コヨミの存在とは一体・・・?
どうぞ!
―――――――――――――――――――――――――――――
―――――――森林に近い公園――――――――
~~遊具のある芝生広場~~
晴翔「チッ・・・。こんな時に!」
グリーン「晴翔君、ここは僕に任せて。」
晴翔「あぁ、頼んだ。」
そして、グリーンとキャットシーは戦闘を始めた。
キャットシーはグリーンにパンチやキックを放ったが、華麗にかわした。
そして、逆にグリーンはキャットシーに強烈な蹴りを入れた。
キャットシー「グァァ!おっと、こんなことしてる暇じゃなかったぜ!」
彼は走って逃げて行った。
グリーン「あ、逃げた・・・。」
彼は変身を解除した。
ダイゴ「大丈夫かい?晴翔君。」
晴翔「あぁ、今は何とか。だけど、力が抜けてくる・・・。」
ダイゴ「そうか。なら、俺の肩に掴まって。」
晴翔はダイゴの肩に掴まり、ダイゴはFREEWINGERまで晴翔を連れて行った。
―――――――FREE WINGER―――――――――――
凜子「魔力切れ・・・?」
瞬平「魔法使いにもそんなことがあるんですね・・・。」
晴翔「あぁ。コップの中にある水を飲んでいくとだんだん量が減って行くだろ?それと同じ原理だ。」
コヨミ「私のせいで晴翔が・・・。あの時私に魔力を渡さなかったらファントムを倒せてたはず・・・。」
晴翔「大丈夫だって。そうだ、ゲートは?」
瞬平「あの時に逃げてしまいました・・・。」
めぐ「なら、みんなで探しましょう。」
晴翔「あぁ、そうだな・・・。」
彼は立ち上がろうとしたが、力が抜けてまた座り込んでしまった。
優太「今の晴翔君じゃ無理だ。じゃあ、俺とめぐ。ダイゴさんとコヨミちゃんで。」
ダイゴ「分かった。行こうか、コヨミ。」
コヨミ「うん・・・。」
そして、4人は店を出て行った。
晴翔「俺は寝ておくかな・・・。」
茂「寝るのか?なら、俺の肩に掴まれ。」
晴翔「ありがとう、おっちゃん。」
彼は茂の肩に掴まり、2階へ行った。
凜子「瞬平君。私見ちゃったのよね・・・。晴翔君がコヨミちゃんに魔力を渡す瞬間を。」
瞬平「僕も見ました!コヨミちゃんが死んじゃったと思ったのに魔力を渡した瞬間、生き返っちゃったんですよね。」
凜子「二人で魔力のやり取りをしてたみたいだけど・・・。」
瞬平「でも、なんでコヨミちゃんに魔力がいるんですかぁ~!」
凜子「もしかして、コヨミちゃんは普通の人間じゃないのかも・・・。」
すると、2階へいた茂が戻ってきた。
茂「やっぱり気づいたか・・・。」
瞬平「え・・・?」
茂「ダイゴとコヨミは過去からやってきたんだ。コヨミは過去にファントムを生み出した後のゲートだ。どうして体が残ったかわからないが、コヨミは命も記憶も希望もファントムに奪われて、抜け殻にされたんだ。」
凜子「え・・・?」
茂「今のコヨミは晴翔に魔力をもらって疑似的に生きているんだ。それを内緒にしておきたかったんだがな・・・。」
―――――――武雄の家 付近――――――――――
そこへ、ダイゴとコヨミがやってきた。
ダイゴ「ゲートの家はここみたいだね。」
コヨミは家のインターホンを押した。
すると、家から武雄が現れた。
武雄「君達か・・・。」
コヨミ「晴翔達に迷惑かけさせないでよ。あなたファントムに狙われてるのよ!」
武雄「玄関先で騒がれるのは御免だ。家に入ってくれ。」
――――――武雄の家―――――――
ダイゴは壁に飾られている賞状などを見ていた。
すると、彼は紙を見つけた。
ダイゴ「ピアノコンクール・・・。開催日・・・明日じゃん。武雄さんは出るんですか?」
武雄「それは・・・。」
コヨミ「あなた、出たくないの?」
武雄「・・・。俺はコンクールにエントリーしたはしたけど、なかなかうまくならなくて・・・。もう、いっその事ファントムに襲われて腕を斬られたらピアノをあきらめられる・・・。」
ダイゴ「そんなことをしても君のためにならないじゃないか!」
コヨミ「そうよ、あなたは何もわかってない!」
武雄「何だと・・・?」
コヨミ「あなたはけなされるのが怖いの?バカにされるのが怖いの?」
武雄「・・・。」
