福島市杉妻町の県庁東分庁舎跡地に建設する県警本部の独立新庁舎は鉄骨鉄筋コンクリート造り7階建てで、震度6強の大地震に耐えられる免震構造を採用する。今年10月ごろに着工し、平成29年度末の完成、30年度の供用開始を目指す。県が1日、発表した。

 敷地面積約8950平方メートル、延べ床面積約2万4480平方メートルで、東西方向に7階建ての高層棟、南北方向に棟続きの低層棟(鉄骨鉄筋コンクリート造り2階建て)を整備する。事業費は約140億円。

 建物の高さは最高約33メートルで、屋上に立つ鉄塔頂部の地上からの高さは約70メートル。県庁敷地内の建物や周辺の街並みとの調和を図るため、建物の南面は格子を基調とし、北面は壁面を細分化したデザインとする。

 1階に来庁者対応ゾーンを設け、同階の一部と2~7階は通行許可証がないと入れないセキュリティーゾーンとし、機密性を確保する。2~3階に交通、地域、警備の各部、4階に警務部、5階に刑事部、6階に生活安全、情報通信の各部が入り、7階は機械室。地震や自然災害、大規模事件など危機管理対応の部署を2階に集約する。(福島民報/6/2)