履歴書と職務経歴書③ 経歴書はアドバイスを | 60からのリスタート

60からのリスタート

60歳を前に35年務めた会社を早期退職。日々右往左往しながらのエルダー職探し

 初めての再就職先探しで苦労したのが職務経歴書。もちろん初めて書く書類であるので、契約している再就職支援会社のものをはじめ、さまざまな転職サイトなどで、お手本の経歴書を読んでみた。

 しかし、なにより35年間、ずっと現場一筋で仕事をしてきたので、お手本にあるような大きなプロジェクトを立ち上げた、とか、こんな大きな契約を結んだ、など派手なトピックはそれほどなく、何を書けばいいのか、とお手上げ状態。あまり誇張して書くのもなあ、という気持ちもあったのかな。

 

 支援会社のオンライン面談のとき、担当者に相談してみると「35年間の棚卸はしましたか?」

 たしかに棚卸をしろ、と言われていたしネットでもやるべき、と書かれていたけれど、なんとなく「なんじゃい、棚卸?」と理由もない拒否感から手を付けていなかったのだ。

 

 そこまで大げさなものでなくても、担当者と雑談程度にずっと続けてきた仕事を振り返りつつ、「そういえばこんな仕事もしたよね」「あの仕事では涙を流して感謝してくれる人もいた」などと話していると

 「あなたにとっては何気なくこなした仕事でも、私には新鮮で驚きもありましたよ。そういったことを書くことも大切です」と。

 

 なるほど、そういう見方もあるのね。

 それに地味に見えてもコツコツと仕事を続け、経験を積み上げたことも、立派な職歴だよな、と思い返して職務経歴書を書き上げたのでした。

 

 職務経歴書には困っている人も多いという話だったけれど、ハローワークでも専門家が相談に乗ってくれるし、ネットの転職サイトによってはアドバイスをくれることもあるので、困っている人は頼ってもいいかと思います。