コヨミ「私とダイゴが初めて会った時に、私は今の状況を理解できなかった。だけど、今のままじゃ何も進まない。前に進むには今を受け入れるしかない。ってダイゴが言ってくれたの。」
武雄「前に進むには・・・今を受け入れるしかない・・・。」
コヨミ「あなただってきっとやれるわよ。きっと。」
―――――――噴水広場―――――――――
そこへ、ダイゴとコヨミと優太、めぐが集まった。
優太「ゲートは見つかった?」
ダイゴ「あぁ。彼も何とか事情は分かってくれたみたい。ピアノコンクールに明日出るらしくてそれの護衛をしてほしいって。」
めぐ「護衛ね・・・。」
優太「あとは、ファントムを探すだけだな。」
彼は右手の中指にユニコーンリングをセット。ベルトのハンドオーサーにスキャンした。
ユニコーン♪プリーズ♪
すると、プラモンスターの”ブルーユニコーン”が現れた。
そして、プラモンスターの体部にユニコーンリングをセットした。
めぐも右手の中指にクラーケンリングをセット。ベルトのハンドオーサーにスキャンした。
クラーケン♪プリーズ♪
すると、プラモンスターの”イエロークラーケン”が現れた。
そして、プラモンスターの頭部にクラーケンリングをセットした。
優太「ユニコーン、クラーケン。ファントムがいないか探してきてくれ。」
すると、2体のプラモンスターはファントムを探しに行った。
コヨミ「あとは晴翔の回復を待つしか・・・。」
――――――翌日 FREE WINGER―――――――――
すると、二階から眠っていた晴翔が降りてきた。
晴翔「おはよう。」
茂「おぉ、おはよう。大丈夫なのか?」
晴翔「あぁ、大丈夫だ。」
コヨミ「ゴメン・・・。晴翔。」
晴翔「何度も謝られるのって嫌い。大事なのは今何だから。今の俺はピンピンしてる。だから、大丈夫だ。」
優太「そうだ、晴翔。お前に言っておきたいことが。」
優太は晴翔に武雄の事、コンクールに護衛することなどを話した。
晴翔「あいつもやる気になったんだな。なら、しっかり守ってやんないとな。」
めぐ「うん。そろそろ、コンクール始まりそうだし行く?」
すると、店の出口にユニコーン、クラーケンがやってきた。
ダイゴ「ユニコーン達もファントムを見つけたようだね。」
晴翔「よし、じゃあ行くか。」
ダイゴ「僕も行くよ。」
茂「待て、晴翔!」
晴翔「何?」
茂「これを持っていけ。」
彼は晴翔にライトリングを手渡した。
茂「前を照らすための魔法さ。」
晴翔「ありがとう、おっちゃん!」
4人は店を出て行った。
―――――――コンクール会場 外――――――――――
ケットシー(人間体)「おぉ、ここがゲートのいるところだな。ちゃちゃっと絶望させて、ファントムでも生み出してもらうか!」
すると、人間体から怪人体へ変身した。
ケットシー「メドューサ様からもらったこれ、ちょっと使ってみるか!えい!」
すると、数十体のグールが現れた。
男性A「うわぁ~バケモノだ~!!」
女性A「助けて~!!」
ケットシー「ハハハハッ!叫べ!泣きわめけ!ハハハッ!」
すると、その光景を見ていた4人がいた。
晴翔「待ってたぜ、ファントムさんよ。」
キャットシー「げっ!指輪の魔法使い共!」
晴翔「あいつがやる気になってんだ。手出しはさせない!」
ダイゴ「ゲートを守るのが僕たち魔法使いの役目だから。」
めぐ「そうね、行こうみんな!」
4人はベルトのハンドオーサーにドライバーオンリングをスキャンした。
ドライバーオン♪プリーズ♪
腰にウィザードライバーが現れた。
4人は変身リングを左手の中指にセット。ベルトを変身モードに切り替え、リングのカバーを下した。
シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!・・・
4人「チェンジウィザード!」
ベルトのハンドオーサーにスキャンした。
フレイム♪プリーズ♪ヒーヒー!ヒーヒーヒー!!
ウォーター♪プリーズ♪スイ~♪スイ~♪スイ~♪
ランド♪プリーズ♪ドッドッドンドッドッドン!ドンドッドッドン!
ハリケーン♪プリーズ♪フーッフー!フーッフーッフーッフー!!
4人はウィザライジャーに変身した!
レッド「さぁ、ショータイムだ。」
キャットシー「グール!行け!」
そして、グールとウィザライジャーは戦闘を始めた!
