96病日目 シルバー先生の診察 | 猫の心筋症闘病記 ~めぐちゃんのあんよ~

猫の心筋症闘病記 ~めぐちゃんのあんよ~

肥大型心筋症とそれに伴う血栓症から下半身不随になってしまった16歳老猫との生活

余命は長くて90日と言われても 111日頑張った記録

インフルの副作用があまりにも辛く… 
少し遅刻をして出勤するつもりが、やっぱりそこまで回復できなくて今日はお休みを頂きました。
本当に体が弱くて嫌になります。

自分も具合が悪い中、なんだかめぐのことを色々と考えていたら心配になってしまって。
本当は木曜日にシルバー先生はいないけども、シルバー動物病院に行くつもりでしたが、やっぱり早めにシルバー先生に診てもらおうと、体調絶不調でしたが高速飛ばして連れて行ってみました。

さすがに月曜というだけ混んでいる。
駐車場に車がとめれません…
どうにか空きスペースを見つけて駐車しましたが、横を通る人に聞くと、中で待てないほど混んでいるってこと。

なのでめぐはとりあえず車で待たせて診察券だけを出しに行きましたが、たまたまシルバー先生は待っている患者さんがいないってことで次に呼んで貰える事になりました。

診察室に入ると、めぐの頭をなでて「頑張ってるねー!」と声をかけてくれるシルバー先生。
しばらく来なかった間の経過を話すと、ちょっと深刻そうな表情に。
やっぱりあまりにも胸水の溜まるスピードが速すぎですもんね。

胸水が血性になっていることが心配だと伝えると、もし肺に刺さってしまったとしても、小さな穴だし気胸になったりせずにすぐに閉じるから大丈夫だよってこと。
ただ、病状が進行すれば徐々に血液がまじってしまうのは仕方がないって。

エコーでめぐちゃんの心臓を診てもらいました。
めぐちゃんの心臓、頑張って動いていました!
でも…前回のエコーでは、左の心室・心房とも逆流を起こしていましたが…
今は左だけではなく右も逆流を起こしてしまっていました。
左の心房の圧もとても高くて、通常の2~3倍あるってこと。
肝臓の静脈も蛇行しちゃっていました…。
でもだからといって新しいニトロなどの薬は、やっぱり今それなりのバランスをとっている心臓に悪影響を与えかねないので、今のまま様子を見て、やるとしたらピモベンダンの増量をするのが一番いいってこと。

シルバー先生はいつもいつも、エコーをしながら色々説明してくださるのですが、(どこどこの圧がいくつだからこーたらあーたらとかとか)
「誰にでもこんなに詳しい説明はしないんですよ。のりりんさんだからしてるんですよ。普通はこんな説明してもよく理解できないからね」って。

誰にでもしてるのかと思っていました…。
でも確かに、一般の人には理解はできない…。
(私でもところどころ理解できない。専門的すぎて)

今のペースだと4日に1回は胸水を抜かないといけないので、利尿剤を増やすわけにはいかないのか?と聞いてみました。

猫の場合、胸水は利尿剤にすごく反応しにくく、一度胸水が溜まるとリンパがそちらに発達して出来てしまって、利尿剤では効果が薄いそうです。(腹水には効果があるらしい)
なので、効果が期待できない利尿剤ではなく、胸水が溜まったら抜くのが第一選択。
じゃあ、なぜ今利尿剤を投与するのか、というと、それは肺水腫の予防のためだとか。
すでに肺高血圧症になっているので、これ以上循環血液量が増えないように、心臓に負担をかけないように多少の利尿剤が手助けをしてくれている状態らしい。

水分制限については「普通は猫の場合、利尿剤を投与していたら水分制限をしない」ってこと。
理由は、猫はループ利尿剤に対する感受性が非常に高くて、すぐに腎機能が悪化してしまうため。
水分制限はしなくてもいいでしょうってこと。

