昨日は、朝から大学院のレポート作成や課題を行う。ここ数年、単行本やリハビリや介護雑誌の有料原稿のみを書いてきたため、こんなに一生懸命に書いても1円にもならず、しかも、ほめられず、けなされる原稿を書くのは本当に新鮮だ。


つまり、同じ3,000字を締切通りに書いても「先生、いつもありがとうございます。私たち編集部や読者の皆さまにとって、先生のご執筆は大変ご好評でございます」の世界から、締め切り(提出日)に出しても「書く順番を考えなさい」の一言で突き返される世界だ。


これが嫌だと言っているわけではない。


実際に、書く順番を変えると文章が非常に論理的に積み上がり、読み返すと非常にしっくりとくる。また、自分の経験に基づいた分かりやすい文章ではなく、自分の経験以上の分かりにくい文章を読み漁り、そして自分の文章に変換していく作業は実に楽しい。


おまけに、こんなに苦労して書いても、読むのは大学の先生だけで、絶対に世に出ないところも非常に新鮮だ。


確か、作業療法士の養成校時代も、入学当初の生理学の専門用語に悩み苦しみ、でも一つずつ分かりだすと楽しかったのを思い出した。


あの神経伝達シナプス伝導の仕組みが分かったときくらいの快感がある。静止時電位からのナトリウムポンプによる活動電位のあの仕組みだ。


そして、もちろん、レポート作成途中で行き詰った時の「現実逃避くせ」も同時のままだ。当時の18歳の三好君は現実逃避にプレイステーション2をやっていたが、37歳の三好君は、なぜカレーを作ったのであった。


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カレーを美味しく作るコツは、ただ一つ。美味しいカレールーを入れれば良いだけ。