――――――コンクール会場 中――――――――
司会者「続きまして、野元武雄さんです。どうぞ!」
すると、武雄が現れ、ピアノの席についた。そして、演奏を始めた。
その光景をコヨミ、凜子、瞬平が見ていた。
凜子「ファントムは襲いに来ないのかしら?」
コヨミ「たぶんもう来てるわ。」
瞬平「そうっぽいですね・・・。」
――――――コンクール会場 外――――――――
~レッドVSグール~
レッド「一気に片付けるか!」
彼は右手の中指にコピーリングをセット。ベルトを魔法モードに切り替え、ハンドオーサーにスキャンした。
コピー♪プリーズ♪
すると、レッドが本人含めて6人になった。
そして、分身たちは右手の中指にコネクトリングをセット。ベルトを再度魔法モードに切り替え、ハンドオーサーにスキャンした。
コネクト♪プリーズ♪
分身たちは魔方陣からウィザーソードガン(ガンモード)を取り出し、グール達向けて撃っていった。
すると、グール達は爆発していった。
そこへ、ブルー&イエロー&グリーンがやってきた。
ブルー「こっちのグールは何とかやっつけたよ。」
イエロー「あとはあのファントムだけね。」
キャットシー「えー!!全部死んだの・・・?嘘でしょ・・・。」
レッド「これが嘘じゃないんだな~♪」
キャットシー「やべぇ!」
彼は逃げ出そうとした。
レッド「させるか!」
彼は右手の中指にライトリングをセット。ベルトを再度魔法モードに切り替え、ハンドオーサーにスキャンした。
ライト♪プリーズ♪
レッドは右手を空高く上げた。すると、右手から眩い光が放たれた。
キャットシー「うわっ!眩しい!」
すると、キャットシーは倒れこんだ。
キャットシー「クッ・・・。やべぇ・・・。」
レッド「前へ進むために、闇を照らす魔法さ!さぁ、フィナーレだ。」
4人はウィザーソードガン(ソードモード)のハンドオーサーを開いた。
キャモナスラッシュシェイクハンズ!・・・
キャモナスラッシュシェイクハンズ!・・・
キャモナスラッシュシェイクハンズ!・・・
キャモナスラッシュシェイクハンズ!・・・
4人はウィザーソードガンを空高く持ち上げた。
そして、左手の変身リングをハンドオーサーにスキャンさせた。
フレイム♪スラッシュストライク!ヒーヒーヒー!・・・
ウォーター♪スラッシュストライク!スイースイースイー!・・・
ランド♪スラッシュストライク!ドッドッドッ!・・・
ハリケーン♪スラッシュストライク!フーフーフー!・・・
すると、ソードガンの刃先にそれぞれのエネルギーが蓄積された。
そして、キャットシーに向けて各自のスラッシュストライクを発動させた!
レッド「ダァ!」
ブルー「ハァ!」
イエロー「ヤァ!」
グリーン「ディヤ!」
必殺技”フォーススラッシュストライク”は見事命中!キャットシーは爆発四散した!!
レッド「ふぃ~。」
~~~20分後~~~
晴翔達4人はベンチでくつろいでいた。
すると、武雄、コヨミ、瞬平、凜子がやってきた。
晴翔「お、どうだった?コンクール。」
武雄「ダメだった。入賞すらできなかったけど・・・。でも・・・。」
優太「でも、何だかすがすがしそうじゃん。」
武雄「あぁ。さっきので今までのモヤモヤが吹っ切れたような気がするんだ。海外で一から勉強するよ。」
めぐ「よかったじゃん。」
武雄「前に進むには今を受け入れるしかない・・・。この言葉で目が覚めたよ。」
武雄はコヨミに近づいた。
武雄「ありがとう。」
そう言うと、彼はどこかへ行ってしまった。
晴翔「あいつもあいつなりで頑張ってほしいな。」
瞬平「あっ!そうだ、みんなではんぐり~に行きましょうよ!ね?」
凜子「いい考え!」
晴翔「よーし!じゃあ、みんなはんぐり~に急行だ~!!」
そう言うとみんなはドーナツ屋 はんぐり~に向かった。
――――――――――――――――――――――――――
次回、魔道戦隊ウィザライジャーは!
コヨミ「これって・・・!」
茂「新しい魔法石じゃないか!」
晴翔「今の白いガルーダはもしかして・・・。」
ミサ「ワイズマン・・・。」
????「パパとママなんていない方がいい!!」
フェニックス「これからは思う存分遊ばせてもらうぞ!」
レッド「ウァァァ!!」
次回もショータイムだ。
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