CAO アイリーンズ・ドリーム |   私的喫煙日記

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今回は基本に戻って着香系の煙草。

CAOはトルコのメシャムパイプ・メーカーである。作っているのはデンマークのスカンジナビアン・タバコ・グループのようだが、「フレーバーズ・バイ・CAO」とあるように、ブランドとしてはCAOのコンセプト・デザインに基づいていると思われるので、メシャムパイプとの相性は良いのかも知れない。

 

「アイリーンの夢」

果たしてアイリーンとは誰だろうか?ホームズの峰不二子・アイリーン・アドラーかと思いきやスペルが思いっきり違ってた。

スコットランドにアイリーン・ドナンという美しい城がある。しかしブレンドとしてスコティッシュでない煙草にその名前を冠するとは思えない。

もう一つ思い当たる事がある。ミッドセンチュリーの建築家アイリーン・グレイだ。

缶のデザインもどことなくミッドセンチュリーテイストだし、ベイリーズ・リキュールを練り込んだトリュフ・チョコレートが好物だったりするかも知れない。

と考えたがそういう証拠も見つからず、取り敢えず煙草の名前については考察をやめた。

 

とにかくこの「アイリーンの夢」とやらを開缶してみよう。

黒い葉が支配する。ブラキャベだ。ティン・ノートも思いっきりブラキャベ。ほのかに洋酒っぽい香りはしないでもないが、この段階ではアイリッシュ・クリームのような香りは抽出できなかった。

缶には「アイリッシュ・クリームとホワイト・チョコレート・トリュフとある。チョコレートと言ってもホワイトであるからカカオマスの苦味は無いものと思われる。

まあまあ着香煙草らしいベタベタさはあるが、割にお行儀の良いリボンカットで、安っぽさはない。ヴァージニアらしき葉も散見できるが、果たしてこれは具体的になってくるのか?

 

早速、着火してみよう。

開始五分ぐらいで驚くのは、着火後の方が香りが立つ事だ。着香煙草はティン・ノートの方が強い物が多い。着火後もルーム・ノートが吸っている本人を差し置いて強く香る。しかしながらこの煙草は逆だ。静かに鼻から煙を通してやるとわかりやすいが、売り文句に違わず、しっかりとベイリーズのようなリキュール臭とホワイト・チョコレートの滑らかでまったりしたカカオバター臭とが際立って来るのだ。

何だろう?この高級スイーツ感。

散見されたヴァージニアは正直良く分からない。全体に煙草臭さはなく、調和しているのか埋没してしまっているのかも判断ができない。

缶のデザインから来るイメージはもっとアッサリした煙草だと思っていたのだが、実際には濃厚で贅沢な甘み。ありきたりなブラキャベではない。

洋酒とクリームの香りが鼻腔から口腔内いっぱいに拡がり、これは凄い体験である。連投してみないとこれ以上の細かい感想は述べられないが、この煙草にはかなり嵌りそうな予感がする。

メシャムとの相性も確かに良いと思う。メシャムはアクの強い煙草の雑味を和らげてくれる。この「アイリーンズ・ドリーム」は決してアクの強い方ではないのだけれど、ブライヤーで吸うともっと煙の甘ったるさが後を引くのではないかと想像できる。キレの良さはメシャムのおかげかも知れない。

ブラキャベを使ってはいるものの、コテコテのデニッシュタイプではなく、洗練されたエッジの明確さがあり、唯一無二のアロマティック・ミクスチャーと言えるだろう。