どうも。

 メガネっ娘店長のメガネです。

 さぼりにさぼって久々の投稿です。

 

 そろそろコロナも落ち着いたので、落ち着いたなりの営業をしていこうと思います。

 

政府はアフターピルの薬局販売を検討へ

 避妊に失敗したり、性暴力を受けたりした際、72時間以内に服用することで妊娠の可能性を著しく下げる「緊急避妊薬」(アフターピル )。

 医師の診察や処方箋が必要でハードルの高さが問題となっていたが、政府が10月8日の男女共同参画に関する専門調査会で、処方箋なしで購入できるよう検討する方針を打ち出した。

 

一方、産婦人科医会はアフターピルを薬局で買えるのはおかしいと反対

 「ホルモン的な理解が基本的にない方が次々に、いつでもいいからそこ(薬局)に行って買えばいいんだということは違う」と女性の知識不足を反対の理由に挙げた

 

 さて、両社の意見は真っ向から対立しています。

 ポイントは3つに絞ります。

①性交後72時間以内の服用

②処方箋なしで購入(医者に診断されなくてもよい)

③女性の知識不足

 

①性交後72時間以内の服用

 ここで誤解されがきなのは、72時間以内に服用すれば、避妊に成功するというものではないことです。

 真木クリニック わかりやすかったので、リンクを張っておきます。

 内服が早ければ早い程、効果があります

 

 そこで、よく言われているのが、金曜日に事件があったらどうすんの?

 私が稚内のお昼に事件に巻き込まれて、アフターピルが必要になると仮定しましょう。

 よしよし、「稚内 産婦人科」と検索して…おお出て来た出て来た私立病院ね…

 私立稚内病院 外来表

 なんと、午後は産婦人科外来をやっていません!

 それでは、現行の制度では、アフターピルがもらえませんね…

 では、次の外来は…月曜日の朝です。

 すると、診察を受けるのは、ギリギリ72時間以内になってしまいます。

 しかも、月曜日の朝って病院が混雑している傾向にありますよね?

 

 もし、運悪く、その日が冬の大雪の日だったら?

 担当医師がインフルエンザにでもかかっていたら?

 

 ということは、考えていないのでしょう。

 だって、産婦人科医師会の会長は、世田谷区の先生だから。

 と、周りにいる女の子はぼやいています。

 

 ちょっと、なるほど、と思ってしまいました。

 

 

②処方箋なしで購入(医者に診断されなくてもよい)

 海外では86か国で処方箋なしで購入可能なんだから、日本でも買えたらいいじゃん。

 さっきの記事(政府はアフターピルの薬局販売を検討へ)内にも書いてありましたが、

緊急避妊薬はオーストラリアや中国、イタリア、アメリカなど少なくとも86か国で医師による処方箋なしに薬局で購入可能です。

 産婦人科医会は(薬局販売は)まだ時期として早いと思い、基本的には賛成していない。

 

 さて、これはけっこう、この記事を書いたライターさんが誤解しています。

 問題は1つ、日本では諸外国とは異なり薬剤師さんに処方権(薬剤治療に関する決定権)がありません

  諸外国は、リフィル処方箋に関しては、薬剤師さんの治療決定権を認めています。

 

 アフターピルを反対する産婦人科医の意見(m3.com調べ)を一部抜粋します。

・薬剤師の十分な知識が必要

・薬剤師が責任を取ると言うならユーザーの選択権と自己責任でやればよい

・今の薬剤師の質と仕事に対する態度を見ていると、注意事項などお構いなく自販機のような方もおられるので不安です

 

 上記は、医師の反対意見を抜粋していますが、同じアンケートでは薬剤師さんの方がより反対意見が多くありました(内容は重複しているので載せません)。

 

 薬局でのアフターピル購入に関して、諸外国と比較するのはナンセンスです。制度が違うので。

 おそらく、産婦人科医会の会長が言っていた「時期尚早」の「時期」というのは、薬剤師さんのリフィル処方箋を認めた時期を指しているのだと思います。

 

③女性の知識不足

 お医者さんは、女性にも薬剤師さんにも知識不足だと思っているみたいですね。

 膣内に出されたら、赤ちゃん出来ちゃう、ってことくらいみんな知ってますよ?

 ってことではないです。 では、なにを言っているのか?

 ここに書いてあります。

 

 性暴力にあった女性への対応

 これををざっとまとめると

 1 被害届を出す

 2 診察時の証拠資料の採取

 3 外傷に注意する

 4 診断書を作る

 5 緊急避妊を原則行う

 6 診察等の費用は、警察署もち

 

 と、なります。

 これを、全調剤薬局の薬剤師さんが全員出来ないといけないわけです。

 1人でも問診が出来なかったりしたら…

 というか、そもそも、薬剤師さんは薬のスペシャリストですからね…

 これまで見たこともない「外傷」の有無の確認とかできないでしょ…

 なのに、その後の刑事裁判とかで、何か不手際が見付かったら、マスコミに叩かれて人生終わっちゃったりなんて…

 なんてことを思うと、そりゃ、薬剤師さんは慎重になります…というか拒否しますよね。

 

 もしかして、産婦人科医師会は女性の知識不足ではなく、薬剤師の知識不足と言いたかったのではないでしょうか?

 実際、薬剤師さんへの負担を考慮した言い回しをしているので、あり得そうです。

 

 

 結局、

 政府側の言い分「薬局で売れ」も、

 産婦人科医師会側の言い分「薬局の負担が大きくなるから無理」も、

 どっちの意見もわかるなぁと思います。

 

 結論がなくてすみません。

 でも、本来の順序は、薬剤師さんのリフィル処方だろうなぁ…

 

 メガネっ娘