翌朝。六時半。

悟はカーテンから薄く延びる光で目を覚ました。

体を起して、しばらくボーっとすると、着替え始めた。

ジーパンに長袖、パーカーという、まあ、普通の格好だ。

着替えが済むと、洗面台へと向かい、顔を洗った。

「あれ。海辺君?」

悟の目の前の鏡に映ったのは、自分の顔と爽美だった。

「おはようございます。早いんですね。」

「ん。おはよう。おまえこそ、もう起きてたんだな。」

「はい。私は五時に目が覚めちゃって・・・。それで、洗面所のほうから音がするな~と思って来てみたら、海辺君がいたの。びっくりしちゃったよ。」

照れくさそうに笑って見せた。

「お前、いつも何時に起きてるの?」

悟は、爽美と一緒にリビングに向かいながら、言った。

「まあ、五時とか五時半とかかな?」

「ふうん。早いんだな。」

リビングに入ると、悟は、とりあえず、ソファに座った。

爽美はリビングに入って、コップを二つだし、麦茶を入れ悟に渡した。

「どうぞ。」

「サンキュー。」

爽美も隣に座った。

「おばあちゃんが早起きなので、私もつられちゃったんです。四国に住んでた頃は、六時半とかに起きてましたよ。」

「ああ。おばあちゃんは、朝早くから起きて家の前とか、掃除してるっけ・・・。」

「はい。私も一緒にやるようにしてるんです。なれてくると楽しいです。」

にこにこしながら言った。

「神田はいつも、楽しそうだな。」

「え?」

爽美は顔を曇らせた。


*あとがき*

こんにちは。葉菜です。

私の近所のおばさんも、朝早くから掃除してます。

そういう方がいてくれると、本当に助かります。

バッハハーイハナ


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