ご機嫌いかがでしょうか。
つじです。

H.J.Freaksの神妙旅楽団vol2ですよ!
全曲紹介動画が公開されました!いわゆるクロスフェード動画。ですね。

動画はこちら!

今回は、参加ドラマーが全曲ざっくりと「ドラマー目線」で、今回の新albumを紹介したいと思います!
誰も得しないと思いますが、書きますw
これを読みながら動画を見つつ、アルバムも買って聴いてみてくださいねw

1.Falling
カヤグムの美しい調べから始まるこの曲。そこから一気にストップ&ゴー。っという感じで、メリハリが効いている楽曲です。
ドラムプレイに関しては、ハードなロックといった感じですが、時々出てくる妖しいユニゾンが難易度を一気に上げています。
このユニゾンについては、ちゃんと手順が存在しています。
その手順も分かった方には、私から豪華景品をプレゼント!(ウソ)
豪華景品は出ませんが、HJさんから熱い抱擁が!(ウソ)
ダブルビートも多用していますが、ガンガン!っというよりは、大人なダブルビート。っという感じで仕上げています。(どういう事?)
意識的には、ガツん!とハードヒットさせたいところですが、ピアノの旋律に寄り添う感じで、少しアタック感を落として余韻を響かせるイメージです。
8分音符でバスドラを踏みっぱなしのフレーズが出てくるが、これは片足で踏もう。フレーズの繋ぎ目が出ない様に。っという魂胆だ。

後半はツーバスを多用したプレイ満載!
巷では、人間とは思えない様な超光速(誤変換。でも、違和感がない位に最近のツーバス界隈は激速です。)ツーバスの猛者で溢れかえっているが、
個人的には、これくらいのスピードのツーバスの方が好きだ。(の。ばっか)
決して出来ないから負け惜しみで言ってる訳ではないが、実際光速レベルまでは踏めないのも事実、、うっうっ、、。
ダイヤル回して、手を止める訳にはいかない位、叩きまくりの1曲です。

2.狂詩的組曲「操り人形の1人遊び」
今作のアルバムタイトルにもなっている、8分20秒の大曲です。
タイトル通り、組曲的な構成で3楽章まであります。
かなり難易度が高い曲で、気持ち良く進むと見せかけて、突然の変拍子。落ち着いたかな?と思わせての変拍子。
やはり全ての元凶はHJさん。という事ですね(笑)
キメセクションもかなり多いので、ドラムコピーに挑戦する方はキメセクションもナゾっていくと楽しいかと思います。
途中で、タムを使ったビートがあります。(ジャングルビートと呼ばれていますが、正式なのかは未だに謎です。)
足癖で、両足をブルル。っとさせつつのジャングルビート。個人的には、いっそ叩きまくった方が落ち着く事もある。

ドラムソロからスタートする第三楽章はテンポが速いので、前半戦で体力を使い切らないのもポイントだ。
ドラムソロ前に体力ゼロ。では最後まで乗り切れない。
何気にこのテンポがイヤらしい。超高速という訳ではないが、もちろん低速でもない。
音価の使い方が非常に悩ましい。32分音符を使うには、かなり厳しいテンポだが、6連符だと物足りない。
キメセクションもあるので、上手くキメに合わせていかないといけない。
今回は、休符を交えてチェンジアップ方式(って言う程、大層なものではないが。)でドラムソロを構成してみた。
32分のコンビネーションは、ここぞというタイミングで出して、繋ぎの部分は多少音数を落として、音量とは違ったダイナミクスを付ける様にした。
そして、クライマックスに向けてテンションは上がっていく!
ダブルビート中の鍵盤ソロが涙を誘う。かっちょいいアレンジ!さすがHJ団長!!
最後は小細工なしのツーバス踏みまくりのパターン!
ドラマチックに終わっていく。

3.神妙女楽団
すでに動画にもなっているこの曲。
こういう失踪(どこに?)疾走感のある曲には、必ずハーフビートがやってくる。
個人的には、このハーフビートをいかに綺麗に叩くのか。っというのがポイントになってくる。
ポイントとしてはバスドラのパターンをベースラインに乗せて構築すると良いと思うが、
それ以上にハーフビートに突入する前後を流れる様に叩く事だと思う。
ドラムパターンも変に細かくするより、これくらいスッキリとしたパターンの方が楽曲全体としての印象が、グッと鮮明になると思う。
例えるなら標準レンズではなく、単焦点レンズ。一つに焦点を絞って叩きたい。(例えが分かり難い。)
そうそう。私の師匠の菅沼孝三さんは、最近単焦点レンズを揃えている。思わずヨダレが出る程の良いレンズを多数所有している。
最近では、カメラ・レンズ談義が楽しくて仕方ない。
話が逸れた、、、。
後半のダブルビートにクライマックスを持っていく様にすると、ドラマチックな展開になると思う。
スネアで16分を1小節叩くフレーズがあるが、しっかりダイナミクスを付けて演奏したいところ。

