再び。
二人の気持ちが一つになった。
その時、
口づけを交わしていた。
過去に一度も感じた事のない、柔らかさ、そこから伝わるドキドキ。
気持ちが伝わり過ぎるんじゃないかと唇が震えてしまう。
ずっとこうしたかった。こうなりたかった。
でも・・・・
二人には
すでに別の相手がいた。
ここからが本当の物語です。
黒いソファー
その後、二人のお気に入りの場所になる、ソファー。
「あなた」は僕の右。そこが指定席。
出会いの場所ではほとんど会話もないまま、ここに辿り着いた二人。
不思議な空気。
場を繋ぐ為に流した映画。
全くその意味をなさなかった。
気づけばエンドロール。
この一本分の時間に、僕と「あなた」は全てを分かってしまった。
ただ一つ、今後繰り返される出来事以外の事を除いた全てを・・・