングアウトした日の夜は、一緒に寝た。
まだ薬効が切れていないから寝れなかったけど、蒲団に入り一緒に彼と静かに目を閉じていたら、ウツラウツラとだけど眠ることができた。
寝汗をかいたり、途中寝が浅くて夢を見て何度も起きた。
覚せい剤を抜いてから４８時間〜７２時間が禁断症状のピークらしい。
隣で寝ている彼もあんまり寝れてなかったみたいで、だけど私たちは布団の中で手だけ握り合ってそのまま静かに朝を迎えた。
色々と仕事も忙しいのに本当に私のせいで余計な気苦労を増やしてごめんと思う。
身体的依存と精神的依存の二つのうち、精神的依存が大きいのが覚せい剤とのこと。
身体的依存は、無いと手が震えるとか、身体中を掻きむしったり、身体中の骨関節に激痛が走るなどらしい。
こっちの方が恐ろしい気がするから覚せい剤は精神的依存だからまだマシなのだろうか。
精神的依存は、タバコを禁煙してる人が吸いたい吸いたいとイライラするのと同じようなものらしい。
私はアイコスだけど、アイコスだって無くなって今日は買いに行くの面倒だからいいやってなっても、コンビニに行って買いに行ってしまうなぁと思うと、これはこれでやはり我慢するのは辛い。
タバコは合法だし、買いに行って再び一服して禁煙をやめたとしても、何の罪にも問われないのが大きな違いか・・・。
だけど、考え方次第じゃないかなと思おう。
覚せい剤はタバコみたくコンビニで２４時間どこでも入手できる代物ではないし、手に入れるにはそれ相応のリスクとお金がかかるので、仮に今直ぐ欲しいと思っても、ちょっくら買ってきま〜す！とはいかない訳なのだ。
本当にしなくても良い経験を私はこれから味わうのかと思うと気が滅入るけど、元気の前借りをしたツケを払うと思って断薬を続けていくしかない。
▪️思考を彼に話した記録
①彼に預けた薬は、捨てられたら困ると思った。
→つまり、私は断薬を決意したものの、また落ち着いたら一服したいと甘えたことを考えている。
一生やめることができるという強い意志は情けないけれど今は全くない。
彼「とりあえず一生やめようとは思わずに、今は本当に体のことを考えて断薬しよう。よく寝て、ちゃんと食べて、朝起きて夜寝る規則正しい生活をするってことだけ考える。薬は捨てたら精神的に不安になってしまうのは分かったから、隠しておくから使いたくなったら使いたいと正直に気持ちを俺に言って。あげないけどね笑 間違っても嘘をついて買いにいかないように。買いに行ってまたしちゃったとしても、それはそれでまたやってしまったと、後日でも良いから正直に俺に言うこと。」
→もしそうなったら正直に言えるかな私は・・・・その時の彼の落胆する顔を想像すると怖い。
②身勝手な話極まりないけど、断薬することでイライラしたり、気分が落ち込みすぎた姿を今後見せていくことになると思う。そうすると彼も疲れてしまったり、やっぱり無理だと思われて嫌われたりするのが怖い。
→それならばいっそのこと・・・適度に薬を摂取して元気を保つ方が良いんじゃないか。もちろん今すぐではなくて、１ヶ月我慢できたらご褒美とか・・・
彼「この先、本当に辛い辛いって感じだったら、俺もそんな辛いなら一回くらいならって与えてしまいそうな自分も想像してしまうから、それが良いことなのか悪いことなのかって考えるよね。ま、今はとにかく体をデトックスするために絶対断薬だよ。」
→一人で孤独に抱え込んで悩んでいた時よりも、一人でも正直に気持ちを話せる相手がいることで私はとても救われている。
仮に彼に一回だけ吸いなよと預かってもらった薬を差し出されて、目の前で吸ったとしてもたぶん私はこれまでみたいな薬効を得ることはできないかもしれないな。そんなことばかり頭の中で考えてしまい、やっぱり薬に脳がハイジャックされている私はこの先大丈夫なのだろうかという一抹の不安。だけど、これも先のことだから先ずは彼の言うようにしばらくの断薬を続けて体と心をゆっくり休めることだけを考えよう。
今の私が気にすることではないのだけど、誰にも話せない状況の人は、匿名でも誰かに相談できる事ができるだけで精神的にだいぶ楽になれると思う。
もちろん、警察に言われたり周りの知人や家族に言いふらされたらと思うとこの秘密はそう簡単に打ち明けられるものではないと思う。
かといって、本当にどうでも良い人に相談したところでまともな回答は親身になって受けられない気がする。
病院に行くのも薬をやめて手元に無い状態ならまだしも、体内に取り込んでいるうちはまず行く勇気が無いと思う。
SNSで匿名で秘密を守って力になってくれるカウンセラーさんが居ればいいなと思って、今登録してみたサイトがあるけど、まだ登録したばかりなので、しばらく様子をみてから良かったら報告をあげてみようと思った。
今日は以上。