4.魔法少女達の百年謝肉祭
今までの曲とは雰囲気が異なる楽曲。
ラテン風のドラムアレンジになっていて、ソンゴのパターンが軸になっている。軸和也。。
ロック中心!っというドラマーにとっては、ちょっと練習が必要な楽曲だと思います。
頭にバスドラを踏まずに演奏する事がポイントで、右手のハイハットのパターンも慣れないと苦戦する。
ハンドトレーニングを積んでいるドラマーなら大丈夫だと思うが、片手の仕事量が結構多い。
雑にならない様に、綺麗に叩きたい。そう。魔法少女の様にね。(見たんか。)
中盤にあるベースソロ時のバッキングは、聴いている感じではシンプルに聴こえるが、裏のキメセクションが多いので、
しっかり拍をカウントしながら演奏したい。
この妖しいというか、色っぽいベースソロは大好物!
以前、4弦フレットレスベースの王様「永井敏己さん」と、とあるライブでご一緒させて頂いた事がある。
その時、初めて永井さんのベースソロのバックで叩いたのだが、楽曲が難曲過ぎて、しっかり聴く余裕がなかった。
しかしCDなら、そんな心配は要らないので安心してベースソロを堪能できますね。
HJさんと言えばスラップ!なのですが、こういう妖艶なソロも逸品!さすが技術の幅が広いです。
後半のドラムソロは、ぶっ叩き系でポリリズムパターンも登場するソロ!割と手癖中心のソロとなっている。
ドラムソロの終わりは、メロディーに被らない様に着地しよう。
魔法少女になった気持ちで叩いみよう!(?)

5.ファントムへの道
最初から変拍子で突っ走る曲で、聴く人は楽しいが、演奏する方は辛い系の楽曲。
以前、私のドラム教室で同じ様な変拍子の曲をレッスンで行った時に、生徒達から苦情が殺到した。
「なんでこんな変拍子をレッスンするんですか!」
「いつか演奏する事もあるかもしれないじゃないか!」
っと押し切ったが、ほらね。あるじゃん!

途中、4/4になるのですが、全体の90%は変拍子という仕様です。
コピーしようとして、苦戦しても私の責任ではありません。苦情はHJさんまでお願い致します!(笑)
でも、個人的には変拍子は好きで、リズムが上手く着地した時の爽快感は最高に快感!(そろそろヤバい。)
変拍子時のパターンもリニアドラミング風のアレンジとなっていて、単純にはコピーさせない仕様にもなっています。
あえて、何拍子かは書きませんw解析してみてくださいね。
楽曲自体もかなり大作になっているので、最後まで集中力を切らさず叩くのが一番のポイントです。
ワールド系(なにそれ?)っというのがこの曲の僕の感想。いろんな世界が見え隠れして、大きな渦に巻き込まれる。
緊張感に満ちた楽曲ながら、美しさすら感じる。

6.月よ、砕けるのなら・・・
本作唯一のバラード?しっとりとした曲です。
クラッシュシンバルは、孝三師匠より受け継いだコンスタンチノープルを使用している。
このコンスタンチノープルの美しい響きが非常に楽曲にマッチしている。
スネアはこの曲では、動画でも紹介したカッパーとウッドフープのスネアを使用しているが、これまたベストマッチと思う。

ドラムパターンとしては、後半のプチドラムソロからの8ビート。
がーっと盛り上がりたい気持ちを胸にしまって、最後までメロディーを引き立たせる事に尽力しよう。
とても美しい曲で、オーケストラレーションというのか、非常に重厚な印象。
こういう曲は、全体の中の1人。という気持ちを強く持って演奏する事が肝要だと思う。(当たり前。)
個人の解釈より、作曲者や編曲者の意思を汲み取る様にして演奏に取り組んだ。
これはじっくりと聞いて頂きたい。
楽曲全般に登場するトライアングルとクラベス(拍子木の事ね。)も演奏した。
大きな声では言えないけど、クラベスは僕のアシスタントが演奏している。


7.原点回帰
きっと聴いた誰もが懐かしいと感じるメロディー!
ドラムパターンとしては、バスドラ4分踏みのパターンで終始構成されている。
ディスコバンドでもドラムを叩いているが、4分踏みパターン。意外と難しい。
ディスコノリ(?)を意識して叩いていますが、ハイハットは裏に重心をもっていき、
スネアのパターンはなるべくジャスト寄りに叩くと、つじ風のビートになると思います!
スネアでのクレッシェンドが頻繁に登場しますが、僕は例えば2小節間のクレッシェンドの場合、
最後の3拍目くらいに一気にクレッシェンドしていく様にしています。
深い意味がある訳ではなく、その昔。一般の吹奏楽団に所属していた時に、楽団の音楽監督から言われた事を今でも守っている。
4分踏みのディスコパターン中心だが、なるべくレガート。を心掛けで演奏した。
例えばハイハットをオープンにした時など、次の音に流れる様に。この曲が持っている懐かしさ。を表現する為にも、
ぶつ切り。よりも、余韻を繋げた方が良いと判断した。
小難しい事を書いたが、非常に取り組みやすい楽曲だと思うので、是非ドラムコピーに挑戦してほしい曲です。

8,いざ、倒れ逝け!
イントロで出てくる1小節のドラムフィルインは、某有名シンガーの大ヒット曲を少しアレンジしたフレーズだ。
girlfriend的な、、。分かるかな!?
基本はストレートな8ビートですが、サビの部分のハイハットパターンが地味辛い!
かなりのテンポの中で叩いているので、上手い事両手を使ってハイハットパターンを叩いてみよう!
そこから一気に大きなリズムにチェンジする。
ハーフタイム中に、僕がよく演奏するチャイナを絡ませたパターンがある。
よく一緒に演奏するギタリストは、このフレーズを聞いただけで私と認識するそうだ。
後半にドラムソロがやってくるので、一気にテンション上げて叩きましょう!
最後までハイハットを絡めたパターンがやってくる。レコーディング時も体力をかなり消費した。