犬用に作られたベトメディンではなく、人間用のピモベンダンを処方して欲しい、とお願いしたところ、ピモベンダン錠は置いてないけど、アカルディ(ピモベンダンと同じ薬)だったら置いているので処方できるとのこと。
ただし、カプセルなので中の粉を出して飲ませればいいのだけど、とにかくとにかく飲みにくい薬だし、人間と違って動物病院では高価な薬なので、今よりも薬代がかかってしまうって。
とりあえず、めぐが飲んでくれるのかは分かりませんが、少しだけ処方していただきました。
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あとは、今後どの病院に行けばいいのか悩んでいること。
定期的に抜くとなると、やっぱり少しでも近所の病院のが私も都合がいい。
イケメン獣医さんはいい先生だけど値段が高すぎて通いきれない。
あかいろ先生はいい人ですぐに近所でいいのだけど、定期的に抜くのであれば、子猫の時からお世話になってるみどり先生のところに通いつつ、シルバー先生のところには月に1回とか2回とか、必要と感じたときに通おうかとか悩んでいる、と相談してみました。

シルバー先生は、私が納得しさえすれば、どこの病院でもいいと思う。
もちろんこのままシルバー先生のところに通ってもらうのでもいいし。
ただ、シルバー動物病院は私の家から遠いので、めぐが具合の悪い時に連れてくるのは途中で死んでしまうリスクもあるのでそれは避けたほうがいいと思う。と言ってくれました。
また、シルバー先生に時間のあるときには、エコーでも色々詳しく説明するから安心してくださいって。

胸水穿刺の間隔は、今のままでいいってこと。
胸水も150ccがマックスで、それ以上だと呼吸困難を起こしてしまうでしょうって。


で、私から聞いたわけではないですが、シルバー先生曰く、
もしシルバー先生だったら、
1 また血栓が飛んでどこかに詰まると非常に痛いので、血栓が出来ないようする
2 呼吸困難が苦しいので状態を見て胸水穿刺をする
「もし、めぐちゃんが僕の猫だったら、こうするよ」って。
「あれもこれも気になるかもしれないけども、今の方向性で間違ってないから大丈夫」って言って頂けました。

あとは、めぐがどんな最期を迎えるのか、気になることを伝えました。
イケメン獣医さんに、心臓が破裂するかもって言われたことも。

シルバー先生は、今までに1度も心臓破裂をしたこの病気の猫を見たことがないってこと。
なのでそれはまずないでしょうって。
徐々に弱っていって食事が出来なくなって、衰弱して死んでしまうか。
もしくは、肺水腫になって呼吸不全を起こして死んでしまうか。
そのどちらかだと思うってこと。

・・・どっちも嫌だけど。なるほどね…。

「のりりんさんの願いは、最期の時を安らかに迎えさせたいってことでしょ? またいつでも相談にいらっしゃい」って言って頂けました。



帰りの車で、めぐがケージに入るのを嫌がったので膝に乗せて運転することに。
窓から見える景色が嬉しいらしく、お目目がまんまる。

めぐのこんな表情見たの、すごく久しぶり。

そういえば、元気な時はいつもキャットタワーに昇って外を見てためぐ。
いつの間にか徐々に昇らなくなってしまって、今は足が動かないので昇ることは出来ないし。
窓の外が見たかったのかもしれない。

めぐのこと、色々と考えてきたのに、そういうことは忘れてたなぁ…。


ちょっとすでにママはこれ以上運転するほどの元気がなかったので、お友達に頼んで近所の公園まで軽くドライブ。
めぐの体調のいいときにしか出来ませんから。
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まだ紅葉も少し残っていました。
携帯で撮ったのだけど、サイズが一番小さいサイズだったのが残念。
もっと大きく撮れば良かった。

来年の紅葉は無理だろうけど、ママがめぐに見せれる景色をこれからは少しでも見せてあげよう。



今日の医療費
再診料 525円
エコー 3150円
内服(アカルディ2.5mg10錠) 3700円
総額 7375円

あれだけ詳しく診てくれて、すごく丁寧に説明してくれて、エコーが3150円だなんて格安だわ。

アカルディは高いからって、通常よりも少しだけ値引きしてくれたそうです。
でもって、飲めなかったら買い取るから持って来てね!って。

シルバー先生って、いい人だ。