9月22日、五泉市議会9月定例会が終了しました。
決算認定・補正予算・条例改正など19件、最終日追加された条例改正・補正予算など5件と発議2件の採決があり、全て賛成多数で可決しました。
採決にあたり討論を行いましたのでUPします。
9月議会 賛成討論
さくらクラブを代表して意見を申し述べます。
まず令和4年度一般会計決算について
歳入では国や県の補助制度を活用し、形式収支11億3千6百万、実質収支10億3千8百万、単年度収支7千万円、実質単年度収支5億5千5百万円の黒字決算となりました。
実質田辺市政初年度の決算は、余裕を残してスタートを切ったと評価します。
経常収支比率(財政構造の弾力性の指標75%以内が妥当とされる)は87.4%と2.9ポイント上昇しましたが、投資的経費の需要が縮小し、社会保障給付が増大したことから必然的に上昇したもので、財政が悪化したとは考えませんが、硬直化は進んだという事です。
財政力指数(1に近く、1を超えるほど余裕がある)は0.426と、県平均より低い状態が続いており、国への依存度が高いことなどからも、今後マーケティングを駆使してより効率的な財政運営を行い、市民満足度の高いサービスの提供を維持して頂きたいと思います。
また、本会議中にもありましたが、令和4年度は出生数が178人、合計特殊出生率も1を切る見込みなど、緊急事態的に少子化が進んでいる事が明らかになりました。こども課では国の制度を活用しながら43事業
を執行されましたが、少ないからこそ誰一人取り残さないよう当事者の声を聴き検証し、より五泉市の当事者に寄り添ったものして頂きたいと思います。
個別の事業について、新型コロナウイルス対応事業の中で、五泉スマイル飲食券事業は、10月の臨時議会で補正して年内に取り扱い店舗募集から販売まで行い、利用期限を2月末という非常にタイトなスケジュールでありました。
プレミアム率250%とインパクトはありましたが、様々な準備不足の声が聞こえてきました。当初非常に発行数が伸び悩む中、結果的に71.7%まで上がったという事で、担当された関係各位の努力が垣間見えます。
全額補助のにこにこ商品券についても、内容は非常に良かったのですが、議会上程前に内容が先行報道されるなど、スピード感を意識するあまり、足並みの乱れが生じた感があります。今後、関係機関や議会とも一致団結して、より効果的に執行できるよう検証して頂きたいと思います。
一般会計補正予算について
今回、環境保全課所管の担い手緊急確保補助事業が補正されましたが、人口減少・過疎化が進む中、有害鳥獣の活動エリアが拡大しています。
ただいま市民厚生・建設産業常任委員会でもそれぞれ報告がありました。
農作物被害は拡大し、通学路付近でも猿に遭遇します。すでにいつ人身被害が起こってもおかしくないフェーズに入っています。
農林課(農作物被害)と環境保全課(人身被害)で事業を分けてる場合ではないと思います。
至急対策を講じて頂く事を要望します。
物価高騰対策については物足りなさがありますが、本会議の中で年内の補正に前向きな姿勢がありましたので、今後に期待し、賛成いたします。
