このブティック・ブレンドは、かのダンヒルのアーリー・モーニングの復刻版である。
どうも、ピーターソンに移管されたダンヒル銘柄よりも出来はいいようだ。値段も少し安い。
以前このブログで965について書いたが、このアーリー・モーニングの復刻版についても同じようにラタキアの質が、明らかにピーターソン版よりも良い。
ジャズ喫茶ノイズで一服。
ノイズは町田ではもう数少ない喫煙可能店なのだが、時間が夜の8時から11時までのわずか3時間で、なかなか時間が合わずに行けない。しかしゆっくりパイプを吸うのには適した場所で、何と言ってもラタキアにはジャズが良く似合う。
ベッタリと蓋紙に貼り付いた煙草。これは無理に剥がさず、そのうち乾燥して来るので、そのまま。
965よりラタキアは少ない筈なのだが、こうして葉組みを見ると、かなり多い気がする。
そもそも、イングリッシュ・ミクスチャというのは、バルカンよりはラタキアが少ないという以外に明確な定義がない。
早速吸ってみる。
なんというか、久々のラタキアなので、懐かしい。
アーリー・モーニングがどんな味だったのか、最早あまり覚えていないのだが、最初に吸ったのは大昔で、20代になったばかりの頃だ。当時はラタキアがこれほど際立って感じなかった筈なのだが、965やナイト・キャップに比べたら、確かに吸いやすい煙草である。
火点きもよく、燃焼も良い。あっという間に1時間ほど愉しんでしまった。
このブティック・ブレンドについても、ピーターソンのアーリー・モーニングと比べると、やはりロバート・マッコーネルに軍配があがる。
ダンヒル版のオリジナルとどちらが近いかは決められないが、満足感がかなり違う。これはオリエントとラタキアの葉のグレードが違うのだろう。