ぽん太の失敗 | lala sunshine…

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浪人を経て医学生になったぽん太と私大理工生のたぬ吉と何歳になってもかわいい〜トイプーもふ子の母です。
浪人時代の振り返りを終え、子供達のことに加えて日常のことも書いていこうかな〜と思っています。よろしくお願いします。

ぽん太の失敗。


予定を立て、

勉強をしていた。

予定は徐々に遅れ始めた。

だから、勉強の時間を増やした。

が、一日は24時間しかない。

遅れは取り戻せないまま…


なぜ、予定通りいかなかったか?

遅れを取り戻せなかったか?


納得できるまで、

真に理解するまで、

先に進まなかったから。


国試ではないとは言え、

これまでとは量が違う。

だから、特別な理解力を持っている訳ではない

凡人ぽん太は、広く浅く、次々とやるべきだった。


もちろん、もっと軽くした方がいいのかも と

気づき始めた。

けれど、ぽん太なりに軽くしたつもりでも

「つもり」はまだ足りなかった。


もちろん、友人に相談はした。

けれど、みんな、同じその試験に向かっている時だ。

わからない問題やどこが出るなどの話ではなく

「全然、勉強が進まない」

「なんか、時間ばかりがかかる」

「みんなみたいな短時間では終わらない」

なんて言ったところで、

その深刻さに気づくはずもない。

「自分も同じだよ。やばいよー」と

返ってくるのは

必然だ。


仕方なく、ぽん太は

とにかく、進めるしかなかった。


夏休みが終わって秋になって、

模試は全国基準の合格を軽く超えたし、

模試が簡単であっても 自分に

大丈夫 と言い聞かせながら。


でも、時間が経てば経つほど、

遅れは積み重なった。


焦れば焦るほど、勉強をした。



いつのまにか、

食事が喉を通らなくなったり、

眠れない日が増えた。


あと少しで試験。

でも、もう、むり。


ぽん太は母に電話をした。

母は、一応、話を聞いてくれた。

だけど、母から得たのは

励ましだけだった。

嬉しくはあるけど、

当然、現状は何も変わらない。


無理 だけど、

やるしかなかった。


きっと、終われば、

やったー!と万歳して、

解放されるはず と信じて。




ぽん太は、

まず、納得するまで先に進まない なんて

すべきではなかった。

足りない時間を足らすためには、

どんどん進めるべきだった。


そして、

もっともっと、

声を上げるべきだった。

「すみません!やばいんです!助けて!」と。

大きな声で、

助けて! と。




すべき だったんだよ。


だけど、

すべき ことを どうしても 出来なかった。


そのことを

責めることは出来ない。


だって、母もまた、

ぽん太に対して すべきことは あったのだから。





数年前の

たぬ吉にいにの成人の記念写真。

あたちとツーショット撮るって

言って、あたちの身支度整えている

献身的なお兄ちゃんなのでした✨